医学講座
健康で働けることに感謝
今日は2020年8月31日(月)です。
8月も今日で終わりです。
札幌の今朝の気温は16℃です。
暑かった日はどこへ行ってしまったのか?
…という感覚です。
一気に秋になりそうです。
■ ■
安倍晋三首相辞任で、
あらためて健康であることの大切さを感じています。
私は健康で働けることに感謝しています。
京都の冨士森先生のように、
生涯現役形成外科医は無理だとしても、
元気で働けることはありがたいです。
■ ■
私は安倍首相と同じように、
お腹が弱い人です。
夏の暑い日にも腹巻をしています。
当直や学会出張にも、
腹巻が必需品でした。
高校生の時には、
修学旅行で病院に行きました
よくお医者さんになれたものです。
■ ■
いつも国の方針には文句を言っています。
今回の安倍首相辞任には、
ほんとうにお疲れ様でしたという気持ちです。
ポスト安倍でニュースが盛り上がっています。
安倍晋三首相には、
病気が回復されたら、
またがんばっていただきたいです。
アベノミクスで日本はよくなったと、
(私は)思っています。
医学講座
冨士森良輔先生のご発表2020
今日は2020年8月30日(日)です。
札幌は雨です。
自転車通勤は無理でした。
第63回日本形成外科学会(名古屋)で、
私が感激したのが、
京都の冨士森良輔先生です。
コロナ禍の中で発表をしてくださいました。
■ ■
私は65歳の形成外科医です。
学会発表はしていません。
参加はしていますが、
発表は昨年しただけです。
冨士森先生は、
昨年も今年もご発表をしていらっしゃいます。
素晴らしいことです。
■ ■
パネルディスカッション2
Minimally Invasive Faceliftの適応と限界
座長:武田 啓
PD2-1
ブルドッグリフト
冨士森良輔
冨士森形成外科医院
犬のブルドッグのように下がった頬を、
引き上げる手術です。
■ ■
素晴らしい結果です。
冨士森先生のすごいところは、
最高の症例だけではなく、
ちょっと不満足な例も見せてくださるところです。
患者さんの目が怒っていますね
そこでこうして修正をして
なおして差し上げると
ほら満足している目になりますね
…と誰にでもわかりやすく解説してくださいます。
■ ■
会場にいた、
私も、
福田慶三先生も、
他の先生も、
みんな納得です。
私も冨士森良輔先生のように、
生涯現役の形成外科医でいたいです。
毎年、有意義な発表をしてくださる、
京都の冨士森良輔先生に感謝しています。

医学講座
安倍晋三首相辞任
今日は2020年8月29日(土)です。
昨夜、札幌に帰って来ました。
意外と札幌は暑かったです。
クリニックの室内はエアコンを入れないと、
名古屋より暑いくらいでした。
昨日、帰りの飛行機で安倍晋三首相の辞任を知りました。
同年代の医師として、
お疲れ様でしたと申し上げます。
■ ■
安倍晋三首相は私と同年代です。
安倍首相は1954年9月21日生(65歳)
私は1954年9月8日生(65歳)です。
17歳の時から潰瘍性大腸炎という病気だったそうです。
Yahoo!ニュースで見た安倍さんは、
ほんとうに残念そうでした。
お腹が弱いのに、
よく続けられたと思います。
■ ■
安倍首相にはいろいろな批判があります。
私はお腹が弱い同年代の医師として、
よくがんばったと思います。
一番困るのがトイレです。
急におなかが痛くなって、
トイレに行きたくなります。
苦渋のご決断だったと思います。
首相を辞任されても、
麻生財務大臣のように活躍される人もいます。
今は体調の回復に全力を尽くしていただきたいです。
■ ■
2020年8月28日のYahoo!ニュースです。
首相「志半ば」 潤む目、震える声 プロンプターなしの辞任表明
約2カ月半ぶりに首相官邸で行われた28日の安倍晋三首相の記者会見は、歴代最長政権の辞任表明の場となった。2007年の第1次安倍政権に続く任期途中での辞任となり、「志半ばで断腸の思い」と沈痛な表情で語った。会見で定番となっているプロンプター(透明画面に文字を映し出す装置)の原稿を冒頭で20分ほど延々と読み上げるスタイルは踏襲せず、約12分間、手元の資料を読み上げた。
【辞任を表明し頭を下げる安倍首相】
