二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂症の修正手術【2016福岡】
熊本県で地震の被害が続いています。
今朝のTVでも報道されていました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
行方不明の方が早く見つかってほしいですが、
余震が続いているので、
二次災害が起こらないことを祈っています。
■ ■
第59回日本形成外科学会で熱心に聞いたのは、
札幌美容形成外科で最も多い手術、
【眼瞼下垂症】です。
私が一番印象に残った発表が、
今日ご紹介する杏林大学形成外科の発表です。
はっきり言って、
とても上手な手術だと思いました。
大学病院の形成外科でここまでするのはすごいと思いました。
それでも修正手術がありました。
■ ■
O-092 眼瞼下垂症手術における修正手術のリスク因子解析
○菅 浩隆、尾崎 峰、成田圭吾、白石知大、江藤ひとみ、佐藤卓士、多久嶋亮彦、波利井清紀
杏林大学形成外科
【目的】眼瞼下垂症手術においては,術後に左右差が残る場合や皮膚切除量が不十分な場合など,修正手術が必要になることがある。しかし修正手術が必要になった症例について詳細な検討を行った報告は少ない。今回,杏林大学形成外科における過去の症例について統計学的な解析を行い,修正手術のリスク因子について検討することを目的とした。
【方法】過去5年間に当施設において両側の腱膜性眼瞼下垂症に対して挙筋前転法による手術を行った症例を対象とした。年齢,性別,margin reflex distance (以下MRD)0㎜を基準とする重症度,MRDに1㎜以上の差を認める術前の左右差を検討項目とし,修正手術に対する影響について検討を行った。
【結果】症例は274例(女性217例,男性57例),平均年齢は65.4土13.9歳であり,14名の術者によって手術が行われていた。修正手術を行った症例は89例(32.5%)であり,この割合は術者による差は認められなかった。12例(4.4%)は2回以上の修正手術を受けていた。修正手術の理由としては片側の挙上不足が32例と最も多く,統いて両側の皮膚余剰が24例,片側の皮膚余剰が15例であった。カイ2乗検定による単変量解析では,年齢,性別,重症度は修正手術への影響は認められなかった。一方,術前に左右差を認める症例では修正術が必要となる割合が有意に高かった(82例中35例,P=0.018)。ロジステイック回帰分析による多変量解析においても,術前の左右差のみが修正手術に対する有意なリスク因子であった(オッズ比1.9,P=0.019)。
【考察】眼瞼下垂症手術においては比較的高い割合で修正手術が必要になることを認識しおく必要がある。特に,術前に左右差を認める症例は術後にも左右差をきたしやすく,その可能性について十分な説明を行っておくとともに,術中の開眼の調整をより慎重に行う必要があると考えられた。
■ ■
大学病院の形成外科は、
たくさんの先生が手術をします。
過去5年間で、
14名の術者が、
274例(女性217例,男性57例)の患者さんを手術しました。
症例数が多いと思います。
修正手術を行った症例は89例(32.5%)でした。
■ ■
274例中89例(32.5%)が修正手術でした。
約3割です。
驚かないでください。
怒らないでください。
それだけ丁寧に手術をしてるのです。
私が見て上手だと思った手術です。
それだけ難しいのです。
■ ■
菅 浩隆先生のご発表によると、
再手術となる原因は、
もともとある左右差です。
眼瞼下垂症手術をして、
きれいな目になると気になるのです。
術前に左右差を認める症例では修正術が必要となる割合が有意に高かった(82例中35例,P=0.018)
■ ■
大学病院だから、
難しい患者さんが多いことも考えられます。
私も毎日苦労しています。
眉の高さと額のシワの左右差に注意
眉の形【左右差】に注意
形成外科で保険で手術をしても、
美容外科で自由診療で手術をしても、
難しいのが左右差です。
菅浩隆先生が言われた、
術中の開眼の調整をより慎重に行う必要がある
まさにその通りだと思います。
眼瞼下垂症の研究が進歩することを願っています。
二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂症手術トラブル【2016福岡】②
熊本で地震の被害が出ています。
私が福岡に滞在中、深夜に2回目の地震がありました。
かなり強い揺れでした。
まさかこの地震でアパートの1階がつぶれるなんて、
夢にも思いませんでした。
亡くなられた学生さんのご冥福をお祈りいたします。
とても残念で悲しいです。
■ ■
第59回日本形成外科学会では、
◆症例検討2 4月15日(金)10:00-11:00
眼瞼下垂症手術トラブル
