医学講座

第31回日本眼瞼義眼床手術学会(西宮)①

 今日は2020年2月22日(土)です。
 新型コロナウイルス肺炎でイベントが中止されていますが、
 私は兵庫県西宮市で開催される、
 学会に来ました。
 西宮市はうちの奥さんが、
 結婚する前に住んでいたところです
 甲子園球場がある街です。 
     ■         ■
 今日のプログラムです。
 第31回日本眼瞼義眼床手術学会
 プログラム
 特別講演(14:20~15:20)
 座長:垣淵正男 先生(兵庫医科大学形成外科)
 眼瞼痙攣・開瞼失行と眼瞼下垂
 三村 治 兵庫医科大学眼科
 教育講演(10:30~11:00)
 座長:楠本健司 先生(関西医科大学形成外科)
 眼窩・眼瞼部静脈奇形の治療
 尾崎 峰 杏林大学形成外科
 シンポジウム(11:00~12:00)
 座長:野田実香 先生(慶應義塾大学眼科)
    大慈弥裕之 先生(福岡大学形成外科)
 S1 先天性眼瞼下垂の治療における論点について
 垣淵 正男 兵庫医科大学形成外科
 S2 視機能を考慮した先天眼瞼下垂の診療と手術適応
 根本裕次 日本医科大学眼科
 S3 先天性眼瞼下垂に対する上眼瞼筋膜吊り上げ手術のrefinement戦略
 権太浩一 東北医科薬科大学形成外科
 S4 先天性眼瞼下垂に対する当院での治療
 小久保健一 藤沢湘南台病院 形成外科
 ランチョンセミナー(12:10~13:10)
 座長:渡辺彰英 先生(京都府立医科大学眼科)
 最『深』の涙道手術
 大江雅子 多根記念眼科病院
 共催:ファイバーテック株式会社

      ■         ■
 コロナウイルス肺炎で学会懇親会が中止になりましたが、
 たくさんの参加者で盛会でした。
 私は、
 特別講演
 眼瞼痙攣・開瞼失行と眼瞼下垂
 三村 治先生、
 兵庫医科大学名誉教授
がとても勉強になりました。
 西宮市まで来てよかったです。

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医学講座

観光客減で白い恋人の製造を一時停止

 今日は2020年2月21日(金)です。
 新型コロナウイルス肺炎の患者数が増えています。
 私は日本全国でもっと増えると予想しています。
 必要なのは手洗いです。
 経済への影響も大きく出ています。
 今年はコロナウイルス肺炎不況になります。
 初期対応を間違った国の責任は大きいです。
      ■         ■
 2020年2月20日、北海道新聞WEB版の記事です。
 「白い恋人」製造を停止 石屋製菓 観光客減見込み30日間
 石屋製菓(札幌)は、看板商品の「白い恋人」の製造を、20日~3月15日と同23~27日の計30日間、停止すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、観光客による売り上げの減少が見込まれ、長期間停止しても供給不足にはならないと判断した。
 停止するのは札幌市西区と北広島市にある工場の製造ライン。両工場で1日計約140万枚の白い恋人を製造している。停止期間には、通常、観光客が少ない秋口に行っているメンテナンスを行う。同社は「新型コロナによる客足への影響を考えると、現在の在庫で足りなくなることはない」(広報担当)という。
 停止期間中は、同社の工場を兼ねた札幌市西区の観光施設「白い恋人パーク」(宮の沢2の2)で製造ラインを見学するファクトリーコースの入館料(大人600円)を無料にする。(岩内江平)
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 石屋製菓の判断は的確です。
 今回の肺炎で、
 アジアの航空会社の損失が4兆円だそうです。
 東京オリンピック開催も危ういと(私は)感じています。
 ロンドン市長が、
 東京開催がダメなら、
 ロンドンで引き受ける声明を出したそうです。
 世界中は日本を汚染国と見ています。
 政府は正しい情報を的確に発信すべきです。
      ■         ■
 この院長日記を書いた後で、
 北海道で感染者が増えました。
 小学生2人と、
 小樽検疫所千歳空港検疫所支所で働く40代の検疫官一人です。
 道内での感染確認は計8人となりました。
 秋元市長が「感染拡大という状況ではないと記者会見をしてから、
 わずか数日で感染が拡大しています。
 大変なことだと思います。

