二重・眼瞼下垂
                        
                            加齢黄斑変性                                                    
    
                         加齢黄斑変性かれいおうはんへんせい
 …という目の病気があります。
 日本眼科学会HPによると、
 欧米では成人の失明原因の第1位、
 日本では失明原因の第4位です。
 失明はこわいです。
      ■         ■
 先日いらした患者さんです。
 6年前から左目が見えにくくなりました。
 指でまぶたを上げると見えるので、
 眼瞼下垂症
 …だと思ってきました。
 お薬手帳を見せていただくと、
 眼科からお薬が出ていました。
      ■         ■
 私:このお薬は?
 眼科では何と言われましたか?
 患者さん:加齢黄斑変性です。
 手術をすすめられました。
 私:眼瞼下垂よりも、
 眼科で手術を受けてください。
 眼瞼下垂症で失明することはありません。
 加齢黄斑変性かれいおうはんへんせい
 …は放置すると失明の危険があります。
      ■         ■
 なんちゃって美容外科医だったら、
 高い自費手術をすすめていたかもしれません。
 年齢とともに目も変化します。
 まぶたの異常より、 
 眼球の異常が大切です。
 下の写真は、
 日本眼科学会HPから引用したものです。
 私たち医師仲間でも、
 黄斑変性で治療を受けている人がいます。
      ■         ■
 眼科の先生からお聞きしたことです。
 目にいい食べ物です。
 ブロッコリー
 黄色や赤のパプリカ
 …などの緑黄色野菜。
 不飽和脂肪酸が多い青身魚
 イワシ、
 サンマ、
 サバ
 …がいいそうです。
 目を大切にしましょう。


                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            止まったら倒れる自転車操業                                                    
    
                         さくらんぼさんの果樹園2018
 台風被害に心からお見舞い申し上げます。
 お医者さんはいい
 …と思われる方がいると思います。
 私の疑問?
 2008年9月5日の院長日記です。
      ■         ■
 医者になると…
 お金持ちになれる…
 というのは、
 遠い昔の話しです。
 労働や責任の重さから考えると
 決して割りの良い職業ではありません。
 医師優遇税制も死語です。
      ■         ■
 偏見があったらごめんなさい。
 お金持ちになりたいなら、
 投資家になるとか、
 投資家相手の職業とか、
 IT企業の社長さんとかが
 …よいと思います。
 私たちのように、
 自分の手足を酷使して稼ぐ職業はダメです。
 手は2本、
 足も2本、
 しかないので、
 どう頑張っても限界があります。
      ■         ■
 高齢者が増えて、
 医療費が高騰すると、
 国が破産するので、
 医療費は毎年削減されます。
 これからも、
 夢のような話しはないと思います。
 医療機関の経営環境は、
 ますます悪くなります。
 一種の構造不況業種です。
      ■         ■
 私たちが、
 医師としての喜びを感じられるのは、
 患者さんから感謝された時です。
 先生、ありがとうございました
 と言っていただけるので、
 なんとか頑張っていられます。
 『オレは医者だから偉いんだ』
 なんて考えていたら…
 あっという間に倒産です。
      ■         ■
 私は大学病院をクビになって、
 失業しそうになって、
 一家四人が…
 明日からどうしよう…?
 …と本当に困ったことがありました。
 今から6年前、
 平成14年(2002年)のことでした。
 その時に、
 中央クリニックの社長さんに
 拾っていただきました。
 ご恩は一生忘れないくらい感謝しています。
      ■         ■
 雇われ院長に採用していただいたので、
 一生懸命、働きました。
 まだ景気もよく、
 競争相手もあまりいなかったので、
 業績は上がりました。
 その結果、
 私は信じられないくらいの
 お給料をいただきました。
 その結果…
 私は信じられないくらいの
 税金を払うことになりました。
      ■         ■
 所得税は確定申告で
 3月に払います。
 その後に予定納税という、
 高額の税金がやってきます。
 つまり、
 一度、高額納税者になると、
 翌年も…
 高額の税金を払うことになります。
 納税の自転車操業です。
 まるで、税金を払うために…
 働かされているような感覚です。
 ごくふつうの勤務医をしていたので、
 これがイヤになりました。
      ■         ■
 よく医療法人○○○○と
 クリニックや病院を
 医療法人にするのは、
 個人経営から、
 法人にして、
 法人からお給料をいただくシステムです。
 医療法人には、
 さまざまな規制があります。
 儲かったからといって、
 簡単に経営者のお給料は増やせません。
 医療法人は、
 『医療を提供して社会に貢献する』
 という前提で認可されるからです。
      ■         ■
 私たち医療機関の経営は楽ではありません。
 国公立病院の大部分は赤字です。
 札幌市内では、
 何軒もの美容外科が無くなりました。
 札幌美容形成外科も移転先がなければ、
 廃業の危機でした。
 私たちのように、
 自分の手で稼ぐ職業は自転車操業です。
      ■         ■
 毎日自転車をこぎ続けないと、
 止まったら倒れます。
 病気になった時のために、
 所得保障保険には入っていますが、
 年齢とともに保険料が上がります。
 ♡先生ありがとうございました♡
 …と言っていただける間は、
 自転車をこぎつづけます。
 さくらんぼさんにもがんばっていただきたいです。
 寒くなってきましたのでお身体に気をつけてください。

