医学講座
第2回弁論準備手続記録(札幌地裁)
第2回弁論準備手続
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
期日 平成28年11月4日(金)午後4時01分~午後4時50分
場所 ラウンド法廷(3階304)
■ ■
昨日、札幌地裁に行ってきました。
昨日は晴れでしたが、
今朝の札幌は雪です。
東京からいらした弁護士さんは、
お二人とも夏靴でした。
一日違いで雪になりました。
夏靴は転倒の危険があります。
今回はラッキーでした。
■ ■
昨日は約1時間もかけて、
裁判官がじっくりと話しを聞いてくださいました。
ありがたいことと感じました。
病院にたとえて言うと、
午前中の混雑した外来では、
患者さんからゆっくり話しを聞くことができません。
説明もせいぜい数分です。
次の患者さんが待っているからです。
■ ■
患者さんとご家族に、
時間をかけてゆっくり説明する時は、
通常診療が終了後に、
だれも待っている患者さんがいない時間に、
特別に外来や病棟で時間をつくることがあります。
裁判所の口頭弁論が、
病院のふつうの外来診療のようです。
口頭弁論の期日が10:30だったとすると、
10:30には2件の口頭弁論があります。
■ ■
次の予定も入っているので、
広い法廷で、
裁判官がじっくり話し聞くことは不可能です。
ラウンド法廷は、
書記官が執務している部屋の横にあります。
小学校の教室を少し狭くした程度の部屋です。
裁判官1人と書記官1人、
じっくり話しをすることができます。
■ ■
病院でいうと、
ナースステーション横のカンファレンスルームで、
患者さんとご家族に説明する雰囲気です。
こちらも質問や発言ができます。
裁判官と会話ができます。
札幌美容形成外科の担当は、
札幌地裁民事第5部4係
根本宜之裁判官です。
■ ■
法律を守る裁判官として、
紛争を早く解決してあげたい
…という強い情熱を感じる素敵な方です。
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
昨日のラウンド法廷では、
まず被告側(札幌美容形成外科)から、
解決の道について聞かれました。
■ ■
私から、
スノー会舘ビルの時代から建替計画があり、
試算をした経緯をお話しました。
立退料をもらっても課税されるので、
クリニックの移転には莫大な費用がかかることをお伝えしました。
裁判所の向いにある、
札幌国税局に相談したことも伝えました。
■ ■
今の税制では、
立退料であろうと、
保証料であろうと、
金銭を受領した場合には課税対象となります。
現在の立地条件は、
札幌駅前通地下歩行空間の開通により、
札幌市内でも最も利便性が高い場所です。
■ ■
現在の立地条件と同じ場所を探すと、
賃料は現在のほぼ2倍以上になります。
これも移転が難しい理由です。
駅前通りの人気が高いことから、
ビルに空室がないのも事実です。
さまざまな要因で、
移転が難しいことをご説明いたしました。
■ ■
大同生命ビルの斜め向いには、
赤れんがテラスと呼ばれるビルがあります。
その場所にあったのが、
旧札幌三井ビルです。
三井不動産が所有していたビルです。
ここに入居されていた歯科診療所は、
札幌第一生命ビルに移転され、
赤れんがテラスの新築時に戻りました。
■ ■
札幌美容形成外科も、
同じように、
仮診療所を準備してもらい、
新大同生命ビルへの入居を求めていることをご説明いたしました。
こちらとしては、
金銭での解決は考えていない。
診療を継続することが解決の道であると、
裁判官にお伝えしました。
■ ■
私たちの後で、
虎門中央法律事務所の、
板垣幾久雄弁護士
柴田征範弁護士のお二人とも、
約15分程度、
じっくりとお話しをされました。
昨日は相手方から準備書面の提出はなく、
次回は12月1日(木)16:00から第3回弁論準備手続です。
じっくりとお話しを聞いてくださった、
札幌地裁民事第5部4係
根本宜之裁判官に感謝しています。
医学講座
第2回弁論準備手続2016年11月4日(札幌地裁)
今日の札幌は晴れです。
寒いです。
札幌の予想最高気温は4℃、
予想最低気温は1℃です。
東京は、
予想最高気温は18℃、
予想最低気温は9℃です。
飛行機も通常運航の見込みです。
■ ■
裁判所に行くのは4回目です。
平成28年4月23日に、
特別送達という郵便物が届きました。
大同生命との裁判①
ある日、
突然、
建物明渡訴訟の被告になりました。
■ ■
この院長日記で正確に記録を残すことで、
