医学講座

67歳形成外科医としての思い②

 今日は2021年9月10日(金)です。
 緊急事態宣言が9月30日まで延長されました。
 まさかこんなに長く続くとは、
 まったくの想定外でした。
 少しでも国からの援助を、
 困っている人たちに増やしていただきたいです。
 67歳形成外科医としての思い
 …の続きです。
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 私がいつも思い出すのが、
 整形外科の大先輩からいただいたお言葉です。
 『先生、あせるんでない!』
 『俺たちだって最初は外科の片隅でやっていたんだ』
 『骨が折れたら骨接ぎに行ってた時代さ』
 『整形外科って言ったらさ、美容整形ですか?って言われたもんだょ』
 『最初は肩身が狭かったよ』
 『ギプスの石膏で汚くなるって言われてね』
 『でもね、整形外科で骨折を治すと、
  外科とはまったく違うってことがわかると、
  患者さんはどんどん来てくれましたょ』
 『形成外科は、すばらしい技術があるんだから、これから必ず発展しますょ』

 その大先輩をはじめとして、整形外科の先生からはたくさんの患者さんをご紹介していただきました。整形外科の先生とは何度も一緒に手術をしました。
 『いやぁ~先生(私のこと)に来てもらってよかったょ』
 『俺たちだけだったら、アンプタ(切断)しかなかった』

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 このお言葉をかけてくださったのが、
 市立札幌病院整形外科主任医長だった、
 長井侃ながいつよし先生です。
 長井先生のおかげで、
 整形外科医局の前に、
 形成外科の医局ができました。
 お隣はリハビリの小山先生のお部屋でした。
 北側に植物園が見えるとてもいい部屋でした。
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 今は整形外科を知らない人はいません。
 整形外科の専門病院も増えています。
 日本整形外科学会は発展しました。
 2021年4月1日現在の正会員数は25,865名、
 世界有数の会員数を誇る整形外科学会です

 整形外科ほど形成外科医の数はいらないと思います。
 整形外科のように、
 日本形成外科学会も発展して、
 若い先生たちが形成外科の保険診療だけで、
 ごはんが食べられる時代になってほしいです。

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