院長の休日
父の日2017
平成29年6月18日、北海道新聞朝刊、卓上四季です。
父の日
きょう6月の第3日曜日は「父の日」だ。米国人女性の提唱で始まって1世紀余り。
▼父親にプレゼントを贈る人は4年連続で減っているそうだが、俳句の季語にもなっており、日本でもそれなりに定着してきたのだろう。そこで小学館「こども歳時記」で見つけた1句を。<父の日も/帰りがおそい/お父さん>。自分たち家族のために日夜、身を粉にして働く父親を思う心情が泣かせる。
▼政府は「働き方改革」の柱に長時間労働の是正を掲げる。父と子の触れ合う時間が少ないなんて、どう考えてもおかしい。企業と知恵を出し合って、早く実現してもらいたい。
▼「働き方改革」でもう一つ取り上げてもらいたいのが、単身赴任である。転勤辞令を受けても、教育の問題や親の介護など、さまざまな事情から家族一緒に任地に赴けないケースが増えているようだ。
▼「単身赴任が終わってやっと自宅に戻ることができると喜んだら、すでに子どもが巣立っていた」。以前、そんな嘆き節を聞いたことがある。転勤のない地域採用なども一部企業で始まったが、まだ手探り状態だ。家族と離れて暮らし仕事の能率が上がるとは到底、思えない。もちろん、人によって違うだろうが。
▼キリンビールが今年1月まとめた調査結果では、お父さんが初詣でお願いすることのトップは「子どもについて」だったという。家族はそろって暮らす。やはり自然である。2017・6・18
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
私はいい父親ではありませんでした。
家にいませんでした。
子育ては奥さんに丸投げでした。
子供が小さい頃の顔は、
寝顔か、
写真の顔
…しか思い出せません。
そのくらい家にいなかったということです。
■ ■
北海道新聞に載っていた、
<父の日も/帰りがおそい/お父さん>
は、
<父の日も/当直でいない/お父さん>
…でしょうか?
お父さんの仕事は当直と、
子供さんが幼稚園で言った産婦人科の先生がいました。
■ ■
一つだけ私がいいことをしたと思っているのは、
単身赴任をしなかったことです。
医局人事という、
2016年12月16日の院長日記に書いた、
JA帯広厚生病院への転勤です。
(子供の学校があるから)
単身赴任して!
…という家内と喧嘩して家族で帯広へ引越しました。
私:40歳から43歳まで
家内:38歳から41歳まで
長女:11歳から14歳(小5~中2)まで
長男:9歳から12歳(小3~小6)まで
■ ■
私は市立札幌病院を
1994年12月31日(平成6年12月31日)付で退職(自己都合退職)して、
1995年1月1日(平成7年1月1日)付で、
JA帯広厚生病院形成外科に転勤しました。
医学博士の学位をいただいたので、
北大形成外科への御礼奉公です。
医者社会のおきてです。
帯広と札幌の往復に書きました。
■ ■
JA帯広厚生病院は忙しい病院でしたが、
子供とごはんを食べる時間がありました。
休日には釣りにも行きました。
天体望遠鏡を買って、
すい星を見に行ったこともありました。
充実した3年間でした。
帯広時代の父の日は覚えていませんが、
子供と遊んだ記憶がある3年間です。
北海道新聞に書いてあるように、
家族はそろって暮らす。
やはり自然でいいものです。
平成7年4月16日