医学講座
                        
                            第61回日本形成外科学会(福岡)④                                                    
    
                         3日間の第61回日本形成外科学会が終わりました。
 とても有意義な学会でした。
 学会長の久留米大学医学部形成外科清川兼輔教授、
 久留米大学医学部形成外科教室の皆さま、
 ありがとうございました。
 福岡でたっぷり勉強させていただきました。
      ■         ■
 学会長の清川兼輔教授は、
 私とほぼ同年代の教授です。
 清川教授が、
 会員懇親会の会長挨拶で言われた言葉が印象的でした。
 久留米大学医学部を卒業して、
 形成外科医になると言ったところ、
 お母様から反対されたそうです。
      ■         ■
 私の親は反対しませんでしたが、
 清川先生のお母様は、
 そんな(美容整形の)医者になるために、
 あなたを医学部に入れたのではない。
 形成外科医になって、
 ちゃんと家族を養っていけるのか?
 …とご心配なさったそうです。
      ■         ■
 九州男児の母は、
 ご子息の将来のことを心配なさったのだと思います。
 清川先生の学会運営を見て、
 形成外科医が、
 皮膚科とか、
 美容外科をやらなくても、
 形成外科の保険診療だけで、
 ちゃんと食べて行けるようにしたい
 …という強い思いを感じました。
      ■         ■
 私も清川教授と同じ思いです。
 形成外科だけで、
 (美容外科や)
 (皮膚科を標榜しなくても)
 ちゃんと食べて行けるようにしたい。
 …とあらためて思いました。
 札幌美容形成外科も、
 形成外科の保険診療をメインにして、
 私の残された人生を送ろうと思いました。
 清川会長、いいお言葉をありがとうございました。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第61回日本形成外科学会(福岡)③                                                    
    
                         半年ぶりに出席した学会は勉強になります。
 第61回日本形成外科2日目は、
 いろいろなトラブルの勉強をしました。
 パネルディス カッション6
 4月12日(木)10:30~12:00
 第3会場 座長:武田 啓(北里大学医学部形成外科・美容外科学)   
 一瀬晃洋(神戸大学医学部附属病院美容外科・形成外科)
 注入療法後(脂肪、フィラー、PRP 他)のトラブルもしくは不満足な結果に対するリカバリー
PD6-1 摘出手術を要した異物注入後遺症患者の検討
 野本俊一(日本医科大学形成外科)
PD6-2 ヒアルロン酸注入後の有害事象に対するリカバリー
 野本俊一(日本医科大学形成外科)
PD6-3 美容目的のフィラーよる合併症に対する当科の治療方針
 岩山隆憲(神戸大学医学部附属病院美容外科)
PD6-4 注入療法後の顔面変形・組織の異常増殖とそのリカバリー
 宮田成章(みやた形成外科・皮ふクリニック)
PD6-5 ヒアルロン酸注入事故に対する取り組み
 牧野太郎(福岡大学形成外科、牧野皮膚科形成外科内科医院)
      ■         ■
 私が以前から報告している、
 ヒアルロン酸や他の注入剤によるトラブルです。
 なんちゃって医だけではなく、
 形成外科専門医が注入しても、
 トラブルになることがあります。
 注射くらいなら
 安いところでしよう
 どうせ同じでしょ?
 …なんて絶対に思わないでください。
 血管閉塞というこわいトラブルがあります。
 学会に出なければわからないところでした。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第61回日本形成外科学会(福岡)②                                                    
    