                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            さくらんぼさんの果樹園2018                                                    
    
                         私の院長日記の強力なサポーター、
 山形のさくらんぼさんから、
 私のように天候に左右される仕事も大変です。
 今年は夏の猛暑、
 秋の二度の台風で落下や傷物が多く、
 落下したラ・フランスはユンボで穴を掘り埋めましたが
 落ちなかった傷果は友人に買ってもらいました。
 今年は赤字です。
 …と知らせていただきました。
      ■         ■
 落下したラ・フランスはユンボで穴を掘り埋めました
 …という言葉を聞いて、
 涙が出そうになりました。
 おなぐさめの言葉もありません。
 北海道の地震で、
 生乳を廃棄していた酪農家を思い出しました。
 ユンボで穴を掘るのもつらいですし、
 穴にラ・フランスを入れるのもつらいです。
      ■         ■
 自然相手の職業は大変だと、
 つくづく思いました。
 台風が来ないようにと願っていましたが、
 台風が去った後の風まで想定していませんでした。
 私がさくらんぼさんと知り合ってから、
 春の天候の関係で、
 サクランボが不作だった年はあったと記憶していますが、
 ラ・フランスの廃棄は記憶にありません。
 どうか来年は台風が来ないで、
 豊作になってほしいと願っています。
 さくらんぼさん
 お身体に気をつけてください。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            売上との葛藤                                                    
    
                         今日は2018年10月28日(日)です。
 札幌の天候は晴れです。
 北大のイチョウ並木がきれいと友人のFBに出ていました。
 私は仕事なので見に行けません。
 今週が見ごろです。
 ミス・インターナショナルの14カ国の代表15人が、
 北大にいらしたと北海道新聞に掲載されていました。
      ■         ■
 有意義だった、
 第41回日本美容外科学会
 …の続きです。
 隠れキリシタンから、
 世界的レベルの美容外科医
 …になった先生たちも、
 簡単に美容外科を習得できたのではありません。
      ■         ■
 私たち形成外科医は、
 キズを治すのはうまいですが、
 私を含めて経営は下手です。
 美容外科チェーン店は、
 圧倒的に患者数が多く、
 症例がたくさんあります。
 大学病院や国公立病院の比ではありません。
      ■         ■
 有能な受付さん
 …が呼んでくださった、
 大切なお客さん
 …を、
 はい手術をしましょう
 …と引き受ける先生でなければ、
 売上は伸びません
      ■         ■
 チェーン店の美容外科に行った先生は、
 症例数が多く、
 手術を覚えるのに役立った、
 …と感謝している反面で、
 お金の面で、
 受付さんとトラブルになった、
 …と正直に告白してくださった先生がいました。
      ■         ■
 私も受付主任から、
 先生はお金のことは言わないで!
 私たちが説明するから!
 …と言われていました。
 とても優秀な先生なのに、
 売上が落ちて
 戦力外通告
 …を受けて、
 開業への道をとったと、
 正直に教えてくださった先生もいました。
      ■         ■
 戦力外通告を受けた先生は、
 みごとに復活され、
 今は若い形成外科医を育てて成功しています。
 大学病院や国公立病院でも、
 赤字が続くと院長は責任を問われます。
 難しい問題だと思います。
 チェーン店の美容外科にもいろいろあります。
 バイト先も修行先も慎重に選ばないと、
 医師個人が訴えられることがあります
 美容外科の修行は難しいです。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第41回日本美容外科学会(東京)③                                                    
    
