医学講座
論文にうそが書いてあることがあります
残念なことですが、
医学系の論文にはうそが書いてあることがあります。
最近は高血圧の薬で大手製薬メーカーが問題になりました。
世の中には、
信じてもいい先生もいれば、
信じてはいけない先生もいます。
大学教授にもうそつきがいます。
■ ■
私は形成外科を30年以上やっています。
形成外科の中で一番権威があるのが、
米国形成外科学会雑誌、
Plasitic and Reconstructive Surgery
PRSです。
この雑誌に掲載してもらうのは、
かなり大変です。
■ ■
Editorという、
編集者によって論文の採択が決められます。
現在のEditor-In-Chief編集長は、
Rod J.Rohrich先生
米国Dallas, Texasの先生です。
日本人の論文が掲載されると、
すごいなぁ~と思います。
出せば何でも載せてもらえるのではありません。
■ ■
残念なことですが、
かつてPRSに掲載された日本人の論文で、
どう考えてもおかしい
こんな手術でトラブルにならないわけがない!怒!
…という論文がありました。
何か新しいこと、
NEWにゅーがないと論文は採択されません。
新しいことに挑戦するのはいいですが、
手術がうまくいかなかった患者さんは大変です。
■ ■
私がその論文に腹が立ったのは、
超リスキーな手術なのに、
手術は全例成功。
失敗やトラブルはないという書き方でした。
結局、その先生の手術法は、
誰もする人がいません。
大きな教科書に載ることもありませんでした。
臨床の論文は、
一にも二にも、
♡安全確実♡が大切です。
くれぐれもうその論文を信用しないでください。