医学講座
忖度(そんたく)と印象操作
平成29年6月7日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
印象操作という言葉
就職氷河期のころに刊行された学生向けの本に「実践的印象操作テクニック」という言葉があった。面接攻略のコツを指南していわく、「見抜く」「引き込む」「操る」。面接に四苦八苦したわが就活の日々を思い出す。せめてお辞儀や笑顔くらいは好印象を、と鏡の前で練習に励んだ。
▼就活とは無縁のはずの国政の場でしきりに「印象操作」という言葉を聞く。目立つのは安倍晋三首相の頻用である。森友学園や加計学園の疑惑を追及されると、「それは印象操作だ」と反撃して質問をかわす。
▼どこから来た言葉なのか。社会学事典に手がかりがあった。アービング・ゴフマンなるカナダ出身の社会学者が1950年代に提唱した概念という。人のふるまいを演劇ととらえ、人は観客を意識して自分の印象を管理していると説く。
▼社会学の世界では広く知られた研究者だという。印象操作を論じた主著『行為と演技』を読む限り、彼の語法には、何かをねじ曲げたり、だれかをおとしめたりするような攻撃的な含意は感じられない。
▼あえて首相の語法に同調するならば、前文科次官に対する政権の攻撃こそ、まさに典型的な印象操作と呼ぶべきではないか。共謀罪の名を隠して「テロ等準備罪」と呼び変えるのも、堂々たる印象操作だろう。来週にも参院で可決成立させようとしている。
▼どうにも好きになれない言い回しではある。それでも年末になれば新語流行語の賞に選ばれる予感がする。「忖度(そんたく)」とどちらが上位に来るだろうか。
(以上、朝日新聞より引用)
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私は朝日新聞が大好きです。
高校生の時から、
ず~っと読んでいます。
おかげで国語に強くなりました。
試験には落ちましたが、
旭川医大一期生の国語の入試問題に、
朝日新聞の天声人語が出たと記憶しています。
その国語の問題はできました。
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私は2017年の新語流行語大賞は、
「忖度(そんたく)」
…だと思います。
安倍晋三さんは私と同い年です。
1954年9月生まれです。
安倍さんは朝日新聞が大嫌いらしいです。
私と反対です。
誰でも自分のことを悪く書く新聞は嫌いになります。
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私は間違いなく、
官邸からの圧力があったと思います。
医学部と獣医学部は違いますが、
一度に160人の学生に、
実習で教えるのは、
医学部も、
獣医学部も、
とても大変なことです。
医学部の定員で160人のところはありません。
■ ■
技量不足の…
粗製濫造獣医師が増えるだけです。
まともな文部科学省の職員なら、
嫌悪感を覚える首相官邸の意向です。
私は前文科次官に共感を覚えます。
加計学園の獣医学部定員を、
せめて半分の80人にすべきです。
160人の新入生をまともな獣医師に育てるのは、
とても大変なことです。