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昔の記憶

ばあさんサ高住へ引越す

 今日は2020年2月20日(木)です。
 うちのばあさんのサ高住への引越しでした。
 マンションに19年住みました。
 最後の4年は親父が亡くなって、
 一人暮らしでした。
 今年になってから体力が低下し、
 一人暮らしに自信が無くなったそうです。
      ■         ■
 今日は朝8:00から引越しでした。
 91歳の引越しでも、
 荷物は結構あるものです。
 私は老いて整理ができなくなる前に、
 生前整理をしようと思いました。
 ほんとうにものを片付けるのは大変です。
      ■         ■
 朝6:00に起きて、
 7:00に家を出ました。
 大型ごみは処分しましたが
 19年分のほこりが、
 ベッドの裏や冷蔵庫の裏にありました。
 昨日は冷蔵庫の掃除をしました。
 あんたが来るとみんなピカピカになる
 …とおだてられながら、
 もくもくと5時間も掃除をしました。
      ■         ■
 冷蔵庫は2012年製造でしたが、
 一度も掃除をしたことがない?
 …と思われました。
 賞味期限が切れた食品も多数ありました。
 木曜日がごみの日だったので、
 40ℓの大きなごみ袋を3つも出しました。
 私は生前整理をして、
 少しでも身ぎれいにしようと思いました。
 引っ越しは無事に終了しました。
 手術よりも疲れました。
 引越しの間に札幌で5人目のコロナウイルス肺炎の患者さんが出ました。 

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医学講座

新型肺炎「人類が経験したことのない事態」

 今日は2020年2月19日(水)です。
 今朝の札幌は雪です。
 湿った重い雪が積もりました。
 札幌の新型コロナウイルスに肺炎患者さんは
 まだ集中治療室で治療中です。
 札幌市長が『詳しい情報提供はしない』と記者会見をしました。
      ■         ■
 私は秋元市長に情報を提供した人が、
 間違った判断をしたと考えています。
 感染は拡大し、
 札幌市でも患者数は増えます。
 北海道新聞朝刊の記事によると、
 秋元市長は、道民初の感染者となった石狩管内の50代自営業男性について「感染拡大という状況ではない。(居住する)市町村名までの情報の必要性はない」と指摘。
 …と書いてありますが、
 間違いだと私は考えています。
 ここまで書いた後で、
 3人目の患者さんが市立札幌病院に入院しました
      ■         ■
 2020年2月19日のネットのニュースです。
 仙台の河北新報社の記事です。
 国内見えない流行顕在化
 新型肺炎 東北大大学院医学系研究科 押谷仁教授に聞く
 2020/2/15
 ©株式会社河北新報社
 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が続き、国内でも死者が出た。今後必要となる対策は何か。世界保健機関(WHO)で、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の対策に当たった東北大大学院医学系研究科の押谷仁教授に現状と見通しを聞いた。(聞き手は報道部・菊池春子)
 -現状をどう見るか
 「感染性は強く、日本国内で既に広がっていた『見えない流行』が顕在化したと考えるべきだ。感染者が重症化したSARSと違って軽症の場合が多く、感染した人が検査の対象とならずに見逃された可能性が高い。見えにくい感染症であり、人類が経験したことのない事態だ」
 「横浜港のクルーズ船に注目が集まったが、乗船客が大部屋で雑魚寝しているわけではなく、特別にリスクが高い環境ではない。武漢が封鎖される前に感染者が入国した可能性がある上、渡航者でも接触者でもない人からの感染が国内で広がっている疑いもある」
 -今後の必要な対策は
 「多くは軽症で治るとみられる一方、感染が拡大するほど重症者が出る可能性が高くなる。ウイルス性肺炎は集中治療が必要で、感染症指定医療機関だけでは対応できない恐れがある。(複数の市町村でつくる)2次医療圏ごとの備えが大事だ。普段から集中治療室(ICU)のベッドは足りない。緊急でない手術の延期など、踏み込んだ想定が求められる」
 「大きな病院だと安心だからといって、軽症の人まで特定の医療機関に集中すると医療現場が疲弊し、重症患者を救命できない事態になってしまう。受診を迷った場合は、行政の相談窓口に電話してほしい。冷静な対処を促したい」
 「検査体制の拡充も必要。迅速診断キットの開発が急ピッチで進んでいるが、数カ月はかかるだろう。行政だけでなく、民間の検査機関と連携した対応を考えるべきだ」
 -今回の世界的な感染拡大の背景をどう見るか
 「17年前のSARS流行時と比べ、人々の往来が桁違いにグローバル化している。日本と中国本土との直行便や訪日観光客も増加した。50年前であれば『中国のどこかの地域で謎の肺炎が発生した』ということになるが、人類が制御できないような速さでウイルスが拡散するようになった。グローバル化のリスクの部分への対応を迫られている」