                         福岡は暖かでいいお天気です。
 札幌と2ヵ月くらい違う印象です。
 芝桜が咲いています。
 学会初日にお聞きした、
 特別講演が印象的でした。
 わざわざサンフランシスコからいらしてくださった、
 広島原爆の被爆者で、平和の語り部
 笹森恵子様の講演です。
      ■         ■
 特別講演1
 4月11日(水)11:00~12:00 第1会場
 司会:平野明喜(日本赤十字社長崎原爆病院)
 SL1 笹森恵子ヒロシマ・ナガサキ平和プロジェクト
 笹森恵子ささもりしげこ( 名誉人文学博士、広島原爆の被爆者、語り部)
 今年6月のお誕生日が来ると86歳だそうです。
 とてもしっかりした女性でした。
      ■         ■
 笹森さんが、
 広島の原爆によって熱傷を受傷し、
 ご両親が熱傷の治療をしてくれたこと、
 東大分院で、
 林田先生に手術をしていただいたこと、
 米国で25人の仲間とともに、
 熱傷瘢痕拘縮の治療を受けたこと、
 原爆の悲惨さを全身で説明してくださいました。
      ■         ■
 私が一番驚いたのは、
 私の恩師、
 大浦武彦先生が発言され、
 昭和32年に笹森さんのことが新聞に載り、
 形成外科というのがまだ知られていない時に、
 米国で治療を受けたと新聞記事で知って、
 形成外科医への道を選んだ
 …とお聞きしたことでした。
 今までお聞きしたことがありませんでした。
 日本に形成外科がなかった時代に、
 米国まで行かれて治療を受け、
 世界平和のために貢献していらっしゃる、
 笹森恵子しげこさんのお話しが印象的でした。

                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第61回日本形成外科学会(福岡)①                                                    
    
                         今日から福岡で第61回日本形成外科学会です。
 久しぶりの学会は新鮮です。
 知り合いの先生や業者さんに何人もお会いしました。
 無事に移転できたことを喜んでいただきました。
 ありがたいことです。
 今日は朝から眼瞼下垂のシンポジウムを聞きました。
      ■         ■
 シンポジウム1 
 4月11日(水)9:00~10:30 第1 会場
 座長:松尾 清(松尾形成外科・眼瞼クリニック、信州大学医学部形成再建外科教室)
  村上 正洋(日本医科大学武蔵小杉病院眼科・眼形成外科)
先天性眼瞼下垂の開瞼・閉瞼機能と整容のリカバリー
SY1-1 先天性眼瞼下垂の再手術の工夫:ミュラー筋機械受容器伸展回復で前頭筋を動かし大腿筋膜で瞼板を挙上する
 松尾 清(松尾形成外科 眼瞼クリニック、信州大学医学部形成再建外科学教室、浜松医科大学附属病院形成外科)
SY1-2 当科における先天性眼瞼下垂手術
 清水 雄介(琉球大学 医学部 附属病院 形成外科)
SY1-3 片側性先天性眼瞼下垂の長期観察例における開瞼・閉瞼・視力対する機能的評価と整容的評価
 坂原 大亮(大阪市立総合医療センター 形成外科)
SY1-4 先天性眼瞼下垂:開瞼・閉瞼・整容の3 条件をバランスよく満たすための筋膜吊り上げ術
 権太 浩一(帝京大学 医学部附属溝口病院 形成外科)
SY1-5 先天性眼瞼下垂症に対する大腿筋膜移植法の改良~自然な開閉瞼のために
 一瀬 晃洋(神戸大学大学院医学研究科形成外科学)
SY1-6 前頭筋吊り上げ術後の合併症~大腿筋膜による過矯正とPTFE シートによる低矯正~
 小久保健一(藤沢湘南台病院 形成外科)
      ■         ■
 先天性眼瞼下垂症は、
 生まれてきた赤ちゃんの目が開きにくい病気です。
 手術方法や、
 手術時期が難しい疾患です。
 大腿筋膜移植が一般的な手術法です。
 ご両親としては、
 一日も早く赤ちゃんの目を治してあげたいと願います。
      ■         ■
 大腿筋膜移植は難しい手術です。
 術者によってやり方が微妙に違います。
 手術結果も、
 術者や施設によって違います。
 お母さんたちが困っています。
 体験記やブログもネットで見かけます。
 今日のご発表で私が感動した術式がありました。
      ■         ■
 SY1-2 当科における先天性眼瞼下垂手術
 清水雄介(琉球大学医学部 形成外科)
 琉球大学医学部形成外科の、
 清水雄介教授のご発表です。
 清水教授の手術法は、
 0歳~2歳の、
 重度の先天性眼瞼下垂症に、
 ナイロン糸を使って吊り上げる手術を行っています。
      ■         ■
 大腿筋膜を使う方法より低侵襲で、
 小さな子供さんの目が、
 実によく治っていました。
 私が会場で、
 自分の孫がこの病気だったら、
 清水先生に手術をしていただきたい。
 …と言いました。
 沖縄までこの手術を受けに行く価値があります。
 他にもためになる講演がありました。
 また明日、続きを書きます。

