院長の休日
さいごのおべんとう
平成22年3月20日、朝日新聞朝刊、
【男のひといき】への投稿です。
「さいごのおべんとう」
今月15日で、6年間の孫のお弁当作りが終わった。下の孫が20日に幼稚園を卒園するからである。
私が孫たちの食事を作るようになったのは、孫娘が生まれ満1歳になった2001年9月からである。近くに住む娘夫婦が共働きのため、毎日預かることになった。
満1歳は離乳食のころである。妻が大人の食事係、私が離乳食担当になった。戦中戦後に男兄弟で育った私は、母に食事の手伝いをさせられていたので、厨房に入るのはなんとも思わない。
孫娘が3歳になり幼稚園へ進むと、妻と協力して週3日、お弁当を持たせるようになった。孫娘が小学校に入学すると、今度はその弟が幼稚園へ入園。引き続きお弁当作りである。
はじめは子どものお弁当の本と首っ引きであった。メーンの肉か魚、卵料理、緑と赤の野菜を入れ、バランスをとる。弁当箱を開けたとき喜ぶようにと、ご飯に顔やお花畑を描いた。
最後のお弁当に心を込めた。ソーストンカツにスパゲティ、卵焼き、ホウレンソウのおひたし、ニンジンの甘煮。デザートは妻の役目で、リンゴ煮を人れた。
手紙を書き、弁当箱の上に添えた。
「きょうがさいごのおべんとう。そつえんおめでとう。じじばば」
ちょっぴりさびしさが募った。
(千葉県松戸市_松岡清三_無職_79歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
私は79歳まで…
生きられる自信がないです。
孫もできるかどうか…?
わかりません。
でも…
美容形成外科医を卒業したら…
お料理を習おうと思っています。
■ ■
79歳のおじいちゃんが…
子どものお弁当の本を見ながら…
お孫さんのお弁当に…
ご飯に…
顔や…
お花畑を…
描いているなんて…
素敵です。
■ ■
私が幼稚園の時に…
おばあちゃんが…
お弁当をつくってくれました。
ちらし寿司でした。
ピンクのそぼろが上にのっていて…
『けんちゃんのお弁当おいしそう…』
と言われたのを覚えています。
今でも…
ちらし寿司が好きです。
■ ■
私も…
孫が喜ぶお弁当が作れる…
そんな…
「じじ」
になりたいです。
お弁当は無理でも…
アップルパイなら…
作れるかも…です。