将来、私と同じような立場に立たされた人が、
参考になるように書いています。
こちらは小さな地方都市の医療法人、
相手は巨大資本を持った生命保険会社です。
ふつうに考えると向こうが強いです。
■ ■
平成28年5月30日第1回口頭弁論
平成28年7月25日第2回口頭弁論
平成28年9月13日第1回弁論準備手続
ほぼ2ヵ月ごとに裁判所に行ってます。
季節は初夏から、
初冬になりました。
裁判は時間がかかります。
■ ■
裁判の争点は、
日本初のブログ裁判です。
私が院長日記に書いたことが、
店子として不適格だと主張されています。
相手方は、
私が平成28年1月6日午後3時半に、
電話で話したこが高圧的で語気鋭く詰問であり、
その後に院長日記で書いたことを第一の問題としています。
それで店子として不適格なので、
【賃貸契約の継続は不可能】と主張しています。
■ ■
前回の
平成28年9月13日第1回弁論準備手続でこちらから、
防犯ビデオの録画記録を証拠として提出しました。
まだYouTubeにはUPしていませんが、
裁判の進み具合を見て、
UPしようと考えています。
ふつうの日本人が聞いたら、
高圧的で語気鋭く詰問とは感じません。
札幌美容形成外科の診療にも影響が出て、
患者さんにもご迷惑をかけています。
■ ■
この裁判がなければ、
ふつうに診療ができていたはずです。
ただ、
裁判に勝たなければ、
札幌美容形成外科は閉院することになります。
代替地となるビルがありません。
相手方が提示した立退料では、
莫大な費用と税金がかかり、
倒産すること間違いなしです。
私は最後まで正々堂々と闘います。
みなさまのご支援に感謝しています。
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テレビショッピングで若くなれる?
今日は2016年11月3日、文化の日です。
新聞には叙勲を受けたえらい方が載ってました。
私には縁のない世界です。
今日の札幌は朝から天気が悪く、
私は一日中家にいました。
寒くなると外へ出るのは大変です。
■ ■
うちの奥さんがTVをつけたら、
50代のマスクをつけた女性が、
マスクを外すと老けて見えるという、
TVショッピングをやってました。
何やら、
TVショッピングで商品を購入させるために、
老け顔を強調していました。
■ ■
TVショッピングで購入した商品を使うと、
老け顔が若い顔になるらしいです。
ほんとうかなぁ~?
あやしいです。
何かを塗っただけで、
そんなすぐに若くなれるわけがないです。
たくみに女性の心理をついています。
■ ■
女性週刊誌や、
女性向け雑誌にも、
この手の宣伝がよくあります。
美容外科の広告規制はありますが、
うさんくさい商品なのに野放しなのもあります。
私がこの院長日記を続けている理由は、
正しい情報を正確に伝えるためです。
■ ■
避けたい美容医療トラブル
2014年10月25日の院長日記です。
♡きれいになりたい♡
…というお気持ちはとても大切です。
でも、
悪徳美容整形があります。
くれぐれも気をつけて選んでください。
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年齢とともに
私の高校の同級生、
すみれさんから、
綺麗な奥様で院長夫人という感じです。
喧嘩するほど仲がいい、といいますから
…とメールをいただきました。
思わず笑ってしまいました。
院長夫人ではなく、
ふつうのおば(あ)さんです。
■ ■
昔は、
♡きれいなお姉さん♡でした。
私は気付いていませんでしたが、
20歳代から左ほほにしみがありました。
化粧品コーナーの美容部員さんに、
奥様、今この化粧品をお使いにならないと
シミがどんどんひどくなりますよと言われ、
その一万円以上する化粧品を購入したそうです。
ところがその化粧品を使用しても
改善の兆しが見られません。
私が診るとどう考えても化粧品では取れないシミでした。
■ ■
家内の同窓会
2006年11月25日の院長日記に書いてあります。
家内は私より2歳年下で今年50歳です。今日は家内の同窓会です。美容外科の先生の奥さんはどんなことをしているのだろうと興味津々だと思いますので少しご紹介します。
私は26歳の時に結婚しました。北大形成外科の研修医でした。その時、家内は24歳でお互いに若くはつらつとしていました。大学病院の研修医ですから特別裕福でもなかったですが幸せでした。最初に住んだのは2DKの公団住宅です。家賃は4万円ちょっとでした(管理費含)。北大の人事異動で北海道内を転々として今まで10回以上引越しをしました。上の子供は釧路→函館→札幌と幼稚園を3回も変わりさすがに親として申し訳なく思いました。