                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            半年ぶりに学会出席です                                                    
    
                         今日から福岡に行きます。
 昨年秋から、
 学会に出席していません。
 お正月も、
 どこにも行けませんでした。
 ひたすら引越し準備をしていました。
 不要な書類を整理していました。
      ■         ■
 クリニックの断捨離は、
 予想以上に大変でした。
 紙カルテをスキャンして、
 電子カルテに保存するだけでも、
 かなり大変でした。
 その紙カルテを、
 シュレッダーにかけるのも大変でした。
      ■         ■
 約半年間準備しましたが、
 それでも移転は大変でした。
 余計な書類もたくさん持ってきてしまいました。
 今日は福岡への移動日です。
 形成外科学も毎年進歩します。
 新しい手術法や治療法が出てきます。
 学会では新しい治療法の検証もあります。
 福岡で勉強してきます。
 4月15日(日)まで休診します。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            望まない妊娠に注意                                                    
    
                         今日は2018年4月9日(月)です。
 私は2018年に入ってから、
 休みがありませんでした。
 ようやく移転できました。
 明日から、
 福岡の第61回日本形成外科学会に行きます。
 札幌美容形成外科は4月15日(日)までお休みです。
      ■         ■
 4月に入って、
 入学式も済んだ今頃は、
 美容形成外科もひまになります。
 毎年この時期に日本形成外科学会があります。
 昨年は大阪、
 一昨年は福岡でした。
 来年は札幌で開催されます。
      ■         ■
 4月から大学生になった若者や、
 専門学校に進学した人への、
 口うるさいおやじからの助言です。
 留年
 …と
 (望まない)妊娠
 …はしないように!
 気をつけてください。
      ■         ■
 センター試験で800点以上取るような成績優秀者でも、
 国公立大学に合格した成績優秀者でも、
 (望まない)妊娠
 …をしてしまう人がいます。
 彼女を妊娠させてしまった人もいます。
 進学校と呼ばれる高校でも、
 予備校でも、
 受験勉強は教えても、
 (正しい)避妊法は教えません。
      ■         ■
 先日の朝日新聞の記事、
 性教育に指導、現場困惑 「避妊と言わず、生徒学べるのか」
 …で紹介されていた、
 NPO法人「ピルコン」には、
 ためになる知識がたくさん書いてあります。
 男子学生にも、
 ぜひ読んでいただきたいです。
      ■         ■
 大学や専門学校に入学して、
 新しい生活をはじめて、
 彼氏や
 彼女
 …を見つけるのはいいことです。
 ♡彼女♡が妊娠してしまった!
 …ということがないように、
 正しい知識を身につけてください。
 女性の方は正しい知識で、
 自分の身体は自分で守ってください。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            老後への備え方⑧ 退職金、一時金と年金に差                                                    
    
