医学講座

重症熱傷の処置

 重症の熱傷(やけど)は…
 処置が大変です。
 熱傷患者さんは意識があります。
 ちょっとやけどをしても痛いのに…
 身体の半分以上が焼けていると…
 その処置は想像を絶するものがあります。
 医師一人と
 看護師2~3人で、
 最低1時間以上かかります。
      ■         ■
 昔は熱傷処置室で…
 ガウンを着て…
 白い長靴を履いて…
 処置をしたものでした。
 長靴でなければ…
 処置をする側の足も…
 汚れてしまうからです。
 処置中にも…
 患者さんの状態をチェックしないと…
 血圧が下がってしまうこともあります。
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 身体中が…
 包帯でぐるぐる巻きになります。
 ガーゼなどの量も半端ではありません。
 処置の前に…
 看護師さんが…
 軟膏をのばして準備しておきます。
 この準備にも時間がかかります。
 処置が終わると…
 汚物の処理や…
 処置室の清掃と消毒があります。
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 一人の処置に… 
 慣れないと半日かかることもありました。
 この処置を…
 手際よくするには、
 医師も…
 看護師も…
 慣れた人でなければできません。
 2年間もの間…
 熱傷患者を診ていないと…
 慣れたスタッフもいなくなります。
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 一人の重症熱傷患者さんが入院すると…
 『あぁ…』
 『これで…』
 『2ヵ月は土日も休みなしだなぁ…』
 と思ったものです。
 少ない医師で…
 土日も毎日ガーゼ交換。
 休日は…
 看護師の数も少ないので…
 大変な思いをして…
 熱傷患者さんの処置をしました。
 医療者側にも大変なのが…
 重症熱傷の処置です。


処置中の私です(2001年)
転院して来た患者さんです

“重症熱傷の処置”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    ほんとに患者さんも治療する医師や看護師さんも大変なのですね。昨日山形でも車両火災があり、残念ながら乗っていた方が炭化して亡くなってしまいました。身元がわからないほど焼けたのでDNA鑑定中です。 写真の患者さんは辛そうですね。
    でも仮に 北海道でなにかが大爆発して重傷熱傷患者が沢山でたらどうするのでしょうか? 大変でしょうが、設備や熱傷治療できる医師が増えて欲しいと思います。

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