医学講座
保険でも見た目を重視するのが形成外科です
昨日の院長日記、
美容目的の手術は理想の目になれるか?
…の続きです。
私が形成外科を志したのは、
札幌医大の学生時代です。
形成外科医になった理由
2006年11月26日の院長日記に書いてあります。
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実習で手術を見学していた頃です、
顔を縫うのにどう見てもキズが残りそうな縫い方を見ました。
『病気が治ってもキズが残ったらこの人の人生はどうなるのだろう?』と思って、
図書館で形成外科の教科書を見つけました。
ここが私の出発点です。
自分を信頼して手術を受けてくださる方に、
できるだけ丁寧に手術をして、
できるだけいい結果を出すことが生きがいです。
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札幌美容形成外科では、
保険診療でしか眼瞼下垂症手術をしていません。
ですから、
美容目的の
(高額な)自由診療で手術をしたら理想の目になれて。
保険診療の手術だったら、
理想の目になれない。
…なんてことは【絶対に】言いません。
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形成外科専門医試験の時に、
10症例じゅっしょうれい
…と呼ばれる症例提示があります。
自己のベストの手術を、
試験委員の先生に評価してもらいます。
口頭試問もあります。
ほぼ100%保険診療の手術です。
保険診療の手術でも、
仕上がりが悪いと
形成外科専門医になれません
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私たち形成外科医は、
たとえ皮膚がんを手術した後の再建でも、
できるだけきれいに仕上げます。
社会復帰が早くできるように、
できるだけ早くきれいに治るように、
手術をするのが形成外科医です。
ここが形成外科の原点です。
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保険診療の手術料金
保険診療の料金は全国どこに行っても同じです。
はっきり言って、
今の保険医療制度では、
もうからないこともあります。
それでも、
少しでも、
きれいな結果にこだわります。
やはり私は美容外科医ではなく、
形成外科医だと思っています。