午後5時から始まった会見で首相は自らの体調を説明し、辞意を表明した。「政治においては、最も重要なことは、結果を出すことである」と語る場面で目を潤ませ、声を震わせながら途切れ途切れに「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極み」と語った。冒頭発言の最後は、「国民の皆様、8年近くにわたり本当にありがとうございました」と頭を下げた。
4問目の質問で記者から「いつも使われているプロンプターを使用されていないが、どういう気持ちで会見に臨まれたのか」と問われた。首相は「今日はギリギリまで、原稿が決まっていなかったこともあり、私も推敲(すいこう)しておりましたので、こうした形になりました」と応じた。進退に関する言葉を会見直前まで自ら練ったため、事務方が用意するプロンプターには間に合わなかったようだ。
首相の妻昭恵氏や親友の学校法人理事長の関与が追及された森友学園、加計学園問題について、記者から「十分な説明責任を果たせたか」と問われると、首相は「十分かどうかは、国民の皆様がご判断されるんだろうな」と述べるにとどめた。
会見は約1時間にわたり、首相は立ったまま20問の質問に答えた。会見を終えると、手話通訳者にも頭を下げて会見場を後にした。
首相は今年1月6日から6月18日まで計10回記者会見を行った。例年だと年頭と国会閉会が恒例だが、今年は新型コロナウイルス対応をテーマに2月末からの3カ月間に計8回行った。ただし、プロンプターの原稿通りに延々と読み上げるスタイルは、会見でなく「演説」と皮肉られ、質疑応答の時間が十分に確保できないこともあった。通常国会が閉会した翌日の6月18日に行って以降、新型コロナが再拡大する中でも官邸での正式な会見は開かれず、野党から「首相は逃げている」と批判が出ていた。【笈田直樹】

記者会見で辞意を表明する安倍晋三首相=首相官邸で2020年8月28日午後5時21分、竹内幹撮影(毎日新聞)
(以上、Yahoo!ニュース、毎日新聞より引用)
■ ■
ほんとうに残念そうです。
いろいろな批判はあると思いますが、
歴代総理大臣で最長の在任期間はすごいです。
一度リタイアしたのに再登板して、
株価も上昇しました。
コロナ禍は誰が総理大臣でも大変です。
アベノマスクは進言した人が悪かった
(…と私は思っています)
今はゆっくり静養なさってください。
お疲れ様でした。
医学講座
第63回日本形成外科学会(名古屋)④
第63回日本形成外科学会(名古屋)が終わりました。
2日目の参加者は約500人だったそうです。
WEB参加の人もいるので、
最終的な参加人数はわかりません。
私が見た感じでは例年の3割以下です。
10月には横浜で日本形成外科学会基礎学術集会があります。
■ ■
学会長の亀井譲先生は、
フェイスシールドを着用されていました。
学会でクラスターが出たら大変なので、
それはそれは気を使っていらっしゃいました。
大学や病院によっては、
学会出張を禁止しているところもあるようです。
毎年出席しているのにお見かけしなかった先生もいらっしゃいました。
■ ■
WEB配信されるとはいえ、
やはり生で聴くのとは違います。
WEB配信されない発表もあります。
私は学会が大好きなので、
コロナ禍で動けないのが残念です。
形成外科ならではの問題もありました。
WEB配信では、
患者さんの顔が出るような画像は使えません。
私たち形成外科医にとっては大切なことです。
これから札幌に戻ります。
明日からまた形成外科の診療をがんばります。
医学講座
第63回日本形成外科学会(名古屋)③
今日は第63回日本形成外科学会の2日目です。
朝7:00にホテルを出て、
地下鉄とあおなみ線を乗り継いで学会に行きました。
名古屋駅の乗り継ぎがわからず、
昨日は大変でしたが、
今日は迷わずに乗り継げました。
■ ■
朝8:30からの、
皮膚腫瘍外科分野指導医教育セミナーから聞きました。
教育講演3では、
形成外科医にも知っておいて欲しい感染対策の基本
八木哲也先生の講演をお聞きしました。
名古屋大学臨床感染統御学の先生です。
最新のCOVID-19の情報をお聞きしました。
やはり一番大切なのは、
マスクと手指消毒だそうです。
■ ■
今年は学会の総会にも参加しました。
コロナの影響で大変なことがわかりました。
ハイブリッド開催でWEBでも参加できる形式です。
