医療問題
私、わきがなんです
生活保護と重度原発性腋窩多汗症で、
私と小樽市役所、
医療担当係長、金澤妙子さんとのやり取りです。
金澤係長:受給者の方はこちらに連絡をしてもらい、
最寄の医療機関を受診していただきます。
札幌まで行く必要はない!
…ということを暗に示唆されました。
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確かに、
小樽市には市立小樽病院という立派な病院があります。
形成外科もあります。
形成外科専門医も常勤しています。
形成外科主任医長の、
今井章仁(いまいあきひと)先生は優秀な形成外科医です。
信頼できるいい先生です。
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ちょっと考えてください。
小樽市民が小樽の病院を受診するのは当たり前です。
小樽市が作った、市民のための病院です。
でも、
知っている人がたくさんいるかもしれない市立病院へ行って、
私わきがなんです。
…って言えますか?
ちょっといい加減そうな、
全面ピンクのホームページ、
なんちゃって美容外科に行くのも無理はないと感じます。
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生活保護受給者はもっと大変です。
担当ケースワーカーが若い男性だったら?
わきがで病院にかかりたいんです。
…って言うのはかなり勇気が要ります。
そんなの生保だから仕方がないだろう
…という意見もあると思います。
私はワキガの手術をした後で、
立派に仕事に就いて納税者になった人を知っています。
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癌で苦しんでいる人を治すのは立派な医療です。
ワキガなんて…
たかが多汗症ごときで…
…という意見もあります。
私は中学校の保健体育で、
しっかりわきが教育をするべきだと思います。
厚生労働省もダメです。
私たち形成外科医が行う医療は、
直接生命にはかかわらないことが多いです。
でも日常生活で困っていることが解決できます。
自治体の医療行政にかかわる担当者には、
わきがや多汗症のことを、
もっと知っていただきたいです。