                         平成30年4月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 今日は日曜日ですが、明日4月9日(月)が新聞休刊日のため、
 毎週月曜日の連載が、
 今日掲載されていました。
 私が毎回興味深く読ませていただいている、
 老後への備え方シリーズ⑧回目です。
      ■         ■
 (なるほどマネー)老後への備え方⑧ 退職金、一時金と年金に差
 ■Reライフ 人生充実
 退職金を受け取る時に、一時金で受け取るか、年金で受け取るかを選べるのですが、どちらにするか迷っています。
◇
 会社員の退職金の受け取り方法は、「一時金のみ」、「一時金+一部を年金」、「すべて年金」などいくつかのパターンがあります。選択肢がどれだけあるかは勤務先により異なります。
 「年金受け取り」を選択すると、退職金の原資は年金受取期間中も、多くの場合1~2%程度で運用されます。そのため受取総額は一時金より多くなるのが一般的です。今の超低金利下では魅力的に感じるでしょう。
 しかし手取り額で見ると、必ずしも「年金受け取り」が有利とは限りません。
 手取り額は、額面の収入から税金(所得税、住民税)と社会保険料(年金生活となった後は国民健康保険料と介護保険料)を引いた額です。年金収入が増えると、これらの負担が重くなり、手取りが目減りします。
 例えば、勤続38年で退職金が2千万円の場合で、①60歳で一時金として受け取ったケースと、②60歳から10年間、年金(運用利率は2%)で受け取ったケースを比べてみます。定年後、再雇用で64歳まで年収350万円で働くと仮定します。
 退職金を含めた60歳から10年間の収入を「額面」と「手取り」で試算すると、額面の合計は「年金」が多くなりますが、手取りの合計は「一時金」が130万円も有利になります。
 預金金利よりもはるかに高い2%の運用利率でも、年金で受け取ることで増える税金と社会保険料の負担は、運用益ではカバーできないのです。
 ただし、この試算はあくまで一例です。「一時金」と「年金」、どちらを選択すると有利かは、年金受け取りの場合の運用利率、年金額、居住地の自治体の国民保険や介護保険の保険料率などにより異なるので注意してください。
 いずれにせよ、1年あたりの年金額が多くなるほど、税金と社会保険料の負担が重くなり、「一時金」のほうが有利になる傾向にあることは覚えておきましょう。
 国民健康保険料と介護保険料は、多くの自治体で毎年のように引き上げられています。将来も保険料アップは避けられないでしょう。
 私は「一時金」をなるべく多く受け取ることをすすめます。「退職所得」として所得税と住民税が課されますが、勤続年数に応じた「非課税枠(退職所得控除額)」があり、その金額までは税金がかからないなど、比較的有利な計算式になっています。退職所得控除額は、勤続20年まで年40万円、それ以降は年70万円ずつ積み上がっていきます。
 例えば勤続38年なら、退職所得控除額は2060万円です。この金額までは税金がかからず、超えても超過分の半分だけが課税対象です。退職金を全額年金受け取りとすると、この非課税枠を使わずじまいになります。
 「年金受け取り」を選択するなら、「全額年金」は避け、「一時金」と組み合わせるのがいいでしょう。年金の受取期間を長くすると、1年あたりの年金額が少なくなり、税金と社会保険料の負担は少なくて済むことも覚えておきましょう。=全11回
 (ファイナンシャルプランナー・深田晶惠)

退職金は「一時金」、「年金」、どちらがいい?
(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私のような自営業者は、
 退職金とは縁がありません。
 形成外科医としての修行中は、
 何度も転勤がありました。
 北大形成外科の医局人事でしたが、
 その都度自己都合退職でした。
      ■         ■
 一番長く勤務したのが、
 市立札幌病院で約6年でした。
 今日の記事に、
 勤続38年で退職金が2千万円
 …の例が出ていましたが、
 医師で勤続38年の人はまれです。
 24歳で医師免許を取得して、
 38年勤続すると62歳です。
      ■         ■
 初期研修の間は非常勤職員なので、
 退職金算定期間に入らない人が大部分です。
 38年も同じ病院に勤務することは、
 われわれの世界ではまずありません。
 弁護士さんも同じだと思います。
 退職金を考えると、
 医師も弁護士もいい職業ではないと思います。
      ■         ■
 「一時金」と「年金」
 …も難しいです。
 私は詳しいことはわかりませんが、
 記事にあるように、
 一時金がいいと思います。
 今のご時勢では、
 どんな一流企業でも5年後や10年後はわかりません。
 かつての一流企業が今は消滅してしまっています。
      ■         ■
 年金の仕組みがわかりませんが、
 自分の5年後や10年後もわかりません。
 ある日突然倒れて、
 そのまま亡くなってしまったら…?
 年金はもらえないのでは?
 …と思います。
 倒れてしまって、
 使えなくなっても残念です。
 私なら…
 もらえる時にもらいます。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            性教育に指導、現場困惑 「避妊と言わず、生徒学べるのか」                                                     
    