[おしたに・ひとし]東北大医学部卒。1999~2005年にかけ、世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(マニラ)の感染症地域アドバイザーを務めた。05年から現職。東京都出身。専門はウイルス学。60歳。
(以上、河北新報より引用)

      ■         ■
 政府は致死率が2%で、
 SARSより低いことを強調しています。
 私は大きな間違いだと思います。
 感染した人の、
 100人に2人が亡くなるのは、
 重大なことです。
 単なる風邪だと思っても、
 新型肺炎のリスクがあります。
      ■         ■
 現在は公的検査機関に限られている、
 新型肺炎の検査を、
 民間の検査会社にも委託すべきです。
 札幌美容形成外科が依頼しているBMLなどの検査会社には、
 PCRでウイルスを検査できる設備も人もいます。
 今の何倍も早く検査ができるようになります。
 新型肺炎の検査や治療は、
 すべて公費負担にすべきです。
 一日も早く新型コロナウイルス肺炎を撲滅しないと、
 日本経済も世界経済もダメになります。

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医学講座

札幌の50代男性が感染しました

 今日は2020年2月18日(火)です。
 北海道の新型コロナウイルス肺炎患者さんは、
 札幌市の50代男性でした。
 感染経路は不明です。
 ひょっとしたら、
 私も感染している可能性があります。
 厚生労働省が病院にかかる基準を公表しました。
      ■         ■
 はっきり言って、
 私は厚生労働省の対応は後手後手で、
 患者数はまだまだ増えると思います。
 札幌でも患者数が増えると予想しています。
 気を付けなければならないのは、
 手洗いです。
      ■         ■
 2020年2月18日、北海道新聞朝刊の記事です。
 新型肺炎 道の危機管理甘く 感染者情報、批判受け一転公表
 道は2月17日、新型コロナウイルスに関する情報の提供を巡り、公開基準を見直し、道民初の感染者の居住地域などを追加公表した。感染拡大の深刻度が増し、人々の間に不安が広がる現状では、道民にとって参考になったり、判断材料になったりする適切な情報の発信が欠かせない。国籍すら開示しなかった当初の対応は危機管理の甘さを露呈する結果となった。
 「感染確認直後は発信できない情報があった。だが、丁寧な説明が不足している部分もあった」。鈴木直道知事は17日の臨時記者会見で、道民初感染を公表した14日の情報発信について反省を口にした。
 方針転換は道民からの強い批判や不安の声を受け、追い込まれた形となった。国籍と職業を公表せず、居住地も「北海道」とした対応に対し、道保健福祉部には「正確な情報がないと道全体が感染地と捉えられてしまう」「逆に不安をあおる」などの批判が15、16の両日で113件に上った。
 知事は15日段階で「やはり情報は可能な限り出そう」と指示。16日午後に幹部を道庁に呼び、新基準を決めたものの、新たな情報を公表するまで週末を挟み3日かかってしまった。
 厚生労働省は1月下旬、情報開示に関し、プライバシーを重視する基準を示した。道が14日時点で情報を伏せたのは、それに従ったためだが、基準は海外客からの感染対策を重視したもので、既に事態は大きく変わっていた。関西や首都圏では国内感染者からの感染拡大が疑われるケースが続発。既に東京都や大阪府などは感染者の行動範囲を具体的に示している。
 道民初感染の男性の行動経路などは、容体が重篤で十分な聞き取りができておらず、特定に至っていないとはいえ、道幹部は「局面の変化を踏まえた危機管理ができなかった」と話す。道は今後、家族らからの聴取もして「できる限り公表したい」としている。
 組織の危機管理などに詳しい北大大学院経済学研究院の蟹江章教授は「今後もあいまいな情報発信に終始すれば、ただ不安をあおるだけで逆効果になりかねない。主体的に情報を判断し、迅速かつ正確な情報発信を心がけるべきだ」と指摘する。