◆シンポジウム16 4月15日(金)14:20-15:50
眼瞼下垂症手術と機能
2つの大きなプログラムがありました。
どちらも眼瞼下垂症手術で気をつけなればいけない事項について、
討論を深めたものです。
■ ■
◆症例検討2
眼瞼下垂症手術トラブル
司会
松尾 清(信州大学医学部 形成再建外科学教室/松尾形成外科・眼瞼クリニック)
土井秀明(こまちクリニック)
野平久仁彦(医療法人社団 蘇春堂形成外科)
演者
「後天性腱膜性眼瞼下垂症に対する大腿筋膜移植による吊り上げ術後に強度の瞼板変形をきたした1例」
江藤綾乃(筑波大学 医学医療系 形成外科)
「治療に難渋したHorner症候群による眼瞼下垂症例」
高須 啓之(神戸大学 医学部 大学院 医学研究科 形成外科学)
「眼瞼下垂症手術後の原因不明の角膜潰瘍の1例」
木股完仁(池友会 新小文字病院)
「眼瞼下垂症手術トラブル:ミュラー筋損傷型挙筋前転術後違和感」
権太浩一(帝京大学医学部附属溝口病院 形成外科)
◆シンポジウム16
眼瞼下垂症手術と機能
司会
村上正洋(日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科)
朝村真一(和歌山県立医科大学 形成外科学講座)
演者
「眼瞼下垂と機能」
鹿嶋友敬(University of California)
「眼瞼下垂症手術と機能―眼科医とのコラボレーションの重要性について―」
村上正洋(日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科)
「眼瞼下垂症手術が視機能に与える影響の検討」
落合博子(国立病院機構 東京医療センター 形成外科)
「眼瞼下垂症手術の眼表面への影響とその評価・対策について」
幸島 究(医療法人感謝会 第2にしむら眼科)
「機能的眼瞼形成手術を追究して~左右差を有する症例から学ぶこと~」
金沢雄一郎(深谷赤十字病院 形成外科)
「まぶたは視野の維持だけでなく、青斑核を刺激して覚醒・筋緊張・交感神経緊張を制御するために開けている」
松尾 清(信州大学医学部 形成再建外科学教室
■ ■
とても全部はご紹介できませんが、
眼瞼下垂症手術後に、
目に何らかのトラブルを生じることがあります。
気をつけなければいけないのが、
ドライアイがある患者さんです。
眼科医によっても処方する薬が違います。
日本医科大学武蔵小杉病院形成外科の
村上正洋教授がいつも強調されるように、
眼科医とのコラボレーションが重要だと再認識しました。
■ ■
札幌美容形成外科では、
眼科的な問題がありそうな患者さんは、
眼瞼下垂症手術の前に、
道庁前眼科の、
吉田篤先生に診ていただいています。
私も診ていただいている優しい先生です。
先日は緑内障が見つかった患者さんがいらっしゃいました。
眼瞼下垂症手術は、
やればやるほど難しい手術だと思います。
二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂症手術トラブル【2016福岡】①
昨日(2016年4月16日土曜日)札幌に帰ってきました。
札幌は寒いです。
でも自分の家がいいです。
犬(そら君)もいるし、
自分の家の風呂はいいものです。
新聞がたくさんたまっていました。
昨日は読む時間がありませんでした。
■ ■
学会中に起こった地震の被害がひろがっています。
亡くなられた若い学生さんがいらっしゃいます。
ご両親のお気持ちを考えると、
言葉もありません。
心からご冥福をお祈りいたします。
これ以上被害が大きくならないことを祈っています。
■ ■
第59回日本形成外科学会は実りの多い学会でした。
3日間、朝から夕方まで学会を聞いていました。
今年は眼瞼下垂についてのシンポジウムと、
症例検討がありました。
すぐれものの学会アプリで検索すると、
眼瞼下垂の演題だけで24もヒットしました。
ポスターも入れると39です。
一回の学会でこれだけの演題はすごいです。
■ ■
ISAPS-JSPRS Joint Symposiumという、
国際美容外科学会との合同シンポジウムもありました。
韓国、台湾、シンガポール、中国の先生もいらっしゃいました。
学会初日には、
Aesthetic Blepharoptosis Repair
美容的眼瞼下垂症手術というのがありました。
Moderator: Kunihiko Nohira(Soshundo Plastic Surgery, Japan),
Ryuichi Utsugi(Clinic UTSUGIryu, Japan)
09:10-09:25 Comparison of Muller-aponeurosis complex advancement, frontalis transfer and silicone rod suspension in severe ptosis.