                         昨夜、札幌に戻りました。
 今日の札幌は雨です。
 まだそんなに寒くありませんが、
 これから寒くなる季節です。
 11月には車のタイヤ交換をします。
 寒いけど、
 やっぱり札幌がいいです。
      ■         ■
 第41回日本美容外科学会(東京)
 …には約700人の参加者がありました。
 日本形成外科学会の会員数から考えると、
 ちょっと少ない気がします。
 韓国では、
 多くの形成外科学医が、
 美容外科学会にも参加しているそうです。
      ■         ■
 2018年10月26日のプログラムで興味深かった内容です。
 8.パネルディスカッション
 シリーズ美容外科教育(第4回)
 美容チェーンクリニックから独立したケース
 まさに私のようなケースです。
 私は札幌医大をクビになって48歳で失業しました。
 子供にもお金がかかる時期で困りました。
      ■         ■
 私の場合は大学とは縁が切れていたので、
 職業選択の自由で、
 どこにでも就職できそうでした。
 ところが現実は厳しく、
 頭の固い形成外科医は、
 チェーン店の美容外科には向いていません。
 なかなか雇ってもらえませんでした。
 親切な社長さんのおかげで中央クリニックに雇ってもらえました。
      ■         ■
 昨日のパネルディスカッションでも、
 苦労して美容外科の修行をした先生の告白がありました。
 勤務していた大学病院はアンチ美容。
 隠れキリシタンのように、
 こっそりと美容外科に行って、
 美容外科の修行を積んだそうです。
 私は大学勤務の形成外科医が、
 堂々と美容外科を学ぶ時代になってほしと思います。
 隠れキリシタンだった先生たちは、
 世界的レベルの美容外科医になっています。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第41回日本美容外科学会(東京)②                                                    
    
                         第41回日本美容外科学会(東京)
 …の続きです。
 学会長の獨協医科大学形成外科学
 朝戸裕貴教授は東大形成外科のご出身です。
 獨協医科大学に行かれる前は、
 東大形成外科准教授でした。
 私が札幌医大から、
 顔面神経麻痺の患者さんをご紹介した先生です。
      ■         ■
 とても優しくていい先生です。
 朝戸裕貴先生が企画された学会は、
 とてもアカデミックです。
 外国からの発表も多く、
 韓国やイタリアの先生のご講演もありました。
 英語の講演ですが、
 毎日NHKのビジネス英語を聴いているので、
 同時通訳のレシーバー無しで理解できます。
 高校生の時に英語が赤点だった私が信じられません。
      ■         ■
 2018年10月25日の学会で印象に残った講演です。
 招待講演
 Dr. Tai Suk Roh
 Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Gangnam Severance Hospital, Yonsei University College of Medicine, Seoul, KOREA
 An introduction to the state of Aesthetic Plastic Surgery in Korea: Current trends and practice.
 Tai Suk Roh先生は流暢な英語で、
 韓国の形成外科や美容外科手術を紹介してくださいました。
      ■         ■
 私が驚いたのは、
 韓国でも、
 切らない眼瞼下垂症手術が流行しているそうです。
 なんと、
 日本の清水雄介教授の論文を引用されていました。
 清水先生が英文論文として投稿された方法が、
 韓国でも広まっているそうです。
 日本人と韓国人はまぶたの構造が似ています。
 私にとってはヨーロッパの先生のご発表より、
 韓国の先生の発表が勉強になりました。 
 2日間の有意義な学会が終わり、
 これから札幌に戻ります。
 羽田空港から送信しています。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第41回日本美容外科学会(東京)①                                                    
    
