医学講座
内藤裕史先生の写真集
今日は2018年12月23日(日)です。
今年も残すところあと一週間です。
昨日の北海道新聞朝刊に、
とても懐かしい先生が掲載されていました。
札幌医大の大先輩、
麻酔科の内藤裕史ないとうひろし先生です。
写真集を出版されました。
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平成30年12月22日、北海道新聞朝刊(札幌市内版)の記事です。
1950年代の北大や街並み懐古
内藤さん 友人に託され写真集自費出版
「札幌の原風景が詰まっている」
札幌医大出身で北大にも在籍したことがある、筑波大名誉教授の内藤裕史さん(86)=茨城県つくば市在住=が写真集「北海道大学夢風景」を自費出版した。友人が撮りためた写真から、1950年代の北大構内や札幌の街並みなどをえりすぐって掲載し、当時を伝える貴重な記録になっている。(土井若楠)
東京出身の内藤さんは札医大で麻酔学を専攻し、教授として赴任した筑波大では化学物質の研究に従事。中毒学の国内第一人者として知られ、2004年に吉川英治文化賞を受けた。
4千枚撮りため
内藤さんは札医大の前に北大教養学部に在籍し、恵迪寮で生活。その約2年間、経済学部のMさんが同室だった。写真が趣味でいつもカメラを持ち歩いていたという。Mさんは現在88歳で神奈川県在住。卒業後、道外の農薬メーカーに就職し、別の道を歩んだが、99年にMさんから内藤さんに分厚い冊子が届いた。
北大時代から撮りためた約4千枚を収めたMさんの自分史。「内藤も写っているから」と送ってくれた。特に目を引いたのが、共に青春を過ごした53~57年の札幌の景色だった。
後輩と刊行作業
「今はない建物や風景が多く記録されている。広く伝える価値がある」と感じた内藤さんは出版を勧めたが、Mさんは首を縦に振らず歳月は流れた。3年ほど前、内藤さんが出版作業を引き受けることでMさんが刊行をようやく了承。古い写真の扱いや製本に詳しい恵迪寮の後輩で東京在住の川原幸則さん(82)に協力してもらい、11月に写真集が完成した。
学内の芝生でくつろぐ学生たち、恵迪寮の名物守衛のほか、札幌駅前や大通公園周辺の街並みを写した94枚を掲載した。太平洋戦争中のスパイ冤罪事件とされる「レーン・宮沢事件」で軍機保護法違反の疑いで41年に逮捕された米国人教師ハロルド・レーンさんの姿も。51年に北大に復帰したレーンさんが、Mさんに笑顔を向ける54年撮影の写真を収録した。
写真集が完成し、Mさんは内藤さんに「こうして見ると確かに貴重な記録だ」と感謝したという。内藤さんは「札幌の原風景を知る価値ある写真ばかり。後に残る形にできて良かった」と話す。B5判74ページ。
(以上、北海道新聞より引用)
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内藤裕史先生は日本に中毒110番を創られた功労者です。
現在は公益財団法人日本中毒情報センターとなっています。
今のようにネットがない時代に、
中毒患者を診るのは大変でした。
薬物によって解毒剤も違います。
私は札幌医大で麻酔科を研修させていただきました。
私の人生で大きな財産になっています。
札幌医大麻酔科の大先輩のお一人が内藤裕史先生です。
内藤先生がお元気で、
写真集を出版されたことをうれしく思っています。