                         平成30年4月7日、朝日新聞朝刊の記事です。
 性教育に指導、現場困惑 「避妊と言わず、生徒学べるのか」 都教委に申し入れ
 中学校で「性交」や「避妊」という言葉を使った性教育は「不適切」なのか。東京都足立区で3月にあった授業に対する都議や都教育委員会の「介入」について、10代の性の現実に見合っていない、と疑問視する声が広がっている。教員らで作る団体は4月6日、都教委に区教委への指導の中止などを申し入れた。
 発端は、3月の都議会文教委員会だ。自民党の古賀俊昭都議が足立区立中の3年生を対象にした性教育の授業を問題視。都教委は「性交」や「避妊」「人工妊娠中絶」の言葉を使った点を「不適切」とし、区教委に改善を求めて指導している。中学の保健体育の学習指導要領には「性交」などは記されていない。
 教職員や医療関係者らでつくる「“人間と性”教育研究協議会」(性教協)は4月6日、都教委や都議に対して「教育への不当介入だ」として、区教委への指導の中止などを申し入れた。都教委は足立区立中での授業について、「性交を助長する可能性もあり、中学生の発達段階にはふさわしくない」というスタンスだ。
 申し入れ後に会見した性教協代表幹事の浅井春夫・立教大名誉教授は「都教委は子どもの現実より、指導要領ありきだと繰り返した。これでは現場は萎縮してしまう」と語った。
 ネット署名サイト「Change.org」では4月2日、10代の実態に即した性教育や指導要領の見直しを求めるキャンペーンが始まった。署名は4月6日午後9時時点で2800人を超えている。キャンペーンの発起人で、各地の学校で性教育の講演をしているNPO法人「ピルコン」の染矢明日香代表(32)は「性交や避妊という言葉を使わずに性教育を行えということ自体に無理がある」と指摘。中学校側から「性交」の代わりに「性的な接触」などの表現を使うよう求められることがあり、生徒たちは正しく理解できているのだろうか、ともどかしく感じるという。
 日本性教育協会の2011年の調査では、性交経験がある高校生は女子で22.5%、男子が14.6%。一方、ピルコンが2年前に高校生約4千人に実施した避妊などの知識を問うアンケートでは、正答率は3割程度にとどまる。文部科学省によると、2015、2016年度に高校が生徒の妊娠を確認した件数は2千件を超えた。
 染矢さん自身、大学生の時に予期せぬ妊娠をして中絶した経験がある。講演を聞いた生徒からは「正しい知識を身につけていなかったら、性トラブルに巻き込まれていたかもしれない」などの感想が寄せられており、「子どもたちを守るために必要なのは、性を遠ざけることではなく、正しい知識を学ぶ機会です」。
 病児保育や特別養子縁組の事業を運営するNPO法人「フローレンス」では妊娠相談も受けているが、女子中学生から「彼氏の精液が手についたが妊娠しないか」と問われたこともあったという。駒崎弘樹代表理事(38)は「中学生たちは驚くほど性の知識がない。ライフスキルを学ぶ授業として性教育を義務教育の中に位置づけていくべきだ」と話した。(塩入彩、斉藤寛子)

高校生を対象とした性知識アンケート
(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 大切なことだと思います。
 望まない妊娠を防ぐには、
 教育が大切です。
 中学や高校で、
 もっと教育すべきです。
 看護学生や、
 医学生ですら、
 間違った知識を持っている人がいます。
      ■         ■
 私は中学校の保健体育で、
 性教育、
 性器の教育、
 わきが、
 包茎、
 小陰唇肥大など、
 もっと教えるべきだと思います。
 今はこっそり変なところを見て、
 間違った知識を覚えているだけです。
                        
                        
                     
                                    
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                            「女性は降りて」のアナウンス                                                    
    