                         第41回日本美容外科学会に参加するため、
 昨夜の飛行機で上京しました。
 東京はあたたかいです。
 先週は新宿の京王プラザホテルで、
 第27回日本形成外科学会基礎学術集会でした。
 今週は品川の、
 TKPガーデンシティ品川です。
      ■         ■
 この場所は、
 昔はホテルパシフィック東京だったと記憶しています。
 Wikipediaによると、
 2010年9月末日で旧ホテルは閉館し、
 2011年4月29日に新しい業態のホテルとして開業しました。
 ホテルとは別に、
 会議場ができて、
 そこがTKPガーデンシティ品川になっています。
 品川近辺は羽田空港からの交通の便がよく、
 ぎりぎりまで学会を聞いていても飛行機に間に合います。
      ■         ■
 学会は2018年10月25日(木)26日(金)の2日間です。
 今日の学会では、
 朝8:00からレーザーの講演を聞きました。
 美容レーザーによる眼障害について
 聖隷浜松病院眼科_尾花明先生
 レーザーで目をやられると大変です。
 その他にも、
 医療安全の講習も聞きました。
 とても勉強になりました。
 明日以降に学会報告を書きます。
                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            自治体の婚活支援(北海道新聞の記事)                                                    
    
                         今日は平成30年10月24日(水)です。
 札幌の天気は雨です。
 寒くなりました。
 暖房を入れても、
 奥さんに怒られなくなりました。
 今朝、朝刊を読んでいたら、
 とてもいい記事が北海道新聞に載っていました。
 若い人にぜひ読んでいただきたいです。
      ■         ■
 平成30年10月24日、北海道新聞朝刊の記事です。
 <どう思う? 意見×異見>
 自治体の婚活支援
 「男女の出会いに税金」賛否
 定住、少子化対策に有効/結婚・出産は個人の自由
◇
 ウェブを使って読者と紙面を結ぶ企画「どう思う? 意見×異見」が今回からスタートします。くらしの中で感じた疑問などを記者が取材、紹介し、ウェブ上で意見を募ります。初回のテーマは「自治体の婚活支援」です。
◇
 今や「婚活」は一大国家施策? 安倍政権が2013年に少子化対策として婚活支援の交付金を創設したのを追い風に、ほとんどの都道府県がこの交付金を活用し、独身男女の出会いの場づくりやマッチングなどの事業を展開している。いわゆる「官製婚活」「自治体婚活」だ。ただ、自治体が「結婚」「家族」という私的領域に関わることに対しては、賛否さまざまな意見がある。
 札幌市中心部にある道の結婚サポートセンター「北海道コンカツ情報コンシェル」には、婚活情報のチラシがずらりと並ぶ。担当者は「道内各地のイベント情報などが1カ所で手に入るので、利用者からは好評です」と言う。
 道の少子化対策の柱として、国の「地域少子化対策重点推進交付金(旧・地域少子化対策強化交付金)」を活用し、2015年9月に開設。婚活イベントの情報提供、コミュニケーションやメークなどの講座開催のほか、専属の相談員が対面やメールなどによる相談に乗る。これまで、延べ2千件以上の相談が寄せられ、同センターをきっかけに結婚に至った人も少なくない。
 道の2016年調査では、未婚男女の約8割が「結婚したい」と考えているにもかかわらず、結婚していない理由として「適当な相手に巡り会えないから」が5割を超えて最多となった。道は「あくまで結婚したくても出会いがないという道民のための支援」と強調。本年度は婚活支援事業に約1500万円の予算を付けた。
 道内の市町村も婚活支援に力を入れる。例えば、富良野市は2016年度に道内でも珍しい婚活専属の部署「出会い総合サポート室」を新設した。年齢、職業などの情報を無料登録して利用するマッチングシステムや、ボランティアの仲介役「出会いサポーター」の活用などの事業を実施。計8回開催した婚活イベントでは17組がカップルになった。
 「自分から行動できる人はいいが、誰かの後押しがないと相手と出会えない人もいる。結婚して定住したい市民に、行政が税金で支援するのは当然だと思う」と富良野市の会社員男性(35)。市主催のイベントに複数回参加したつながりで、2カ月前から市内の女性(38)と交際を始めた。
 「官製婚活に頼らざるを得ない状況にあるのも実情」とは富良野市の担当者。「民間の結婚関連企業は登録料などの費用が高く、経済的に余裕のない人は婚活さえできない。年齢や所得などの条件に制限もある。自治体主催なら比較的安価で、対象範囲も広く利用しやすい」と説明する。
 「結婚願望は強い」と語る札幌市北区の看護師の女性(22)も「職場は夜勤も多く、出会いの機会は少ない。行政が出会いの場を用意してくれるのは安心感もあるし、積極的に参加したい」と評価する。
 これに対し、「民間もあるのに、国や地方自治体が男女の出会いに税金を使うことに違和感がある」と話すのは札幌市東区の団体職員の女性(39)。過去に交際した相手は複数いたが結婚には至らなかった。周囲から「結婚しないの? もったいない」などと言われる度にモヤモヤするという。「『結婚=幸せ』という価値観の押し付け。行政が音頭を取ることで、独身でいることが悪いことのような雰囲気がますます醸成され、追い詰められる人が増えそう。結婚・出産は個人の自由のはずなのに」と疑問を投げかける。
 結婚しない人が増えているのは事実。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、50歳まで一度も結婚したことのない人の割合を示す「生涯未婚率」は上昇し続け、2015年時点で男性23.37%(道内23.48%)、女性14.06%(同17.22%)に達した。男性の4人に1人、女性の7人に1人の割合だ。
 婚活支援が少子化対策に有効かどうか、否定的な考えも。札幌市中央区の大学非常勤講師の女性(40)は「少子化の解決には、安定した収入や長時間労働を減らすなどの雇用環境の改善、保育所整備が先決のはず」と問題提起し、「少子化=婚活、結婚=出産と考える自治体の婚活支援は、戦時中の『産めよ殖やせよ』のようで不愉快」と話す。(根岸寛子)
◇
 今回のテーマについて、賛成、反対を含め、ご意見をお寄せください。意見記入欄は【こちら】。締め切りは11月7日です。寄せられた意見は17日にくらし面と電子版で紹介します。「どう思う? 意見×異見」は月1、2回のペースで掲載を予定しています。