 一方、観光業界には方針転換を前向きに捉える向きもある。「ひがし北海道自然美への道DMO」(釧路市)の野竹鉄蔵専務理事は「詳しい情報が発信されないと道内全域が不安な地域と捉えられてしまう。今回、地域を示したことは評価したい」と語った。(竹中達哉、村田亮)
道に情報公開一元化 札幌市苦慮
 新型コロナウイルスの感染者の居住地や行動歴に関する公表を巡り、札幌市が対応に苦慮している。厚生労働省の指示で、感染者に関する情報公開が道に一元化されているためだ。政令指定都市の中には、市内在住者が感染した場合、積極的に公表しているケースもある。札幌市には、積極的な情報発信を求める意見も寄せられているという。
 「国の方針だから、ウチも困っている」。札幌市幹部は17日、困惑の表情を見せた。厚労省は、都道府県が感染者に関する情報を公表するよう、自治体に指示。1月28日に道内で初めて発症が確認された中国人女性についても、厚労省と道が公表した。女性は札幌市内の病院に入院していたとみられるが、市は入院の有無を明らかにしていない。
 道は17日、道内在住で初の感染者について「石狩管内の50代、自営業男性」と公表。札幌市内の病院で治療中とみられているが、市は、居住地や入院の有無も認めていない。別の市幹部は、公表することで、かえって市に相談するのをちゅうちょするケースを恐れ、「非公表」に理解を求める。
 一方で、同じ政令市の名古屋市はこれまで2回、市内在住の感染者の年代、性別、主な症状、行動歴を公表している。市感染症対策室は「厚労省と事前に調整している」とした上で「感染経路が不明で、濃厚接触者が多数の場合は市民の不安に応えるべきだ」とする。
 札幌市の市民の声を聞く課には、17日までに積極的な情報発信を求める声など計9件の意見が寄せられた。ある市幹部は「公表しないと、かえって不安をあおりかねない。基準を考え直さないと」。(樋口雄大、久保吉史、中村征太郎)

新型コロナウイルスの感染者に関する道の情報提供のあり方について、記者会見で説明する鈴木直道知事(中央奥)
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 やはり北海道新聞は頼りになります。
 新型コロナウイルスに肺炎を、
 早期に診断するのは難しいです。
 風邪の症状そのものです。
 濃厚接触した可能性があれば、
 医師も積極的にウイルス検査をしますが、
 情報がないので接触したかどうかわかりません。
 感染者の50代男性の行動範囲など、
 さらなる情報開示が必要です。
 私も感染している可能性がゼロではありません。

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医学講座

実家の引越し準備は掃除

 今日は2020年2月17日(月)です。
 実家の91歳の母親の引越しまで
 あと3日です。
 昨日も診療が終わってから、
 実家の片づけに行きました。
 他の人に頼めないのは、
 ばあさんのこだわりのためです。
      ■         ■
 昨日も、
 私:これ捨ててもいいね?
 ばあさん:友だちが刺繍してくれのだから(捨てない)、、、
 …こんな調子です。
 親父が亡くなった時に整理したはずの荷物も
 大型ごみで処分です。
 電話で依頼して、
 シールを買って、
 シールを貼って出します。
      ■         ■
 たんすは私が分解しました。
 91歳には無理です。
 マンションのフローリングの上に、
 カーペットが敷いてあります。
 このカーペットの掃除が大変です。
 カーペットの裏にも、
 無数のゴミがありました。
 掃除機で丁寧に吸いました。
      ■         ■
 ばあさんいわく、
 あと何年生きられるかわからない
 それは私も同じことです。
 つい先月にも同級生が亡くなりました。
 私の家も、
 丁寧な掃除はしていません。
 子供に迷惑をかけないように、
 整理と掃除はまめにします。
 実家の引越しで学習したことです。

