昔の記憶
解雇通告と就職活動
私は2002年3月7日木曜日に、
札幌医科大学医学部長室で、
神保孝一医学部長から解雇通告を受けました。
公務員なので…
『辞めろ』とは言えません。
周到に準備された、
【本間追い出し計画】により、
形成外科医局の女医さんが文章を準備していました。
■ ■
私は皮膚科教授の神保孝一が、
医学部長に再選された時から、
札幌医大を辞める決意をしていました。
私は、対立候補を応援していました。
神保が再選されたら、
自分が辞める決意をしていました。
■ ■
そのまま放置すれば、
私から辞めたものを…
よほど追い出したかったのか…?
神保医学部長は、
満面の笑みを浮かべて、
女医さんが準備した書面を読み上げました。
横で下を向いて聞いていたのが、
信じてはいけない人である助手でした。
■ ■
2002年3月7日以降は、
私はすべての業務から外されました。
飼い殺しとはまさにこのことです。
私の就職活動はそこからスタートしました。
私の考えは甘すぎました。
大学病院の形成外科講師だったら、
すぐに美容外科へ就職できると考えていました。
■ ■
これから転職を考えている形成外科の先生に言います。
美容外科や医療機関の経営者が欲しいのは、
肩書きではありません。
経歴でもありません。
美容外科の経営者が欲しい先生は、
大学病院で論文をたくさん書いた先生ではなく、
患者さん受けがよくて、
スタッフや他の先生と協調性の良い医師です。
たくさん売上を稼げるともっと良いです。
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私は、昨日の神奈川クリニックを含めて、
何軒かの美容外科に面接に行きました。
開業資金もなく、
美容外科経営のノウハウも知りませんでした。
私にあったのは、
形成外科の知識と技術だけでした。
札幌医科大学形成外科講師の肩書きより、
元札幌中央形成外科副院長の経歴が、
就職活動では有利でした。
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チェーン店の美容外科に勤務することを…
批判的な目で見る形成外科医がいます。
確かに…
問題があるチェーン店もあります。
絶対に就職してはいけない美容外科もあります。
神奈川クリニックの山子大助先生を批判する人もいますが、
神奈川クリニックからは、
たくさんの美容外科医が育ちました。
立派に活躍されている先生もたくさんいらっしゃいます。
私は一つの時代だったのだと思っています。
みねぎしクリニックの成功を祈念しています。