「結婚できない人をゼロに。」「恋活ツアー」。道が開設した「北海道コンカツ情報コンシェル」には、婚活関連のさまざまなチラシや冊子が並ぶ
(以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 結婚を決意した時
 2009年11月23日の院長日記です。
 医学生は女性にもてるというのは誤解です。
 他学部と比べると…
 授業時間や実習時間が多く
 あまり知り合うチャンスはありません。
 受験勉強ばかりしてきたので、
 女性とお付き合いする作法を知りません。
 私自身は、
 人生の師である先輩とか、
 同級生でも年上の先輩の影響を受けました。
      ■         ■
 私の人生の師である、
 写真部の先輩は、
 学生時代に知り合った元美容部員の奥様と
 卒業後にご結婚なさいました。
 私の結婚式の友人代表の先生は、
 札幌西高校の同級生で、
 同じコーラスの仲間だった奥様と結婚されました。
 どちらも素敵な女性でした。
 自分も早くいい人と結婚したいと思っていました。
      ■         ■
 ところが…
 理想の相手は簡単には見つかりません。
 特に、卒業して…
 医師国家試験をパスして…
 ようやく医師免許証を手にしてからは…
 自宅⇔病院の往復でクタクタでした。
 とても彼女を見つける時間はありません。
 卒業して、
 医者になった年の秋に、
 たまたま、
 北海道旅行に来た奥さんと再会しました。
       ■         ■
 当時は携帯もなければ…
 メールもありません。
 札幌⇔関西の電話料金は、
 3分で1,000円以上した記憶があります。
 唯一の通信手段は、
 手紙でした。
 速達で出すのが…
 せめてもの贅沢でした。
 手紙でいいところだけ見せ合ったので、
 無事に結婚できたようです。
      ■         ■
 その時は…
 この機会を逃すと…
 自分はもう一生結婚できないかも…?
 という危機感があったようにも想い出します。
 結納までの半年間に、
 たくさんの手紙を書いた記憶があります。
 その手紙のやり取りで、
 いろいろな事を確認できました。
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 北海道新聞の取材に、
 札幌市北区の看護師の女性(22)も
 「職場は夜勤も多く、出会いの機会は少ない。
 …と回答していらっしゃいます。
 真面目な人ほど、
 出会いの機会が少ない
 …のは事実です。
 北海道の結婚サポートセンター
 「北海道コンカツ情報コンシェル」
 …を利用なさって理想の伴侶を見つけてください。
 北海道新聞社のこの企画はとてもいいと思います。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            正しい正確な情報2018                                                    
    