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医学講座

新型肺炎感染拡大への対応

 今日は2020年2月16日(日)です。
 新型コロナウイルス肺炎の感染が拡大しています
 道内で感染した50代の男性は、
 集中治療室で人工呼吸器をつけているそうです。
 人工呼吸器をつけていると、
 話すことはできません。
 重篤な肺炎を人工呼吸器をつけて治せる病院は限られています。
      ■         ■
 どんな人なのか?
 誰と濃厚接触をしたのか?
 もっと早く情報を公開すべきです。
 私は感染者が増えると予測しています。
 米国から、
 日本人入国禁止にされる可能性もあります。
 政府は後手後手の対応を反省すべきです。
      ■         ■
 一番いい解決法は、
 治療薬を見つけることです。
 新型肺炎への適応拡大を決めて、
 保険適応にすることです
 厚生労働省にはたくさんの部局があります。
 国内の専門家を集めて、
 日本人の知恵を集めて、
 大至急対応を検討すべきです。
      ■         ■
 先日、厚生労働省のフリーダイヤルに電話してみました。
 業務委託を受けた職員の方が、
 丁寧に対応してくれました。
 回答は、
 保健所に相談してください
 …でした。
 誰にでもできそうな回答です。
 保健所は大変だと思います。
      ■         ■
 2020年2月16日、北海道新聞朝刊の記事です。
 道内の病院に危機感 新型肺炎、市中感染を警戒
 専門家「重症者の治療優先を」
 新型コロナウイルスの国内感染が拡大する中、道内の医療関係者が警戒を強めている。政府は水際対策に力を入れてきたが、14日に感染が判明した道内の50代男性を含め、中国への渡航歴がなく、感染経路が不明の患者が相次ぎ、市中感染が広がる「新局面」が現実味を帯びてきたためだ。従来の検査基準の見直しや院内感染対策が急務で、専門家は「軽症・重症を見極め、適切に治療できる医療体制づくりが重要」と指摘している。
 新型コロナウイルスの感染者は感染症法の「指定感染症」として、隔離する入院設備や専門スタッフを持つ指定医療機関が優先的に受け入れる。道内には、市立札幌病院(感染症病床9床)など計24カ所(同計92床)ある。
 だが、国内の感染者数が増える中、厚生労働省は各都道府県に対し、指定機関以外の一般病床での入院も認めると通知した。一般病床では感染者を隔離する個室や簡易トイレの設置などの準備が必要で、札幌市保健所の担当は「ウイルス除去機能がある病室などを備えた指定外の病院に対し、受け入れてもらえるよう調整を進めている」と話す。
 ただ、指定外の医療機関には困惑も広がる。札幌同交会病院(札幌市中央区)の藤井紀彰事務長は「国内の感染防止策を強化する新たな局面に入ったと認識はしているが、特別な設備がない一般病院での対応には難しさもある」と漏らす。
 同病院は外来患者に対する問診で中国などへの渡航歴を確認しているが、症状があっても渡航歴などがなければ、国が従来示してきた新型ウイルスの検査基準に従い通常の診察に回すしかないといい、藤井事務長は「独自に検査を行うか判断は難しい。医師や病院スタッフも含めた院内感染の不安は少なくない」と気をもむ。
 玄関にはマスクの自動販売機と消毒液を設置。病院幹部は「一医療機関として、これ以上の対策は難しい。水際対策ばかりではなく、国内の感染拡大防止をどう目指すのか。国として感染者の症例をまとめるなどして医療機関にも具体策を示してほしい」と訴える。
 院内感染や市中感染を防ぐため、各医療機関が独自に感染の有無を確認できる簡易検査キットの開発を求める声が強まり、政府も今月に入り、開発に着手したと表明したが、完成まで数カ月はかかる見通し。道北の指定病院の関係者は「検査が後手に回ってこのまま感染が拡大すれば、専門的な設備がある病院でも対応が厳しくなってしまう」と懸念する。
 感染症コンサルタントとして道内の医療機関に助言する北海道科学大の岸田直樹客員教授(44)は「新型ウイルス感染者の致死率は高くない」とした上で、「命に関わる重症者の治療を最優先に考えるべきだ」と指摘。軽症者が医療機関に殺到すれば、重症者の治療に影響が出たり、院内感染につながるとして、軽症の場合は自宅療養など冷静に対応するよう呼び掛ける。
 「道内どの医療機関でも患者が出る可能性がある」とも述べ、態勢が整っていない病院には患者を隔離する個室の準備とともに、エックス線などで通常とは異なる影を確認した肺炎患者は積極的に新型ウイルスへの感染を疑うなど「柔軟な対応」を呼び掛けている。(吉田隆久、野呂有里、斉藤千絵)

