医学講座
北川進先生_ノーベル化学賞
今日は2025年10月9日(木)です。
北川進先生がノーベル化学賞を受賞されました。
2025年は坂口志文先生と日本人2人目です。
日本人として30人目だそうです。
すごいなぁ~と思いますが、
受賞内容は私にはわかりません。
北海道新聞の卓上四季にわかりやすい解説がありました。
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<卓上四季>雑草のように強く
<疾風に勁草(けいそう)を知る>。激しい風が吹くことで強い草が見分けられるように、苦難のときこそ人の本当の強さがわかる。中国の後漢書(ごかんじょ)にあることばだ。ノーベル化学賞に輝いた北川進さんの座右の銘である。雑草のようにへこたれない研究姿勢と重なる。
▼開発したのは、内部に無数のちいさな空間がある新しい素材だった。例えるなら極小のジャングルジムのイメージだ。狙った物質をためたり分離したり精製したり。無限の応用可能性を秘め、現代の錬金術ともいわれる画期的な発見だった。
▼順風満帆だったわけではない。むしろ光が当たらないことが多かった。当初の発見は学会でなかなか認められない。勤務先で実験の装置に恵まれず、電車で2時間かけて母校の京大に通った時期も。その不便さをバネに考察を深めていった。
▼生理学・医学賞を受ける坂口志文(しもん)さんの軌跡と二重写しにみえる。2人とも自分の信念を曲げずに地道な研究を続けた。海外を含め拠点を移すことをいとわず外の風に身をさらした。それが研究者としてのスケールを大きくしたのであろう。
▼栄冠を得るまでに要した歳月も忘れてはならない。初期の業績からノーベル賞に選ばれるまで20年、30年の蓄積がある。
▼成果を問わず安心して研究できる環境を整える。将来も日本から受賞者を出すためのポイントだろう。
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ノーベル生理学・医学賞の坂口志文先生も、
ノーベル化学賞の北川進先生も、
学会でなかなか認められなかったそうです。
それでも雑草のように強く研究を続けられました。
卓上四季に書かれているように、
自分の信念を曲げずに地道な研究を続けたことが、
今日の受賞につながったと思います。
おめでとうございます。