大学の方針で出席できない先生もいました。
WEBで届けられたファイルで発表はありましたが、
残念なことにTV電話会議のような討論はできませんでした。
やはり討論ができないのは残念です。
■ ■
専門医試験にも影響があることがわかりました。
日本形成外科学会は、
書類審査と口頭試問があります。
例年1月に東京で口頭試問が開催されますが、
密になるのを避けるために試験会場を変更したそうです。
来月の日本熱傷学会専門医試験には、
病院や大学の方針で受験できない先生がいることもわかりました。
2023年までの日本形成外科学会学会会長が決まりました。
2021年は東京、
2022年は大阪、
2023年は長崎です。
はやく元のような学会に戻ってほしいです。
医学講座
第63回日本形成外科学会(名古屋)②
今日から第63回日本形成外科学会です。
昨年は5月に札幌で開催されました。
会場が京王プラザホテル札幌と、
ロイトン札幌の2ヶ所でした。
来年は4月に名古屋で、、、
…と思っていました。
■ ■
今年は2月に兵庫医大で開催された学会に行っただけです。
半年ぶりの学会です。
朝ホテルを出て、
夕方に帰って来ました。
最高気温は高かったようですが、
会場内は冷房が効いていて快適でした。
とても大きな会場でした。
密にもならず安全でした。
■ ■
今日、一番印象に残ったのは、
ランチョンセミナー2
KY美容塾オープンキャンパス
演者:福田慶三、菅原康志、他
司会:整形アイドル轟ちゃん
共催:ヴェリテクリニック
リラ・クラニオフェイシャル・クリニック
今まで参加した学会のどのシンポジウムより、
どの特別講演よりも勉強になりました。
■ ■
轟とどろきちゃんというかわいい女性が司会をなさっていました。
YouTubeに出されている、
ご自分の手術経過から見せてくださいました。
美容塾で勉強されている風景や、
形成外科医から美容外科医へ転職した先生のこと、
開業して実際に困った時の対処法など、
このランチョンセミナーを聴いただけで、
名古屋まで来た甲斐がありました。
リンク先のKY美容塾で勉強されることをおすすめします。


医学講座
第63回日本形成外科学会(名古屋)①
今日は2020年8月25日(火)です。
札幌は涼しくなりました。
今朝の気温は21℃でした。
明日から名古屋で第63回日本形成外科学会が開催されます。
4月8日(水)~10日(金)までの予定でした。
COVID-19で延期になりました。
延期が決まったのが、
2020年3月でした。
■ ■
学会を開催する名古屋大学形成外科の亀井譲教授、
名古屋大学形成外科教室員の皆さまは、
どんなに大変だったことかとお察しいたします。
開催1ヵ月前に延期というのは、
プログラムの印刷も発送準備も全部できていて、
また新たに組みなおして、
刷りなおして、
そして発送です。
■ ■
しかも今年は日本形成外科学会はじまって以来の、
ハイブリッド学会です。
何人の先生が名古屋に来るのか?
見当もつきません。
弁当の準備も何個準備したらよいのか?
ほんとうに大変なことです。
私はWEB参加ではなく、
名古屋まで行きます。
■ ■
気温26℃の札幌から、
予想最高気温35℃の名古屋に行きます。
もの好きというか、、、
学会が好きというか、、、
高齢者なのに、、、
名古屋まで飛行機で行きます。
さいわい愛知県の緊急事態宣言は昨日で解除になりました。
感染しないように気をつけて、
熱中症にならないように気をつけて行ってきます。

医学講座
PCが復活しました
今日は2020年8月24日(月)です。
うれしいお知らせです。
PCの故障で困っていた、
私が院長日記を書いている
NECのデスクトップパソコンが復活しました。
さくさく動いています。
電子カルテも使えます。
■ ■
パソコン修理の専門店では、
(新しく)買った方が安いです
…と親切に教えていただきました。
新しいPCを買っても、
また一から設定のし直しです。
PCのソフトも買わなくてはなりません。
電子カルテのインストールも必要です。
困っていました。
■ ■
マザーボードという基盤が故障しているようです。
PCの裏蓋を開けると、
電子部品がたくさんついている、
緑色をした板です。
AMAZONで検索すると、
中古のマザーボードを売ってました。
買おうかなぁ~?
