医学講座
大手美容外科との価格差
今日は2021年9月22日(水)です。
昨日の院長日記、
高校生の陥没乳頭手術2021の続きです。
授乳障害になってからでは遅い陥没乳頭の手術には、
次のようなコメントもいただきました。
■ ■
他の有名な美容外科などは
保険適用なしで30万ほどの費用がかかるみたいです。
ここですと保険適用でとっても安くなりますが、
その分不安が少しあります。
その辺りはどうなんでしょうか、、
ごもっとな疑問です。
大手美容外科で陥没乳頭手術ができる先生は限られています。
ドクター限定!と書かれているところがあります。
■ ■
私は48歳の時に札幌医大をクビになって、
中央クリニック札幌院の院長に就任しました。
当時、全国一クリニック数が多かったのが、
神奈川クリニックでした。
私は東京の神クリにも面接に行きました。
東京に24時間のコールセンターがありました。
年中無休で朝9:00から夜21:00まで、
札幌院は札幌グランドホテル別館にありました。
■ ■
残念なことに、
神奈川クリニックは倒産しました。
私たちのような個人の形成外科クリニックと、
大手美容外科の一番の違いは、
保険診療と自費治療です。
大手美容外科チェーン店で、
保険診療をしているところはありません。
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札幌美容形成外科や個人経営の形成外科クリニックが安いのは、
保険診療だからです。
国が病気と認めた授乳障害がある陥没乳頭は、
保険診療で手術を受けることができます。
授乳障害がある陥没乳頭は保険適応です。
保険診療の料金はもともと安く設定されています。
自己負担分は原則3割なので、
両側の陥没乳頭が約6万円で手術が受けられます。
大手美容外科にはできない手術です。
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そもそも、
医療法人は営利目的の経営はできません。
株式会社などは、
医療法人を開設することはできません。
保険診療は全国どこでも同じ料金です。
消費税もかかりません。
理由は【病気】として手術をするからです。
胃がんになった時に、
1億円で胃がんを治してくれるというクリニックと、
経験豊富な先生がいる病院と、
どちらを選ぶか考えてください。
私は自分の技術で少しでも患者さんによろこんでいただきたいだけです。