札幌同交会病院の玄関に張り出された新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合の注意を呼び掛ける張り紙=札幌市中央区
(以上、北海道新聞より引用)

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医学講座

新型コロナウイルス肺炎の感染拡大

 今日は2020年2月15日(土)です。
 日本中で新型コロナウイルス肺炎の感染が拡大しています。
 北海道在住の50代男性が、
 ICUに入院中です。
 人工呼吸器をつけているそうです。
 容体が心配です。
      ■         ■
 私は一人の形成外科医です。
 肺炎の専門家ではありません。
 疫学の専門家でもありません。
 札幌医大の学生時代に、
 衛生学の浦澤正三先生から
 感染症の疫学を習いました。
 真面目でとてもいい先生でした。
      ■         ■
 学部2年の衛生学の定期試験に、
 コレラ患者が発生した時にあなたは保健所長として何をすべきですか?
 …という問題が出たのを覚えています。
 私は一人の医師として、
 今回の新型コロナウイルス肺炎は、
 もっと感染が拡大すると考えています。
 福島原発の爆発の時のように
 米国から日本への入国禁止勧告が出されると思います。
      ■         ■
 私はもっと情報を公開すべきだと思います。
 北海道の方針ではなく、
 厚生労働省の方針のような気がします。
 道内で感染した50代男性がどこの人か公開すべきです。
 濃厚接触した人には、
 一日も早く知らせるべきです。
 感染を拡大させないためには、
 正確な情報が必要です。
      ■         ■
 2020年2月15日、北海道新聞朝刊の記事です。
 新型肺炎 情報明かさぬ道
 在住者初の感染 検査は初診の11日後
 道内在住者で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された50代男性は、最初の受診から11日後の14日になって、新型コロナウイルスの検査が実施され、陽性が判明した。検査まで2度にわたって肺炎の症状が確認されていたものの、道は報道陣に対して、検査に時間がかかった理由や感染経路など、多くの情報を明らかにしなかった。
 「患者の国籍も言えない。北海道居住としか言えない」。14日夜の道庁での対策本部会議終了後、道幹部はこう繰り返した。
 中国から訪れていた女性の感染が判明した1月28日に続き、道は14日も男性患者の立ち寄り先などの行動歴や所在自治体を明らかにしなかった。
 「なぜ言えないのか」との質問に、担当者は「厚生労働省と協議した」などと繰り返したが、厚労省は同時刻に行った発表で50代男性が日本国籍と発表。関係者によると、男性は道央圏在住で札幌市内の病院で治療を受けているとされるが、道の担当者は説明を避けた。また男性が何人と接触した可能性があるかや職業については「分からない」などとしか答えなかった。
 感染症法は国や都道府県に情報の積極的な公表を義務づけている。中国への渡航歴がないなど感染経路が分からない患者が全国で相次ぐ中、専門家からは「行政の発表があいまいなほど不安をあおり、風評を生む」との指摘もある。
 検査で肺炎が確認されてから、ウイルス検査まで10日かかったことについて、道の担当者は「最後の医療機関が肺炎の状況を見て、新型コロナの可能性があると疑って検査をした」と説明するにとどめた。
 北海道科学大の岸田直樹客員教授(44)は「季節性インフルエンザなどと同様、手洗いやせきエチケット、身の回りのアルコール消毒などを家の中でも徹底することが重要」と指摘。熱やせきなどの症状がある場合には「すぐに受診せず、道や保健所などに問い合わせ、どこの病院を受診すれば良いか判断を仰いでほしい」と呼び掛けている。
 新型コロナウイルスに関する相談は、厚生労働省コールセンター(電)0120-565653、道地域保健課(電)011-204-5020へ。

