昔の記憶
お母さんは将来…
平成28年7月30日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
(ひととき)お母さんは将来…
「お母さんは大きくなったら何になりたい?」
慌ただしい朝、5歳と3歳の息子を保育園へ送りに行く車中で長男に質問された。運転しながら、「お母さんはもう大きいんだけど……」と言うと、「違う! もう少し大きくなったらよ」と言われ、考えることにした。
「お母さんは看護師になったから、この先も頑張って看護師の仕事を続けたいな。それで、あなたたちが大きくなって、自分で働いて、新しい家族をつくったら、時々でいいから家族と一緒に帰ってきてくれたらうれしいな」と答えた。
すると長男が、「じゃあ、お母さん、大きくなったら7月7日に会おうね」と満面の笑みで言った。先日の七夕の話を思い出したのだろうが、思わず笑ってしまった。「7月7日もいいけど、もうちょっと帰ってきてね」と話した。長男は笑顔で「わがままだなぁ」と言い、次男もにこにこしながら「わがままだなぁ」と兄をまねた。
共働きのわが家。午前7時半から午後6時まで、1日の大半を保育園で過ごす息子たち。私たち親子にとって、送り迎えの片道、ほんの10分間も大切なコミュニケーションの場だ。
(岡山県総社市 坂本直美 看護師 32歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
病院勤務の看護師さんは大変です。
私がいっしょに働いた看護師さんは、
朝5:00に起きて、
掃除洗濯をして、
ごはんの準備をして、
保育園に子供さんをお願いして、
詰所(ナース・ステーション)に出勤していました。
■ ■
病院は、
お母さん看護師さんが働いてくれなければ、
機能しません。
産休と育休を取って、
その後で復帰して働いていらっしゃいました。
日勤業務が遅くなった時は、
詰所でお菓子を食べながら、
お母さんの仕事が終わるのを待っていた子もいました。
■ ■
お菓子を食べながら詰所で待っていた子が、
お母さんと同じ看護師になったとお聞きしました。
岡山県総社市の坂本直美さん、
きっと素敵な看護師さんです。
5歳と3歳の息子さんは、
お母さんが大好きです。
きっと将来
家族と一緒に帰ってきてくれます。
朝から楽しいお話しをありがとうございました。