■ ■
10年前の奥さんは50歳、
若いです。
今は60歳になりました。
年齢とともに、
いろいろ大変です。
困っているのは髪です。
札幌美容形成外科で育毛剤を扱いだしたのは、
風呂掃除で奥さんの髪がつまって、
大変だったのがきっかけでした。
■ ■
左ほほのしみと、
眉間にあったしみは、
私が悪性ではないことを確認して目立たなくしました。
髪はパントガールという内服で治療中です。
お風呂掃除係りの私の感覚では、
抜け毛が減りました。
排水口につまる髪の毛を掃除する回数が減りました。
■ ■
20代から、
シワを気にしていました。
私が北大病院で、
コラーゲン注入剤の治験担当になったら、
わたし実験台になると、
真っ先に皮内テストを受けました。
残念なことに、
コラーゲンにアレルギーが出て、
赤い虫さされのような発赤が半年近く残り、
ずいぶん文句を言われました。
■ ■
昔は若かった奥さんも60歳ですから、
当然しわはたくさんあります。
何かイベントがあると、
数週間前にボトックスを注射しています。
ボトックス注射は、
アレルギーが出る人はまずいません。
血管がつまって壊死になることもありません。
安全な治療だと思います。
年齢とともに増えたシワは、
医学の力で目立たなくしています。
高価なプレゼントは買っていませんが、
弁当を作ってくれる奥さんへの♡感謝♡です。
結婚する直前の家内です。24歳でした。
10年前、50歳でした。
医学講座
2016年11月1日
今日から11月です。
今年のカレンダーもあと2枚です。
早いものです。
一年があっという間です。
今年はいろいろなことがありました。
親父が3月29日(火)に90歳で亡くなりました。
じいちゃん、
休診日に合わせて亡くなってくれたの?
息子孝行なみごとな最期でした。
■ ■
親父の人生に学ぶ②
2016年4月9日の院長日記です。
私にとっていい親父だったか?
うーん。
いい親父だったんだと思います。
私が親父に感謝していることはいくつかあります。
まず人生で役立っているのが、
法律とか、
契約書とか、
裁判所とか、
公証人とか、
ふつうの人が知らない知識を自然と身につけてくれました。
■ ■
これには理由があります。
裁判所というところ
2009年7月26日の院長日記に書いてあります。
私の父は、
私が子どもの頃に、
自分の叔父と裁判をしていました。
土地の取得をめぐっての裁判でした。
父親は薬剤師ですが、
法律を知らないばかりに、
土地をだまし取られたと…
私が小学1年生の頃に、
NHKの大学講座で、
法律を勉強していました。
■ ■
その父親の影響か?
私は社会科の中では、
政治経済が好きでした。
地理、
日本史、
世界史、
はまったくダメでしたが、
政治経済だけは、
札幌西高校でも、
10段階評価の10でした。
現役合格できたのは同志社大学法学部だけでした。
結局、浪人して医学部へ進みました。
■ ■
親父の教えのおかげで裁判でもめげてません。
大同生命との裁判は札幌地裁で継続中です。
私は札幌美容形成外科が有利だと読んでいます。
まず天候です。
相手方がはじめて札幌の高橋智法律事務所にいらした日です。
2016年2月8日(月)に高橋智法律事務所で行われた、
大同生命との協議①には、
東京から、
虎門中央法律事務所の弁護士柴田征範さん、
大同生命の不動産部小林課長、
山田係長がいらっしゃいました。
■ ■
当日は大荒れの天気でした。
飛行機は大幅に遅れました。
お昼までにいらっしゃるはずが、
到着したのは夕方だったと聞きました。
冬の北海道は欠航がこわいです。
裁判を早く終わらせたいのでしたら、
相手方の虎門中央法律事務所の弁護士さんには、
冬は前日から札幌に入ることを強くおすすめします。
北大の受験生は、
早い人は2日前から札幌に入ります。
■ ■
2016年11月4日(金)16:00からは、
第2回弁論準備手続です。
裁判ために札幌美容形成外科の診療に支障が出ています。
開院以来続けてきた、
保険診療による腋臭症手術わきが手術は、
現在はお引き受けしていません。
腋臭症手術をご希望の患者さんには、
市立札幌病院形成外科をご紹介しています。
■ ■
レーザー脱毛の、
2年間フリープランもお引き受けしていません。
たとえこのビルに残っているのが、
札幌美容形成外科一軒だけになっても、
診療は継続します。
