医学講座
大矢英次郎先生とゆかたのやけど
私がゆかたのやけどを知ったのは日本熱傷学会です。
京都第一赤十字病院形成外科の
大矢英次郎おおやひでじろう先生が、
浴衣に着火して大やけどになった子供さんのことを、
よく発表していらっしゃいました。
燃えやすい繊維で作ったゆかたは危険だと、
よく学会で発表していらっしゃいました。
■ ■
かわいい女の子が、
ゆかたで花火をして、
着衣着火になると悲惨だと、
大矢先生が発表していらした記憶があります。
日本熱傷学会で熱心に発表していらっしゃいました。
昨日の院長日記を書いた後で、
Googleで検索してみました。
■ ■
Amazonで見つけました。
被服火災と熱傷―燃えやすい繊維燃え難い繊維(1983年)。
1983/8.
大矢英次郎
まだ入手できるようです。
残念なことに、
大矢英次郎おおやひでじろう先生(昭和3年生)は、
平成13年にご逝去されたと、
日本形成外科学会HPに載っていました。
■ ■
昨日調べた
国民生活センターの、
服が燃えて大やけど! 知られざる危険「着衣着火」には、
着衣着火の危険から身を守るための法規制は、
今のところない。
…と書かれていました。
子供さんのやけどを防ぐために、
燃えにくい素材を選んでください。
■ ■
高齢者には、
•より安全な商品を選ぶ・くふうする
1.高齢者や子どもには防炎製品の衣服(特にパジャマなど)の着用を考える。
2.そで口に火が付くケースが多いので、特に調理する場合は、防炎製品の腕カバーを付けるのも一つの方法である。
古くなったウールセーターのそで部分のみ切り落として腕カバーとして使ってもよい。ウールは燃えにくく、くすぶると独特のにおいがするので、気づきやすく対応が早くできる。
3.新しく調理器具を購入するときは、例えば、電気調理器などを選ぶのもよい。
高齢者にはIHがいいようです。