院長の休日
ゴールデンウイーク2020
今日は2020年5月8日(金)です。
今年のGWは外出禁止のため、
どこにも行きませんでした。
前から気になっていた、
自宅の修理をしました。
私はDIYDo It Yourselfが好きです。
■ ■
私が気になっていたのは、
玄関の蛍光灯です。
今どき、
グローランプで点灯する、
丸い形の蛍光灯でした。
ランプの調子が悪く、
パカパカしていました。
■ ■
この蛍光灯を交換しました。
以前にも交換を試みたのですが、
古いタイプの蛍光灯のため、
100Vの配線が、
直接蛍光灯についていました。
新しいタイプの照明器具は、
カチッとはめるだけのタイプです。
■ ■
この作業をするために、
天井の軽量鉄骨に、
ビスで器具の土台を固定しなければなりません。
ここでひっかかって、
ずーっとパカパカのままでした。
新しい照明器具についてきた器具を、
何とか天井に固定して交換しました。
■ ■
うちの奥さんは、
窓掃除をしていました。
あと古い書類の整理などもしていました。
外出禁止でなければ、
浦臼神社のエゾリスでも見に行っていたと思います。
早くコロナが退治されてほしいです。
来年こそエゾリスを見に行きたいです。
医学講座
丸藤先生のCOVID-19診断と治療戦略
今日は2020年5月7日(木)です。
札幌美容形成外科は今日まで休診です。
新型コロナの新しい情報です。
前北大救急部教授の、
丸藤哲がんどうさとし先生が、
日経メディカルに投稿された記事です。
難しい内容ですが、
最前線で治療に当たっている先生への情報です。
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血栓止血学から見たCOVID-19の診断と治療戦略
ISTH interim guidance on recognition and management of coagulopathy in COVID-19
2020/05/06
丸藤 哲(札幌東徳洲会病院救急集中治療センター救急センター)
日本における考え方
酸素飽和度、CT画像所見などに加えてD-ダイマーをCOVID-19症例の重症化評価指標に加えることは妥当であり、ISTHガイダンスの推奨は正常上限値からの3~4倍の上昇であるが、Zhangら19)の報告基づき4倍の上昇が入院治療の閾値と考える。
・D-ダイマー正常上限4倍以上の上昇で入院を考慮する。
・入院後は血栓・塞栓予防策を行う。
・病態悪化時は急性期DICスコア算出を毎日実施する。4点以上が持続する場合の予後は不良であり、治療開始を考慮する。
(以上、日経メディカルより引用)
■ ■
新型コロナで人が亡くなるのは、
サイトカインストームから
遷延性全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)sustained SIRSを呈し、
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation)DICを発症することが重症化の重要な原因の一つです。
ふつうの肺炎と違って、
急激に悪化するのはこのためです。
■ ■
丸藤先生の投稿は、
入院後にD-ダイマーの測定を毎日繰り返し行うことにより、
重症化を早く発見することになる。
重症化を防ぐために、
低分子ヘパリンを血栓・塞栓症の予防として投与する。
…ということだと(私は)理解しました。
この丸藤先生の投稿を読んで、
フサンという薬剤が効く意味が理解できました。
新型コロナの治療戦略は確実にできてきています。
死なない病気になれば、
経済活動が再開できます。
自殺する人も少なくなります。
もう少し辛抱しましょう。
昔の記憶
三角山登山の思い出
今日は2020年5月6日(水)です。
北海道知事の外出をしないでください
…というお言葉に従って、
家でじっとしていたGWでした。
昨日と今日は寒いGWでした。
桜は満開ですが、
新型コロナのために重苦しいGWです。
■ ■
私は1989年から1994年まで、
市立札幌病院に勤務していました。
35歳から40歳までです。
お金がありませんでした。
分不相応な立派な家を建てて、
住宅ローンの支払いで大変だったからです。
びっくりドンキーで、
390円の150gレギュラーバーグディッシュが贅沢でした。
■ ■
GWもお金がないので、
お金がかからない行楽を考えました。
歩くのには自信があったので、
家族で近くの三角山登山に行きました。
子供はまだ小学生でした。
三角山の頂上でおにぎりを食べて、
家に帰ってきてからジンギスカンをしました。
■ ■
北海道は、
家でバーベキューをする習慣はなく、
ほぼジンギスカンでした。
羊の肉はちょっとくせがありますが、
炭火で焼くと美味しいです。
ご近所でもよくジンギスカンをしていました。
今は禁止されてしまったようですが、
北大構内でもよくジンギスカンをしていました。
30年前の思い出です。
コロナが終わってまた元の生活がしたいです。
医学講座
日本の経済状況を考える
今日は2020年5月5日、こどもの日です。
新型コロナの影響で暗いこどもの日です。
昨日の院長日記にラズベリーさんからいただいたコメントが気になっています。、
街で買い物していたら
あるお店の方が
「流石に今月いっぱいまで延長ってされたら
家賃も人件費も支払いあるし、
そこまで人が亡くなってないのに、
なんでですかね?