…と思いましたが、
もしマザーボード以外の配線の異常だと直りません。
■ ■
私が考えたのは、
中古のPCです。
同じ時期に生産されたNECのPCで、
型番が同じ中古PCを探しました。
ヤフオクで見つけました。
程度のいい中古PCでした。
価格もAMAZONで売っていたマザーボードとほぼ同じでした。
ヤフオクの評価も
99.8%と高い方でした。
■ ■
昨日届きました。
うれしいことに、
見事に復活しました。
この院長日記は、
復活したPCで書いています。
同じように困っている方は、
中古PCを探すことも一つの方法です。
いつ壊れるかわからないという不安もありますが、
とりあえず使えるので、
その間に新しいPCの準備もできます。
最後まであきらめなくてよかったです。
医学講座
患者さんの死
昨日の院長日記ほくろを切除したい
…と受診された患者さんのことをまだ考えています。
旅立ち日和
2009年6月30日の院長日記です。
形成外科とか、
整形外科を選ぶ先生には、
患者さんの死と、
対面するのが苦手なので、
その科目を選ぶ人もいます。
いつかは対面しなければならない死は、
医療者側にとっても辛いものです。
■ ■
私も患者さんの死がつらいので、
形成外科を選びました。
私が40年前に北大形成外科で研修をはじめると、
重症熱傷の患者さん、
悪性腫瘍の患者さん、
数は少ないですが患者さんの死がありました。
北大形成外科でチーフレジデントをしていた時に、
手術した患者さんが、
手術した日の夜に急変して、
お亡くなりになったことがありました。
■ ■
私が6ヵ月の病棟チーフで、
一番つらい経験でした。
今でもよく覚えています。
手術が原因ではありませんでした。
患者さんのお通夜に行って、
ご焼香をさせていただきました。
ご家族に叱られるか?と思って行きましたが、
奥様から、
北大病院の先生が来てくださったわよ。
…と私を祭壇の前に案内してくださいました。
■ ■
まだ30歳くらいの若造の医者でしたが、
私にとって忘れられないできごとです。
悪性黒色腫はこわい病気です。
少しでも早く気づいてあげて、
少しでも早くいい治療を受けさせてあげて、
悲しい思いをする人が少なくなるといいです。
お亡くなりになった患者さんのご冥福を心からお祈りしています。
医学講座
ほくろを切除したい
今日は2020年8月22日(土)です。
昨日、とても悲しい知らせが届きました。
私が自分の診断が誤診だったらいい
…と願っていた患者さんが、
お亡くなりになったというお手紙でした。
残念で言葉もありません。
心からご冥福をお祈りいたします。
まだお若い方でした。
■ ■
患者さんの主訴は、
ほくろを切除したいでした。
私が診察すると、
大きな黒い腫瘍がありました。
典型的ではありませんが、
悪性黒色腫を疑いました。
私の前にも何人かの医師が診察をしていました。
手術をすすめた先生もいらしたようです。
■ ■
私が診断したのは、
ダーモスコピーの所見からです。
典型的なメラノーマとはちょっと違いましたが、
私は悪性黒色腫を疑いました。
私が信頼する先生に電話をして、
私が外来受診の予約を取りました。
患者さんは予定通り受診され、
手術日程も決まりました。
■ ■
いつもはすぐに病理組織検査の結果を知らせてくださるのに、
なかなか結果が来ませんでした。
残念なことに、
患者さんはトルソー症候群でご逝去されました。
悪性黒色腫はかなり進行していたようです。
メラノーマはこわい病気です。
ホクロだと思っていた黒いできものが、
メラノーマだったこともあります。
専門医にも鑑別が難しいことがあります。
心から患者さんのご冥福をお祈りいたします。