                         私の院長日記の目的は、
 正しい正確な情報を私自身が発信することです。
 正しい情報を正確に得る
 正しい情報を正確に伝える
 2014年10月23日に書いています。
 形成外科という、
 世間一般になじみが薄い診療科目を、
 少しでも世の中の人に知ってもらいたい。
 …という思いでで書いています。
 時には私の独断もありますが、
 だまされないでください
 …という強い思いがあります。
      ■         ■
 情報があふれている世の中ですが、
 何を信じていいのかわかりません。
 高額なTVCMを流しているところは、
 法律事務所ですら、
 信じてはいけないところがあります。
 私が毎日読んでいる新聞ですら、
 信じてはいけない広告があります。
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 美容外科ホームページの広告規制がはじまりました。
 私から見ると、
 ♡信じてもいい美容外科♡
 …の先生が、
 ホームページ規制で指摘されたとFBで見ました。
 相変わらず、
 なんちゃって美容外科医も、
 なんちゃって美容皮膚医もいます。
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 ちゃら男先生も、
 ちゃら子先生もいます。
 うちの奥さんが、
 どうしてそんな大金を払う気になったのか?不思議、
 …というだまされた患者さんも、
 札幌美容形成外科に来ます。
 閉院してしまったクリニックで受けた治療で、
 鼻から膿が出た患者さんも来院されます。
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 私は、
 公立病院の形成外科に勤務していた時と同じように、
 形成外科医としてできる治療をしています。
 今週は日本美容外科学会が開催されます。
 私は、
 美容外科より形成外科が好きです。
 美容外科で健康被害を受けた人が、
 もう少し救済されやすくなるシステムが必要だと思っています。
 患者さんは美容外科を信頼して受診して手術を受けたのに、
 健康被害が起きても、
 手術を受けた本人が悪い
 …では、あまりにもお気の毒です。
 これからも形成外科医として、
 正しい正確な情報を発信します。
                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            院長日記記念日2018                                                    
    
                         今日は院長日記記念日です。
 院長日記の記念日は毎年あるのに、
 正直に白状すると、
 記念日を忘れます
 直前まで覚えていたのに、
 何か他のことがあると忘れます。
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 院長日記2014には、
 52歳ではじめて、
 還暦になりました。
 …と書いてあります。
 今は64歳になりました。
 ビルの立退きで、
 建物明渡訴訟の被告にもなりました。
 人生、想定外のことが起きるものです。
      ■         ■
 さくらんぼさんと知り合うきっかけになった、
 荻野利彦先生は、
 残念なことに2015年5月22日にご逝去されました。
 信州大学整形外科の加藤博之教授が書かれた追悼文です。
 荻野先生は実直な臨床家、
 曲がったことが嫌いな教育者でした。
 愛妻家で、
 海外での学会発表、
 講演会にはいつも奥様とご一緒でした。
 …と書かれています。
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 私は2012年に五十肩なりました。
 幸運にも、
 荻野先生に治していただきました。
 ズボンの後ろポケットには手が届かないし、
 駐車場で駐車券を取れませんでした。
 無影灯に手を伸ばすことができなくなりました。
 このまま動かなくなったら、
 形成外科医は無理かな?
 …というほど深刻な状況でした。
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 何かのご縁で荻野先生とつながり、
 私の五十肩はよくなりました。
 不思議なご縁を感じました。
 私の院長日記を読んでくださり、
 遠くから患者さんがいらしてくださったこともあります。
 つたない文章ですが、
 これからも続けたいと思っています。
 今日も最後まで読んでいただき、
 ありがとうございました。