しかし裁判所の決定には従う必要があります。
私は金銭での解決は一切考えていません。
仮診療所→新ビルへの入居だけです。
この問題の解決に数年はかかると読んでいます。
みなさまからのご支援に感謝しています。
医学講座
食事変えただけで
平成28年10月30日、朝日新聞朝刊、
男のひといきへの投稿です。
食事変えただけで
昨年の人間ドックで、コレステロール値や尿酸値などの項目で「イエローカード」が出た。体重も前年より3キロ増えた。再診で医師から「薬を処方するまでではないが、運動をし、酒はやめるように」と言われた。
酒をやめるのは嫌だが、運動ならできると思い、休日や長期休暇中の空き時間を使ってウォーキングをやった。だが週に数回では、全く効果はなかった。
今年4月、元同僚が転勤してきて再び一緒に働くことになり、驚いた。がっちりタイプだった彼がスリムになっていたのだ。「どうやって?」と問うと「食生活を変えた」の一言。それしかやっていないという。
すぐに、飲食量をコントロールすることにした。昼はご飯を少なめにし、コンビニで買うおにぎりは三つだったのを二つに。ラーメンは大盛りをやめた。夕飯の際の発泡酒はできるだけ2缶にとどめ、それ以上はノンアルコールビールに。もったいないと思ってすべて食べるようにしていたが、それもやめた。
今年8月の人間ドック。驚いたことに全ての数値は標準値になり、体重も2.5キロ減となった。これほど体のことで変化があったのは初めてだ。同僚の実践伝授に感謝したい。
(静岡県牧之原市 池ケ谷八州志 高校教員 59歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
とても参考になります。
飲食量をコントロールすることにした。
昼はご飯を少なめにし、
コンビニで買うおにぎりは三つだったのを二つに。
ラーメンは大盛りをやめた。
夕飯の際の発泡酒はできるだけ2缶にとどめ、
それ以上はノンアルコールビールに。
もったいないと思ってすべて食べるようにしていたが、
それもやめた。
■ ■
なるほど、
…と思いませんか?
もったいないと思って
すべて食べる
お気持ちはとてもよく理解できます。
でも、
自分の健康が一番大切です。
■ ■
つい先日、
私がお聞きしている、
NHKの実践ビジネス英語で、
次のような会話がありました。
We are what we eat, and what you eat for breakfast can determine what kind of person you’ll be for the rest of the day.
食べたものが私たちの体を作るのですから、朝食に何を食べるかによって、その日1日の調子が決まることがあるのです。
食生活が大切です。
静岡県牧之原市の池ケ谷八州志先生、
いいお話しをありがとうございました。
医学講座
日ハム日本一おめでとう!
平成28年10月30日、北海道新聞朝刊の社説です。
日ハム日本一
熱い声援が生んだ快挙
2006年以来、10年ぶりに日本一を手にした。その喜びを道民みんなで分かち合いたい。
プロ野球の北海道日本ハムがきのうの日本シリーズ第6戦で、セ・リーグの覇者広島を下し、シリーズを4勝2敗で制した。
両チームとも第5戦まで、ファンの強力な後押しを受け、それぞれ本拠地で勝利を収めてきた。
そうした流れの中、日本ハムが敵地での第6戦を勝ち切ることができたのは、地元・札幌ドームで3連勝した勢いを広島に持ち込めたのが大きかったといえる。
勝敗を別にしても、両チームのプレーは見応え十分だった。全力を出し尽くした選手たちに拍手を送りたい。
シーソーゲームとなった第6戦は、八回2死走者なしから6点をもぎ取った。持ち味の粘りを存分に発揮した。
今季の両チームの特徴は、地元での強さだ。レギュラーシーズンの勝率は日本ハムが6割5分で、広島は7割を超えている。
日本シリーズにもその特徴が表れた。ともに地域密着を掲げ自前で選手を育ててきただけに、ファンの支持は熱烈で、その声援が選手を奮い立たせたのは確かだ。
日本ハムにとって大きかったのは、2連敗で迎えた札幌ドームでの3連戦を、すべて逆転勝ちしたことだ。
リードを許しても、投手陣が踏ん張りを見せた。それが、延長となった第3戦における大谷翔平選手のサヨナラ安打、第5戦の西川遥輝選手のサヨナラ満塁本塁打につながった。
今季限りで引退する広島の黒田博樹投手と大谷選手との対決も、新旧交代の舞台として語り継がれることだろう。
今夏、北海道は大きな台風被害を受けた。そんなときに、白星を積み重ね、首位を追い詰めていった日本ハムの姿は励みとなった。
