昔の記憶
お地蔵さんへのお願い
私は無宗教です。
親父の葬儀も無宗教でした。
お坊さんも牧師さんもいないお葬式でした。
お経の代わりに孫4人が、
おじいちゃんにお別れの言葉を述べました。
いいお葬式だったと思っています。
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無宗教の私でも、
お正月には神社に初詣はつもうでに行きます。
困った時には、
神様にお願いします。
無宗教の割に、
神や仏やイエスキリストにすがります。
クリスマスもお祝いします。
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私の家の近くに、
大きなお地蔵さんがあります。
ネットで検索すると、
桑園延命地蔵尊がヒットしました。
著者のぱるるんさんのページです。
石炭を小樽まで輸送する目的で、明治13(1880)年札幌~小樽間に鉄道が敷設されました。
この鉄道(現・函館本線)は、ここ桑園地区を横切る形で建設されました。
現在は、民家やマンション・ビルなどがびっちりと建っていますが、その昔はヨシや大木が密生していて、その中をカーブしながら線路が敷かれたので、とても見通しが悪く、踏切事故が多発していたそうです。
特に、北7条西11丁目の踏切では、鉄道死亡事故が多発して「魔の踏切」と呼ばれていたそうです。昭和2年までに、死者は364人にも上ったそうです。
大正15年、地元の方たちが死者の供養と魔除けの為に、地蔵尊を建てる為の組織「北門倶楽部」を結成しました。関東方面の地蔵尊を調べたところ、大型のもので1.7m程で通常はそれより小型の地蔵尊であることから、日本一大きい石仏像を製作することになりました。
制作は、札幌で天才的な石工師と言われていた阿部独海(あべどっかい)に依頼しました。昭和2(1927)年8月に全長2.6m、重さ3.5tもある桑園延命地蔵尊を無事に建立することができました。
地蔵尊の加護があったのか次第に事故が少なくなり、昭和63(1988)年11月鉄道開通108年目にして鉄道が高架化され、鉄道事故の問題もようやく解消されました。
鉄道が高架化された今でも、毎年7月24日には、地蔵尊への感謝と死者の供養、地域の交通安全のために慰霊法要が行われています。
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こんな歴史があったようです。
一つ心配なのは、
北海道新幹線が札幌まで開通すると、
このお地蔵さんのすぐ前に、
新幹線の高架ができるのでは?と思う点です。
私もビル建替などで困っていることがたくさんあります。
横を通るとお地蔵さんにお願いしています。