時短営業もきつい、
勘弁して欲しい」と話していました。
■ ■
札幌はデパートもホテルも真っ暗です。
このまま外出自粛が続いたら、
どうなるのだろう?
…という思いです。
家賃の支払い、
人件費、
仕入れた材料の賞味期限。
考えたらきりがありません。
■ ■
感染拡大で死者が増えるのは困りますが、
経済が死んでしまって自殺者が増えるのも困ります。
感染者数と死者数
2020年4月16日の院長日記です。
感染者数はPCR検査で陽性になった人数です。
不顕性感染はわかりません。
■ ■
エビデンスがない本間仮説でも、
新型コロナの予測はWHOより当たっています。
私は最初から
パンデミックになる
東京2020は無理
…と言ってました。
日本は経済的に困っている人のために、
PCR検査や抗体検査をして、
一日も早く経済状況を何とかしてほしいです。
医学講座
PCR検査、大阪で最長10日待ち
今日は2020年5月4日(月)みどりの日です。
全国緊急事態宣言のため外出禁止です。
朝からネットのYahoo!ニュースを読んでいました。
気になったのが、
PCR検査が受けられないことです。
昨日のTVである病院の院長先生が、
検査ができないのは、
ごはんを食べるのに、
箸がないのと同じ
…と言われてました。
まったく同じ思いです。
■ ■
2020年5月4日、Yahoo!ニュースです。
PCR検査、大阪で最長10日待ち 医師「保健所受け付けず」 民間委託で拡充急ぐ
新型コロナウイルスの感染者数が1600人に達した大阪府で、保健所がPCR検査が必要と判断してから実際に検査するまで、最長で10日程度かかっていたことが3日、大阪市保健所への取材で分かった。
患者の急増に検査態勢が追い付いておらず、検査を待つ間に容体が悪化して入院したケースもあった。府は民間検査機関の活用も進めるなど検査能力の拡充を急いでいる。
府内では、大阪健康安全基盤研究所(大阪市)や医療機関などで1日当たり計約420件の検査能力がある。府は検体採取場所を増やし、民間検査機関にも委託することで、約890件に拡充する見込みだ。
しかし、感染者の4割が集中する大阪市では4月中旬、相談から検査までに最長10日間かかっていた。重症者やクラスター(感染者集団)の検査を優先したが、待機中に容体が急変して入院した人もいたという。大型連休中で検査が減少した1日時点でも、5日程度の待ち時間が生じていた。
新型コロナが疑われる患者が訪れる地域の開業医も対応に苦慮する。府内のあるクリニックには発熱した人がほぼ毎日来院するが、他の患者とは別の時間帯に、防護服を着込んで診察している。男性院長は「保健所は必要な検査をほとんど受け付けていない」と語気を強める。
院長によると、患者に肺炎の所見があるにもかかわらず、保健所に検査を断られたケースがあった。発熱した別の介護職員は検査を受けられず、仕事に復帰できないまま2週間の自宅待機を余儀なくされているという。
院長は「検査を受けられずに39度の熱が続くのがどれだけつらいか。医療崩壊を防ぐため、患者に過度な負担を強いている現状が気の毒でならない」と話した。

大阪府で始まったドライブスルー方式のPCR検査。効率を上げるため受診者が車に乗ったまま検体を採取する=4月23日、大阪市内
(以上、Yahoo!ニュース 時事通信 5/4(月)7:07配信 より引用)
■ ■
病院で行う検査は、
臨床検査技師の資格を持った人がします。
民間の検査会社も、
臨床検査所として登録し、
臨床検査技師の資格を持った人がします。
PCR検査に詳しい臨床検査技師さんは、
それほど多くありません。
■ ■
PCR検査は、
大学の研究室で行われることがあります。
研究室には、
臨床検査技師ではないけれど、
PCR検査に詳しい人がいます。
獣医学部にも詳しい人がいると思います。
日本は海外と比べて、
PCR検査数が極端に少ないです。
■ ■
毎日TVや新聞で報道される、
患者数は、
数少ないPCR検査を受けた結果、
陽性となった人の数です。
新型コロナ感染を調べるために、
全住民にPCR検査をすると、
とてつもない患者数になると、
私は考えています。
■ ■
全国緊急事態宣言を早期に終了するためには、
PCR検査と、
抗体検査を数多く実施すべきです。
臨床検査技師以外の、
PCR検査に詳しい人にも協力してもらうと、
そんなに難しいことではないと思います。
とにかく検査件数を増やすべきです。
正確な感染者数を調べるべきです。
■ ■
免疫パスポートを持った人は、
仕事に復帰させて、
感染初期の人には、
アビガンを使えるようにします。
そうすると死なない病気にできます。
