医学講座
丁寧な説明2016
昨日の院長日記、
今井和男さんの著書
不動産ファイナンスの再生・回収実務に、
改めて丁寧に説明するという表現がありました。
私は札幌医大病院や、
JA帯広厚生病院で、
リスクマネージャーを経験しました。
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大きな病院だから、
♡安心♡と思うのは間違いです。
大きな病院には、
大きな医療事故があります。
私自身は無事故ですが、
下の先生の医療ミスで、
患者さんの家まで謝りに行ったことがあります。
■ ■
不動産取引訴訟では、
準備書面で相手を刺激するのが一つの手法らしいです。
私は相手方から届く準備書目を読むたびに、
この裁判は絶対に負けないぞ!と、
強い闘う闘志をもらいます。
訴訟が起きてから、
家賃請求書が
損害金請求書になりました。
これだけでもかなり強い刺激です。
■ ■
私たち医療の現場でも訴訟になることがあります。
最善の治療をしても、
残念な結果になることがあります。
ベテランのリスクマネージャーは、
とにかく患者さんを怒らせないように努めます。
私が一番勉強になったのは、
JA帯広厚生病院の事務次長さんでした。
■ ■
医師は自分の診療科以外の事故を知ることはありません。
たとえ死亡事故が起きたとしても、
病院全体で、
その死亡事故の情報を共有することはしません。
一部の人たちだけが事故対応をします。
事務方の偉い人は、
病院で起きた小さなトラブルから、
大きな事故までのすべてに対応します。
■ ■
私が経験したのは、
小さな医療ミスでした。
後遺障害も残りませんでした。
事故が起きた時に、
私は担当副院長と事務次長に報告しました。
事務次長と相談して、
患者さんの家に謝りに行くことにしました。
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この時点では、
患者さんは医療ミスや医療事故に気付いていませんでした。
私と担当医が謝りに行くと、
言われなければわからなかったのに、、、
…とも言ってくださいました。
私と担当医は、
患者さんと患者さんのご家族に丁寧に説明し、
こちらのミスを謝罪しました。
幸いなことに問題なく治癒しました。
■ ■
医療の現場と不動産取引は違います。
自社ビルだけを建て替えるのではなく、
隣のビルも取得して建て替えるのだったら、
もう少し隣のビルで生活している人のことも考えるべきです。
私は交渉を拒否したのではなく、
忙しいから弁護士の先生に話してくださいと伝えただけです。
最初の電話で、
私は担当の山田健さんに、
こちらの事情を丁寧に説明したのです。
日本初のブログ建物明渡訴訟で明らかにします。