ペナントレースの劇的な逆転優勝とそれに続く日本一が、道民に元気を与えたのは間違いない。
球団は昨季終了後、「みらい創造ミーティング」を札幌ドームで開き、幹部らがチームの運営方針を直接、ファンに語りかけた。経営収支も明らかにし、選手の育成について意見を交換している。
こうした姿勢がチームとファンの距離をこれまで以上に縮めた。
2016年11月20日には札幌市内で優勝パレードが予定されている。快挙を祝うとともに、これからもチームと道民が互いに支え合う関係であり続けたい。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
北海道民として、
これほど嬉しいことはありません。
日本一です。
ほんとうにおめでとうございます。
10年ぶりです。
10年前、
札幌美容形成外科は開院2年目でした。
■ ■
札幌駅前通りの優勝パレードを、
今でも忘れません。
札幌美容形成外科の職員が、
NHKテレビで全国中継されました。
今年は札幌ドームで3連勝。
しかも
第5戦は西川遥輝選手のサヨナラ満塁本塁打です。
88歳の私の母親も応援しているようです。
札幌美容形成外科もサヨナラ満塁本塁打で、
大同生命との裁判に勝ちたいです。
絶対に負けません。
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脂肪吸引をやめた理由
美容外科医を辞めようと思う時
2016年10月28日の院長日記です。
私だけではなく、
他の美容外科医も、
美容外科をやめよう
…と思う時があるようです。
美容外科医の悲哀
美容外科医は、
決して楽でもうかる仕事ではありません。
■ ■
私は目の手術が好きです。
自分には何の責任もないのに、
生まれつき目が細くて小さいと
損をします。
ちびまる子ちゃんに出てくるキャラクター、
みぎわ花子さん
永沢くん(永沢君男)
二人とも目が小さいです。
■ ■
目の手術は繊細です。
0.1㎜でも左右差の原因になります。
眉の位置、
眉の動き、
おでこのしわ、
黒目の大きさ、
まつ毛の向き、
顔全体の左右差、
とにかくよく見ながら手術をします。
■ ■
手術用顕微鏡を使って、
62歳でも職人の技を生かしています。
同じ美容外科手術でも、
脂肪吸引は違います。
0.1㎜の誤差は許されます。
脂肪吸引は体力勝負です。
超音波を使った機器など、
最新の機器を使っても疲れます。
■ ■
脂肪吸引で一番大切なのは、
事故を起こさないこと
死亡吸引にしないことです。
目の手術が0.1㎜の時計職人だったら、
脂肪吸引は身体の彫刻家です。
余っている皮下脂肪を、
脂肪吸引の管で彫刻します。
■ ■
彫刻の時に、
間違って管をお腹に突き刺すと、
死亡吸引
脂肪吸引を一日に2件もやると、
右手も左手もくたくたになります。
ふつうは、
利き手の右手で脂肪吸引管をがっちり握ります。
左手で脂肪をがっちりつかみます。
左手でつかんだ脂肪層に右手の管を入れて吸引します。
■ ■
手もとが狂って、
お腹に突き刺すとアウトです。
範囲が広いと、
だんだん疲れてきます。
脂肪吸引の手術ビデオを見ると、
術者の術衣が汗だらけになっていることがあります。
大変だなぁ~と思います。
62歳には無理です。
■ ■
一番こわい合併症は、
脂肪塞栓しぼうそくせんです。
吸引でこわれた脂肪のつぶが、
肺につまってしまいます。
大腿骨骨折などで起こることがあります。
脂肪吸引でも起こる可能性があります。
こんなことをHPに書いている美容外科はないと思います。
脂肪注入で、
目の血管に脂肪が入って失明もあります。
簡単に細くなれると思うととんでもないことになります。
裁判事例もあります。
私が脂肪吸引をやめた理由です。
医学講座
美容外科医を辞めようと思う時
京都の第39回日本美容外科学会から札幌に帰ってきました。
札幌は寒いです。
学会長の出口正巳先生は私と同年代です。
診療をしながら、
手術をしながら、
これだけの学会を準備するのは大変なことです。
出口先生に心から感謝しています。
ありがとうございました。
■ ■
学会で知り合いの先生と話しました。
美容外科はストレスが多い職種です。
何人もの先生から、
リスクの高い手術はやめました。
…とお聞きしました。
訴訟になったりすると大変です。
私も脂肪吸引や豊胸術はやめました。
■ ■
印象に残ったのが、
私のように形成外科出身の美容形成外科医は、
形成外科は国民医療に必要だが、
美容外科はほんとうに必要なの?