(以上、北海道新聞より引用)

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昔の記憶

バレンタインデー2020

 今日は2020年2月14日(金)です。
 さくらんぼさんから、
 素敵なお花をいただきました。
 実家の片づけで疲れていますが、
 きれいなお花に癒されました。
 ありがとうございました。
      ■         ■
 不遇な青春時代を送った私は、
 高校生の時にもらったチョコはゼロ。
 医学部を目指して、
 勉強ばかりしている男子はモテません。
 モテたのは、
 体育会系でスポーツができる、
 カッコいい男子。
 ギターや歌が上手な、
 カッコいい男子でした。
      ■         ■
 65歳になると、
 昔かっこよかった男子も、
 すっかり面影がなくなり、
 髪の毛が無くなった男子もいます。
 私は元気で働けることに感謝して、
 残された人生を生きています。
 働けるだけでありがたいです。
      ■         ■
 うちのばあさんがサ高住に入るので
 実家の片づけをしています。
 マンションに20年住んでいました。
 片づけと掃除をしているので、
 一日があっという間です。
 高齢者向けの施設は、
 圧倒的に女性が多いです。
 男性は短命で女性が長寿です。
      ■         ■
 札幌美容形成外科でも、
 80歳を超えた方の、
 眼瞼下垂症手術が増えています。
 年齢とともにまぶたが下がってきます。
 最高齢は、
 2013年に内科の先生からご紹介いただいた、
 91歳の男性でした。
 らくらくホンの待ちうけ画面が、
 入院中の奥様でした。
      ■         ■
 私は長寿になる自信はありません。
 親より短命だと思います。
 さくらんぼさんからお花をいただき、
 札幌美容形成外科のお嬢さんたちからも、
 プレゼントをいただきました。
 65歳になって、
 バレンタインデーにプレゼントをもらえるなんて、
 夢にも考えていませんでした。
 元気をいただいたので、
 がんばって働きます。
 みなさんありがとうございました。

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医学講座

子供さんの手術2020

 今日は2020年2月13日(木)です。
 私は、
 91歳の母親の引越し準備です。
 こだわりがあるので大変です。
 65歳の私もいろいろ考えることがあります。
 自分の身の回りは整理しておこうと思います。
 今日は丸一日実家の片付けで更新が遅くなりました。
 申し訳ございません。
      ■         ■
 私の院長日記でヒットしているのが、
 脂腺母斑しせんぼはんというあざの手術についてです。
 脂腺母斑の手術時期
 脂腺母斑の手術時期2016
 頭がやわらかいうちに
 子どもさんの手術時期
 赤ちゃんの手術は育児休業中に
      ■         ■
 医師によって考え方が違います。
 皮膚科医と形成外科医でも考え方が違います。
 麻酔技術の発達により、
 小児でも安全に麻酔がかけられるようになりました。
 昔は…
 大きくなって局所麻酔で手術ができるようになってから…
 …というのがありましたが、
 今は小さなうちに全身麻酔もありというのが私の考えです。
      ■         ■
 私は手術をしなければ治らない病気は、
 なるべく子供さんが小さいうちに手術をするのがいいという考えです。
 生まれつきのあざや、
 他の人と違うところがある子供たちです。
 できれば、
 幼稚園に入る前とか、
 集団生活をはじめる前がいいと思います。
      ■         ■
 以前にも書きました。
 たとえば、
 本間さんちのけんちゃん、
 副耳を取るのに
 幼稚園をお休みしました。
 幼稚園に行って、
 耳の前にテープを貼っていると、
 他の子が見にきます。
 けんちゃん、
 どうしたの?

      ■         ■
 けんちゃんは、
 ぼく、ふくじをとったの。
 …と説明するたびに傷つきます。
 おかあさん、
 どうしてぼくにふくじがついてたの?

 こんなことにならないように、
 お母さんの育児休業中に手術を受けてください。
 医療費の負担もありません。
 副耳の手術は形成外科です
 札幌美容形成外科では小児の全身麻酔手術は行っておりません。
 市立札幌病院形成外科をご紹介します。
 
 

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