                         平成30年4月6日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
 「女性は降りて」のアナウンス
 もしも、こんなアナウンスがあったら……。「機内に急病の方がいます。お客さまの中に、お医者さまはいらっしゃいますか。ただし男性のお医者さまに限ります」。そんなばかな。しかし実際、似たようなことが起きた。相撲の土俵で。
▼ところは京都府舞鶴市、大相撲の春巡業である。あいさつしていた市長が倒れ、客席から看護師の女性が土俵に上がり心臓マッサージを施した。称賛すべき行動だと思うが、行司はマイクで「女性の方は土俵から降りて下さい」と制した。3回も。
▼「不適切な対応だった」と日本相撲協会の責任者が謝罪している。「土俵は女人禁制」の伝統に縛られず、柔軟に対応すべきだったと言いたいのだろう。ただ、相撲協会こそ自らを伝統に縛り付けてきたのではないか。
▼女性官房長官が内閣総理大臣杯を手渡したいと言った時も、女性知事が知事賞の授与に意欲を示した時も、協会は「どうぞ土俵の上に」と言わなかった。一方に例外なしで守られてきた伝統があり、一方に緊急事態があった。間に挟まれ動転した行司の心理も分からなくはない。
▼江戸時代は女性の相撲観戦には制限があり、自由に見られるようになったのは、明治期以降である。伝統は固定したものではなく変わりうる。そういえば記紀に初めて「相撲」の文字が登場するのは、日本書紀にある女同士の対戦だそうだ。
▼女性首相が誕生したら、内閣総理大臣杯の授与はどうするのだろう。気持ちが動転する前に、考えておいた方がいい。
(以上、朝日新聞より引用)
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 この問題にいち早くコメントされたのが、
 私が尊敬する美容外科医の高須克弥先生です。
 高須院長、大相撲の不適切アナウンスにツイッターで思いを明かす
 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(73)が4月5日、自身のツイッターを更新し、京都・舞鶴市での大相撲春巡業中に行司が不適切なアナウンスをした事に自身の見解を示した。
 この日の巡業では多々見良三・舞鶴市長が土俵上でのあいさつ中に倒れ、救命措置の協力のために、医療関係に従事すると思われる女性が土俵に上がったが、女人禁制の慣例がある土俵から降りるようアナウンスが流れていた。
 好角家として知られる高須院長はツイッターで「相撲関係者の方々が女子禁制の土俵の神聖さを守りたい気持ちはわかります」と示した上で「僕は医者の義務を守りたいので男子禁制の場所でも要請があれば入り込みます」と記していた。

(以上、2018年4月5日、スポーツ報知より引用)
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 今日、4月6日は家内の父親の命日です。
 平成5年4月6日に64歳で亡くなりました。
 兵庫県三田市のゴルフ場で、
 急性心筋梗塞で亡くなりました。
 人はある日突然具合が悪くなることがあります。
 土俵に上がって、
 心臓マッサージをしたくださった、
 ♡女性♡に感謝です。
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 女性の方は土俵から降りて下さい
 …と3回も言われたのに、
 心臓マッサージを続けられた、
 ♡女性♡に拍手です。
 医療現場に圧倒的に多いのが女性です。
 女性の活躍なしには、
 医療は成り立ちません。
 私は女性の市長、
 女性の知事、
 女性の内閣総理大臣が、
 堂々と土俵に上がれる日が、
 一日も早く来ることを願っています。
                        
                        
                     
                                    
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                            今日は工事日です                                                    
    
                         滑り込みセーフで南舘ビル4階に2018年3月24日(土)に開院した
 札幌美容形成外科です。
 工事を急いでいたため、
 ゆうせんのBGMが流れていませんでした。
 正確に言うと、
 USENさんは工事にいらしてくださったのですが、
 他の工事と重なってできなかったのです。
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 開院してから、
 しばらくBGMなしで手術をしていました。
 空調の音だけが聞こえる手術室は、
 緊張します。
 患者さんの鼓動が伝わってきました。
 あまりに静寂なので
 私のCDを持ってきてかけました。
      ■         ■
 設定を間違って、
 一曲だけ繰り返し聴くことになった手術もありました。
 変だなぁ~と思いながら、
 手術中はそのまま同じ曲を聴いていました。
 今日、ようやくユウセンさんの工事をしていただきました。
 なつかしいBGMが聞こえます。
 14年間同じチャンネルを聴いています。
 たまにホテルやレストランで聴くことがあります。
 明日からはBGMが流れます。
 みなさまのご来院をお待ちしております。