ぜいたく品の医療じゃないの?
…こんな疑問をいだくことがあります。
美容外科をやめようと思ったこともあります。
■ ■
美容外科医の悲哀
2009年4月14日の院長日記です。
美容外科の先生は、
高給で…
当直がなくて…
キレイな女の人を相手にして…
さぞ優雅な生活だろうと…
思っていらっしゃる方は?
いらっしゃいませんか?
■ ■
当直がないのは事実ですが、
朝から深夜まで働いています。
私からのメール返信が深夜で、
驚かれた方も少なくないと思います。
一年365日、
一日も休まずに働いています。
有給休暇もありません。
代診を頼んだこともありません。
■ ■
私はキレイな花を見るのも、
作るのも好きです。
高校生の時から趣味の園芸を見ていました。
(最近は時間がないので見ていません)
毎日診療をしていると、
患者さんから…
励ましていただくことが多いのですが、
たまに凹むことがあります。
■ ■
昔、北大形成外科の先輩が
口唇癌の手術をして、
手術部位から糸が出てきました。
何度か続けて糸が出たので、
『どうせ安い糸つかってんだべさ!』
と言われて凹んでいました。
当時、使っていたのは最高級の糸でした。
■ ■
美容形成外科をやっていて、
安い糸使ってるというクレームはありませんが、
ちょっとした左右差は、
保険診療で眼瞼下垂症手術をしても気になるものです。
黒いシミを取ってくださいと言われて、
悪性黒色腫だったら大変です。
建物明渡し訴訟の被告は仕方がないですが、
医療裁判の被告にだけはなりたくありません。
■ ■
多くの先生が、
美容外科医を辞めようと思った時に、
患者さんから、
♡先生のおかげで♡
♡きれいになれました♡
…と言われて、
やっぱ俺やろうと思うそうです。
私も同じです。
100万ドルの笑顔で、
♡先生ありがとう♡と言われると嬉しいです。
他の先生たちも美容外科医を続けられるのは、
患者さんのおかげです。
患者さんに感謝しています
医学講座
第39回日本美容外科学会(京都)④
京都で開催された第39回日本美容外科学会、
私はよく学会に参加していますが、
はじめて学会で落語を聞きました。
実にいい経験でした。
招請講演
①江戸古典落語 演目「目黒のさんま」
春雨や落雷
②笑いの医療 (笑いと免疫力 、、、 そして健康)
安部正之先生(元松江赤十字病院形成外科部長)
■ ■
私が知っている安部正之先生は、
松江赤十字病院形成外科部長でした。
学会発表を積極的になさっていらっしゃいました。
安部先生は長崎大学形成外科のご出身です。
第39回日本美容外科学会会長の出口先生の先輩です。
出口先生が長崎大学形成外科に入局した時には医局長でした。
仕事にはとても厳しい先生だったが、
当時から落語で皆を和ませてくださったと、
出口先生が紹介されました。
■ ■
春雨や落雷
日本でただ一人、
医師免許を持った真打の先生です。
先生のHPから引用させていただきます。
平成21年、安部整形外科医院を後進にゆずった後、
“古典落語”と“いきいき医学講話”の
二部構成からなる“お達者落語会”を主宰。
全国各地に出向いて年間100回以上の口演をし、
“笑って免疫を高め、病気に打ち勝ちましょう”と、
笑いの不思議な力について面白おかしく語る。
■ ■
とても勉強になりました。
安部先生のような生き方もあるのだなぁ~
すごいなぁ~
正直な感想です。
講演の最後に、
会場で全員が起立して、
笑いの練習をしました。
一日5回、
わ~はっはっは
わ~はっはっは
わ~はっはっは
…とお腹から笑うんだそうです。
やってみると身体がぽかぽかしました。
とてもいい健康法だと思います。
安部先生と会長の出口先生に感謝しています。