医学講座
倉本聰さんの思い「北の国から」
今日は2025年10月6日(月)です。
北の国から再放送がはじまります。
北海道新聞に倉本聰さんの記事が掲載されていました。
「北の国から」地上波で初再放送 倉本聰さんが込めた思い、今だからこそ
【富良野】富良野市を舞台にした連続ドラマ「北の国から」全24話が、6日からUHBで再放送される。1981年の放送開始以来、地上波での再放送は初。脚本を手掛けた同市在住の倉本聰さん(90)は「40年ぶりに世の中に帰ってくる。とてもうれしいね」と語った。
「北の国から」は、東京から故郷の富良野に戻った黒板五郎(故田中邦衛さん)と、東京生まれの子どもの純(吉岡秀隆さん)、蛍(中嶋朋子さん)らの物語。子どもたちが電気も水道もない家に戸惑い、失敗を重ねながらもたくましく成長する姿や、社会問題を織り交ぜたストーリーが視聴者の心をつかんだ。
フジテレビ系で81年10月~82年3月に全国放送され、続編のドラマスペシャルは2002年まで計8作制作された。
倉本さんは「『生きる』とか『暮らす』ということを問いただしたかった。(ドラマは今も)全然古びていないと思う」と話した。
■「雪に埋まるシーンは実話」「五郎の最期書きたかった」倉本聰さん語る
【富良野】6日にUHBで始まる連続ドラマ「北の国から」の再放送を前に、富良野市在住の脚本家・倉本聰さん(90)が北海道新聞などの取材に応じ、作品に込めた思いを語った。
―初めて地上波で再放送されます。
「40年ぶりに世の中に帰ってくるわけです。再放送されるなんて思ってもみなかった。とてもうれしいですね」
―あらためて「北の国から」で伝えたかったことは。
「『生きる』とか『暮らす』ということを問いただしたかった。都会で育った子どもたちを主役にして、自然の中でどのような反応を見せるか、その化学反応を知りたかったんです」
―舞台を富良野にした理由は。
「自分が住んでいる場所でなければ書かないでしょう。気温だって分かりません。(1977年に移り住んだ富良野は)当時、冬にマイナス34度まで下がりました。樹液が凍って木が裂けるピーンという音が夜中に響いた。肌で感じて書きました。ドラマのネタなんていくらでもありました。雪に埋まってしまうなんていうシーンは実話ですし」
―ロケ地の富良野市には多くのドラマファンが訪れ、道内屈指の観光地となりました。
「予感はしました。地元の方に相談した上で、(富良野市内の)麓郷(ろくごう)の地名を使ったのですが、放送開始直後から過疎だった麓郷にどんどん車が来るようになり、渋滞が起きていると連絡を受けました」
―いま全国でオーバーツーリズムが問題になっています。
「自然は、人間が過度に入り込むとどうしても汚れます。だから、あまり宣伝したくないけれど、この景色を見てほしいとも思う。そのバランスですね」
―「北の国から」の続編を望む声も多いです。
「一時期、だいぶ考えました。(2021年に亡くなった田中邦衛さんが演じた)五郎が亡くなるドラマを書きたかったし、(中嶋朋子さんが演じた)蛍の子どもの成長も描いてみたかった」
― 放送開始から40年以上たった今、再放送される意義をどう感じますか。
「今のほうが鋭く、意味があるのではないでしょうか。都会が舞台のドラマでは、人と会う時にすぐ電話で『どこそこの喫茶店で会おう』となるでしょう。『北の国から』だと『電話はどこにあるの?』『喫茶店はどこ?』となります。当時の社会や忘れていたものを発見してくださるのも面白いと思います」
◇
再放送は23日までの平日午後1時50分から2話分(金曜は1話分)ずつ。
<略歴>くらもと・そう 1935年東京生まれ。東京大学文学部卒。ニッポン放送を経て脚本家・劇作家として独立。77年に富良野市に移住し、私財を投じて「富良野塾」を開設、役者やシナリオライターを育てた。代表作に「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」など。(川上舞)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
71歳の私は、
90歳の倉本聰さんを尊敬しています。
すごい方だなぁ~
道新に書いてあるように、
44年前のドラマは、
今も全然古びていません。
ゴミ問題、環境問題、
将来を見通したようなドラマです。
今日からの再放送を楽しみにしています。
いい記事を書いてくださった北海道新聞社の川上舞さんに感謝いたします。