全国民に外出自粛を要請するより、
感染して重篤化するリスクのある人たちを、
安全に避難させることです。
そうすると経済が破綻して自殺者が増えることもありません。
院長の休日
桜が満開です2020
今日は2020年5月3日(日)です。
札幌美容形成外科は休診日ですが、
外出禁止なので、
一日家に引きこもりです。
私が住んでいるマンションの、
ソメイヨシノが満開になりました。
今年は新型コロナで、
桜が咲いても心は暗いです。
■ ■
私が住んでいるマンションには、
花好きな人が多く、
毎年、花壇や樹木の手入れをしてくださっています。
ガーデンクラブという愛好会があります。
私も退職したら、
入会したいと思っています。
ガーデンクラブのみなさんのおかげで、
今年もきれいな桜が咲きました。
■ ■
昨年はもう少し桜の開花が早かったようです。
昨年5月には、
札幌で日本形成外科学会がありました。
まさか一年後に、
新型コロナで大変なことになるなんて、
夢にも考えていませんでした。
一日も早くいい治療法を見つけて、
死なない病気にして、
来年は笑顔でサクラを鑑賞したいです。

医学講座
関節リウマチ治療薬アクテムラ
今日は2020年5月2日(土)です。
全国緊急事態宣言が延長される見込みです。
北海道知事から緊急通報までありました。
TVのニュースでも、
あまりいい話しはありません。
コロナでご逝去された、
志村けんさんが、
亡くなる前に収録したNHKの番組に出ていたと、
うちの奥さんから教えてもらいました。
■ ■
2020年5月2日、北海道新聞電子版の記事です。
コロナ、免疫暴走抑える薬に期待 関節リウマチ治療のアクテムラ
免疫学者の平野俊夫・量子科学技術研究開発機構理事長(73)が5月1日までに共同通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染者の命を脅かす重篤な肺炎は免疫の暴走が原因で、この仕組みに関与するインターロイキン6(IL6)という物質を薬で抑えることで治療が可能になるとの見方を示した。
平野氏はIL6発見者の一人。関節リウマチ治療薬「アクテムラ」にはIL6の働きを抑える作用があり、重症の新型コロナ感染症に対する治験が世界で始まっている。感染が分かった人の2割が重症化しており「治験が成功すれば多くの人の死亡が回避でき、社会活動の再開も可能になるのではないか」と期待を語った。
世界でさまざまな治療薬の候補が挙がっているが、平野氏は「2種類に分けて考えるべきだ」と指摘。一つは治験中のインフルエンザ治療薬「アビガン」のようにウイルスの増殖などを阻む抗ウイルス薬で、感染後の早い時期に投与し、悪化を防ぐことを目指す。
もう一つは感染が引き金となって起きる免疫の暴走を抑える薬で、アクテムラもこのタイプだ。「こうした薬は感染初期に使うと、ウイルスと戦っている免疫を抑えてしまう恐れがある」といい、重症化した患者の死亡を回避するのに有効と期待される。治験の結果は夏から秋にかけ、相次ぎ発表されるとみている。
平野氏は「流行が終息に向かうには大半の人が感染するかワクチンを打つかして免疫をつける必要があるが、ワクチンはできるとしても早くて1年、通常2~3年かかる」と推測、まずは治療薬で致死率を下げるのが現実的だとする。
「効果のある抗ウイルス薬ができれば重症になる患者はぐっと減る。それでも重症になる人は出るので、重篤な肺炎に対する薬は必要だ」と指摘した。

関節リウマチ治療薬「アクテムラ」(中外製薬提供)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
私もこの薬に注目していました。
2020年4月5日の院長日記でご紹介した、
サイトカインストームが、
免疫の暴走です。
私が考える新型コロナ撲滅作戦は、
PCR検査や抗体検査を徹底的に行うことです。
免疫パスポートを持った人には、
経済封鎖を解除します。
■ ■
新型コロナで重症化しやすいのは、
一部の人だけです。
重症化しやすい人は慎重にウイルスと接触しないようにします。
新型コロナにかかってしまったら、
できるだけ早く治療を開始します。
それには
臨床試験を迅速化して、
かかりつけ医でも使える薬を増やすべきです。
景気悪化は自殺者を増やすことになります。
医学講座
市立札幌病院、コロナ特化
今日は2020年5月1日(金)です。
緊急事態宣言が延長される見込みです。
医療現場がひっぱくしているのが原因です。
今朝の北海道新聞朝刊に、
市立札幌病院のことが出ていました。
新型コロナの中等症重症者を診ることに特化するそうです。
病院にとっては大変なことです。
