医学講座
医師賠償責任保険
自動車の、
自動車損害賠償責任保険(自賠責)は
法律(自動車損害賠償保障法)で加入義務があります。
強制保険ですので必ず加入する必要があります。
罰金も罰則もあります。
自賠責の補償額は死亡でも最高3000万円です。
自賠責だけでは不十分なので、
多くの人は任意保険にも加入します。
■ ■
医師賠償責任保険というのがあります。
強制保険ではありません。
加入していない勤務医もいます。
病院が入っているから大丈夫でしょ!
いえいえ、
そんなことはありません。
医師個人が訴えられることもあります。
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私が一番最初にこの保険のことを言われたのが、
麻酔科の先生からでした。
学生実習の時から教わりました。
麻酔科研修の時から、
ず~っと加入しています。
今は医療法人札幌美容形成外科として法人で一本。
医師、本間賢一個人として一本。
合計2つ加入しています。
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医師が一人しかいない医療法人なのに、
保険料は2倍払っています。
損害保険会社の医師賠償責任保険です。
賠償責任保険が適用されるのは、
保険診療だけです。
自由診療の美容外科には適用されません。
美容外科用の保険は、
共済(きょうさい)という制度があります。
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日本にはいくつかの共済があります。
残念なことですが、
最近は共済の支払対象となる事故があります。
美容外科の共済が支払われるのは、
死亡事故などの重大事故だけです。
支払対象となる事故が起きているということです。
なんちゃって美容外科医ではない医師が、
事故を起こしている例もあります。
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私が心配するのは、
プレミアムPRP後遺障害のようなトラブルが大きくなった時に、
チェーン店としての法人だけではなく、
医師個人の責任を追及される可能性があるということです。
おそらく若い先生の中には、
この医師個人としての責任
…をご存知ないなんちゃっての卵
…の先生がいるのでは?という懸念です。
医療訴訟が多い米国では、
医師賠償責任保険料が高額です。
Suitすー(訴訟)
訴えられた時のことも考えるべきです。