医学講座
寳金新学長への期待
今日は2020年9月4日(金)です。
台風の影響なのか?
札幌は蒸し暑いです。
朝9:00で気温26℃湿度40%です。
うちのばあさんの経過は良好です。
冷たかった足があたたかくなったそうです。
手術をしていただいてよかったです。
■ ■
2020年9月4日、北海道新聞朝刊の記事です。
寳金北大新学長の記事が掲載されています。
【社説】にも載っています。
「経営力を強化」 宝金・北大新学長会見
前学長解任に伴う北大の学長選考で、次期学長予定者に選ばれた宝金(ほうきん)清博・保健科学研究院特任教授(65)は3日に札幌市北区の同大で行った記者会見で、研究と教育を充実させるため収入増を目指す決意を表明した。
宝金氏は収入増の具体策として、広大な大学の土地を活用した不動産運用や、世界最高水準の教育研究活動に向け、出資などの面で特例が受けられる「指定国立大学法人」を目指すと説明。「北大病院長を2期6年務めた経験を生かして経営力を強化したい」と力を込めた。
前学長が職員への叱責(しっせき)などを理由に解任され、事実上の「学長不在」が1年半以上続いていることについては「1年半で失ったものを取り返すのは数年かかるという覚悟で頑張りたい」と述べ、信頼回復と再発防止に努める考えを示した。新型コロナウイルス対策では、オンライン授業が続く新入生のケアや景気悪化で経済的に困窮した学生の支援を検討する方針を明らかにした。(水野富仁)
北大学長選考会議 4時間平行線 合議で決まらず投票に
北大の次期学長予定者に宝金清博・保健科学研究院特任教授を選出した2日の学長選考会議(議長=石山喬・日本軽金属ホールディングス元会長)は、10人の委員の意見が割れ、結論を出すまでに約4時間を要した。今回は合議制を導入したが、最後まで折り合わず、従来通り投票での決定となった。
「(合議では)2、3日やってもまとまらなかったのではないか」。3日の宝金氏の記者会見に同席した石山議長は、選考会議の様子をこう説明した。
立候補者は宝金氏と横田篤・農学研究院教授(63)、笠原正典・学長代行兼医学研究院教授(64)の計3人。選考会議は非公開で午後3時に始まり、学外、学内の委員各5人がオンラインを含め全員参加した。
複数の出席者によると、各委員が「コミュニケーション能力」「実績」「財政基盤の強化策」などの観点から3人の主張を評価した。ただ、委員ごとに最重視する点が違い、議論は平行線をたどった。8月の教職員による意向投票で過半数を得た候補者がいなかったこともあり、決め手を欠いた。
「このままでは決まらない」。午後7時近くに委員から声が上がり、投票の実施を決定。結果、宝金氏が6票を集め、各2票だった他の2候補を上回った。
石山議長は意向投票で最多得票を集めた宝金氏以外を選ぶ可能性を示していたが、結果的には「学内の民意」に沿った形に落ち着いた。宝金氏に投票した委員は「合議は理想だが、簡単ではない」と話す。
前学長による職員への過度な叱責などが表面化したことを発端とする混乱はようやく終息のめどがついたが、学内では一連の問題を巡る大学側の説明が不十分だったとの不満がくすぶる。
北大教職員組合の山形定執行委員長(58)は「運営費の大部分が税金でまかなわれる組織の責任として透明性を高め、社会から信頼される大学を目指してほしい」と指摘した。(斉藤千絵、嘉指博行、水野富仁)
■ ■
【社説】
北大新学長 体制立て直しが急務だ
1年半以上もトップの不在が続くという異常事態にようやく終止符が打たれる。
前学長解任に伴う北大の次期学長選で、宝金(ほうきん)清博・保健科学研究院特任教授が第20代学長予定者に選ばれた。近く文部科学相の任命を経て学長に就任する。
この学内の混乱は大学当局の統治能力の不足を露呈した。新学長は体制の立て直しを急ぎ、拠点的な研究・教育機関としての役割を果たすよう努める必要がある。
今年に入り、新型コロナ禍によって大学教育のあり方は激変した。北大も例外ではない。
かつてない状況にどう対応するか。新学長は指導力を発揮するとともに、学内外の知見を広く集め、今後あるべき大学像を打ち出さなければならない。
新学長になる宝金氏は、脳神経外科医で北大病院長や副学長を歴任。3氏が競った学内意向調査では全体の4割を得票し、2日の学長選考会議での投票で選ばれた。
コミュニケーション能力やリーダーシップが評価されたという。
宝金氏はきのうの会見で、病院長として培った実務能力を生かし①学生支援などコロナ禍への対応②財源の確保③情報発信の強化―などに取り組むと述べた。
いずれも重要なテーマであり、着実な実行が求められる。
今回の学長選では3氏の票が割れた。宝金氏は、異分野を融合した研究の振興など2氏が掲げた理念や政策も参考にしながら、大学運営に当たってほしい。
前学長の名和豊春氏は、教職員への過度な叱責(しっせき)など不適切な行為を理由に6月に任期途中で解任された。2018年末から休職し、学長不在が続いてきた。
大学当局は混乱の収束に時間を費やし、経緯説明や情報公開も不十分だった。それが北大の社会的評価を下げたことは否めない。
宝金氏は前学長解任に至った経緯についても説明を尽くすとともに、学長の業績評価が不足していた点などは改善すべきだ。
コロナ禍は収束が見通せず、大学の運営に影響を与えている。
オンライン教育の重要性は言うまでもないが、キャンパスで実際に学ぶ意義は大きい。学生本位の方策を練らなければならない。
入試を例年通り実施できるかも不透明だ。感染防止策を徹底し、受験生が実力を発揮できる環境を整える必要がある。
山積する課題の解決に向け、クラーク博士に発するフロンティアスピリットを発揮する時だろう。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
北海道新聞社にもたくさんの北大出身者がいます。
北大が発展してくれることは、
北海道民にとって重要なことです。
学内の意見をまとめて、
政策に移すのは簡単ではありません。
寳金先生は腕のいい脳神経外科医です。
緻密な手術でたくさんの命を救ってくれました。
瀕死の北大もきっと救ってくれると思います。
ご活躍を期待しています。