昔の記憶
がんばれママ
平成28年8月19日、北海道新聞朝刊、いずみへの投稿です。
がんばれママ
「すごい。なんてパワフルなんだろう」
背中に乳飲み子をおぶり、2歳くらいの男児が乗るベビーカーを押して入店し、大盛りランチ2人前を注文した若いママ。
私の勤め先は、ふだんは琴の音が流れる静かな 和食 店で年配のお客さまが多い。でも夏休みのこの時期は、祖父母が帰省中の子や孫との食事を楽しんだり、映画帰りの親子が増えてにぎやかになる。
そんな中、ママ1人で小さな子を2人連れて外食する勇気がすごいと思った。食事が運ばれてまもなく、「おしっこ漏れた」とお兄ちゃん。赤ちゃんをおぶったまま着替えをさせにトイレへ走るママ。戻って食べ直し始めたら、今度は「オギャーオギャー」と赤ちゃんが泣く。思わず、「抱っこしますよ」と声をかけたくなるが、勤務中のため、そうはいかない。
立ってあやしつつ、お兄ちゃんにご飯を食べさせる。赤ちゃんが寝たら、お兄ちゃんがママのひざの上に乗っている。しっかり完食し、「お騒がせしました」とペコリと頭を下げて帰っていった。
子育てって本当に大変。暑い夏でも子どもはべったり甘えたがる。でも夏があっという間に過ぎるように、子どももすぐに成長する。幸せなかけがえのない時間だったと今なら思える。子育ては体力勝負。いっぱい食べた頼もしいママの背中に「フレーフレーフレー」とエールを送った。
影山由美(かげやま・ゆみ 45歳・パート)=札幌市東区
(以上、北海道新聞より引用)
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私は夏季休暇中です。
休みの日は、
ふだんよりゆっくり新聞を読めます。
この北海道新聞の投稿を見て、
おもわず私も、
ママがんばれと叫びたくなりました。
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私は自他ともに認める、
非イクメンの父親でした。
育児は家内に丸投げでした。
今から思うと、
申し訳ありませんという気持ちと
せっかくかわいい時期の子供たちを見る時間が少なくて、
残念だったという気持ちがあります。
■ ■
自分の長男が生まれた日は、
病棟チーフとして、
亡くなった患者さんの病理解剖に立ち会っていました。
書類を整理して、
北大病院を出たのは、
21:00を過ぎていました。
面会時間はとっくに過ぎていました。
■ ■
かわいそうに思ったのか、
新生児室の看護師さんが、
消灯時間後に息子と対面させてくださいました。
ありがたかったです。
その息子も30歳を超えました。
私と同じように忙しそうです。
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投稿者の影山由美さんが書かれているように、
子育てって本当に大変。
暑い夏でも子どもはべったり甘えたがる。
でも夏があっという間に過ぎるように、
子どももすぐに成長する。
幸せなかけがえのない時間だったと今なら思える。
子育ては体力勝負。
いっぱい食べた頼もしいママの背中に
「フレーフレーフレー」とエールを送った。
私からもエールを送ります。
がんばってください。