■ ■
2020年5月1日、北海道新聞朝刊の記事です。
市立札幌病院、コロナ特化 市長提案 中等症、重症向け
札幌市の秋元克広市長は4月30日、鈴木直道知事との緊急会談で、市立札幌病院(中央区)を新型コロナウイルスに感染した中等症、重症患者の受け入れに特化した「重点医療機関」に指定するよう提案した。同病院が請け負っている一般診療の救急患者は他の医療機関に振り分ける考え。
厚生労働省は、都道府県に重点医療機関の設置を求めているが、道は未設置。市によると、知事と市長は重点医療機関の指定を含め、札幌圏の医療体制について引き続き検討することで一致したという。
市立札幌病院は市内に11ある「帰国者・接触者外来」の一つで、感染患者の入院や診察、感染の有無を調べるPCR検査の検体採取などを請け負う。一般診療も受け付け、生命が危険な重症患者を受け入れる「三次救急」や24時間体制で患者を受け入れる「二次救急」も担う。
市長は同日の記者会見で、新型コロナの重症患者が道内で15人に上り、連休期間中にも重症患者向けの32病床が不足する恐れもあると指摘。その上で「中等症、重症の患者を引き受ける病院に特化することを考えなければならない」と強調した。重点医療機関に指定されれば、二次救急や三次救急、緊急手術などを他の医療機関に振り分け、感染症以外の入院患者に転院を要請する考えを示した。
市長はこのほか、「この1週間、10日間は非常に緊張感を高めないといけない。緊急的な医療体制が必要になる」と言及。例年は連休期間中に休診する市内医療機関に、連休中も診察を受け付けるよう要請する方針を説明した。(中村征太郎)

秋元克広市長が鈴木直道知事に、新型コロナウイルスの感染患者に特化した「重点医療機関」の指定を提案した市立札幌病院
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
市立札幌病院には、
救命救急センターの他に、
総合周産期母子医療センターがあります。
他にも、
市立札幌病院でなければできない治療もしています。
今の時期は仕方がないことですが、、、
新型コロナに特化した病院になって、
他の治療が制限されるのが心配です。
一日も早く新型コロナが終息してほしいです。
医学講座
日本創傷外科学会からの要望書
今日は2020年4月29日(水)です。
昨日、日本創傷外科学会から、
厚生労働大臣への要望書が届きました。
厚生労働大臣 加藤勝信 殿
一般社団法人日本創傷外科学会
理事長 山本有平
「全身麻酔または局所麻酔管理下 創傷外科処置・手術を受ける患者に対する 新型コロナウイルス核酸検出法の保険適用拡大」に関する要望書
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴として、無症状もしくは軽微な症状の 陽性患者が多数存在する事が報道されています。このような不顕性感染患者に全身麻酔 または局所麻酔管理下に創傷外科処置・手術を行う事により、新型コロナウイルス感染症による重篤な術後合併症を惹起する可能性があります。
さらに、新型コロナウイルスは血液にも存在することが証明されており、多くの出血 が避けられない創傷外科処置・手術において、切開や止血の為に電気メスを頻回に使用 する事により、エアロゾルが高率に発生し、医療従事者への飛沫感染のリスクが非常に 高まります。
特に、皮膚・皮下組織蜂窩織炎、壊死性軟部組織感染症(壊死性筋膜炎やフルニエ壊疽)、多発顔面外傷、広範囲熱傷などに代表される、緊急性を要する大規模な創傷外科 処置・手術を必要とする患者に対して、新型コロナウイルス核酸検出法を処置・手術前 のスクリーニング検査として保険適用を認めて頂きたく存じます。
我が国において医療崩壊を起こさない為に、今、我々ができる事として、是非とも早期に、全身麻酔または局所麻酔管理下創傷外科処置・手術を受ける患者に対する新型 コロナウイルス核酸検出法の保険適用拡大を要望いたします。
何卒宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人日本創傷外科学会
■ ■
今の健康保険制度では、
緊急手術を受ける患者さんでも、
COVID19のPCR検査はできません。
保険適応にもなりません。
医療関係者への感染を防ぐ目的でも、
新型コロナウイルスの検査を、
もっと簡単にできるようにするべきです。
■ ■
日本では、
感染者数の割に、
死亡者が少ないのが特徴です。
それでも、
院内感染が続いています。
院内感染は、
病院のせいではなく、
検査をしぶる国の責任です。
一日も早く終息してくれることを祈っています。