医学講座
34年前の私
今日は2024年4月26日(金)です。
札幌はようやくあたたかくなりました。
桜もうれしそうです。
寒かったので花が散らずに咲いています。
うすいピンクと濃いピンクの桜があります。
うすいピンクがソメイヨシノです。
今週末はお花見によさそうです。
■ ■
34年ぶりの円安155円で困っています。今日は156円になりました。
34年前、1990年は平成2年です。
私は市立札幌病院で働いていました。
形成外科ではなく、
皮膚科の形成外来でした。
私の医師としての青春時代でした。
■ ■
私は1989年に市立札幌病院皮膚科の技術職員として札幌市に採用されました。
皮膚科専門医は持っていません。
皮膚科のトレーニングも受けていませんでした。
実際に毎日行っていたのは、
救急部に搬送された外傷患者さんの処置や手術でした。
皮膚科主任医長の島崎匡先生の総回診に出ること、
皮膚科から紹介された皮膚癌の手術をすることが、
私が皮膚科技術職員としてしていたことです。
■ ■
外来は皮膚科外来の場所を使わせていただき、
週2回だけ形成外科の外来診療をしていました。
形成外科を札幌市民に知ってもらいたい
…という私の強い思いを聞いてくださったのが、
当時の市立札幌病院事務局長、
佐々木利幸さんでした。
先生、市長に会ってください
私のような若造の医者を市長に会わせてくださいました。
■ ■
桂市長は私の訴えを聞いてくださり、
札幌市の広報さっぽろに、
市立病院の形成外来を掲載してくださいました。
生涯で一番うれしかったことの一つです。
私がJA帯広厚生病院に転勤してから、
街で市長を引退された後に桂信雄元市長にお会いしたことがありました。
私のことを覚えていてくださり、
先生お元気ですか?と声をかけてくださいました。
ほんとうに立派な市長さんでした。
■ ■
34年前に、70歳になっても形成外科医を続けているとは、
夢にも思っていませんでした。
美容形成外科を開業しているなんて、
まったく考えていませんでした。
あと何年できるかわかりませんが、
できるうちは手術を続けます。
1990年の円安も2011年10月22日には75円の円高になりました。
今の156円の円安も円高になると思っています。