Dae-Hwan Park(Daegu Catholic University, South Korea)
09:25-09:40 Blepharoptosis Repair As a Workhorse in Revision Upper Blepharoplasty
Chang-Chien Yang(Artwood Plastic Surgery Clinic, Chinese Taipei)
09:40-09:55 Ptosis repair by levator advancement
Martin Huang(The Cosmetic Surgery Clinic, Singapore)
09:55-10:10 Aponeurotic Blepharoptosis Repair for Japanese patients
Ryokuya Ban(Shinshu University, Japan)
10:10-10:40 DISCUSSION WITH THE PANEL AND THE AUDIENCE
■ ■
日本人は、
信州大学形成外科の伴_緑也ばん_りょくや先生が英語で発表されました。
日本以外ですと台湾のChang-Chien Yang先生と、
シンガポールのMartin Huang先生の手術がお上手でした。
感じたことは、
台湾でも、
シンガポールでも、
韓国でも、
不満足な結果が多いということです。
■ ■
どこの国にも、
なんちゃって医がいます。
シンポジストの先生たちは、
なんちゃって医や他の先生がした、
眼瞼下垂症手術の修正手術をしていました。
【左右差】怒
【幅が広すぎる】怒
【内側の幅が広い】怒
【びっくり目】怒
【目が開いていない】怒
日本と同じトラブルが海外でも起きていました。
みんな苦労して修正をしていました。
眼瞼下垂症手術は難しいとつくづく思いました。
医学講座
巨大色素性母斑の治療【2016福岡】
3日間の日本形成外科学会が終わりました。
今日は福岡→札幌への移動日です。
昨夜も緊急地震警報がありました。
福岡も大きく揺れました。
また熊本で被害が出たようです。
これ以上、被害が大きくならないことを祈っています。
被災された方に心からお見舞いを申し上げます。
■ ■
第59回日本形成外科学会では、
21のシンポジウムがありました。
まずご紹介したいのが、
【第1日目】4月13日(水)10:30~ 12:00第1会場 3F(メインホール)
シンポジウム2
巨大色素性母斑の治療:多様な選択肢と実際
司会:武田 啓(北里大学医学部形成外科・美容外科学)
舟山 恵美(北海道大学大学院医学研究科機能再生医学講座形成外科学分野)
SY2-1 多様の選択肢 そしてcryosurgery(凍結外科療法)
冨士森良輔(医療法人冨士森形成外科医院)
SY2-2 巨大色素性母斑の治療
貴志 和生(慶應義塾大学医学部形成外科学教室)
SY2-3 自家培養表皮製品ジェイスR の先天性巨大色素性母斑への適応拡大を目的とした医師主導型治験の成績
金子 剛(国立研究開発法人国立成育医療研究センター)
SY2-4 培養表皮を用いた巨大色素性母斑の治療
相原 正記(聖マリアンナ医科大学医学部形成外科学講座)
SY2-5 巨大色素性母斑に対する皮膚剥削術とレーザー照射の検討
茂利 真美(愛知医科大学形成外科)
SY2-6 先天性巨大色素性母斑に対する色素レーザーおよびQスイッチルビーレーザーを用いた複合レーザー治療の有用性
舟山 恵美(北海道大学大学院医学研究科機能再生医学講座形成外科学分野)
■ ■
京都の冨士森先生が抄録に書かれています。
巨大色素性母斑は大変な疾患である。まさに津波のようでその治療は困難を極める。
演者は長年この疾患と立ち向かってきた。そして一応納得のできる結果も得たが不満も多い。まず植皮術。広範囲なので遊離植皮が適応となるが顔面に限られる。そして医師と患者の協力と辛抱の成果が問われる。皮膚剥削術、皮膚剥離術はよほどの適応でないと患者を悲惨に導くだけに終わる。縫縮術はかなり効果的であるが、以後の治療方針も定まらず、単に皮膚を傷つけただけだとすれば非難は免れないであろう。残念ながらレーザーは治癒につながらない。それを知っていつまでも照射を続けたとすれば信頼できる医者とは言えないのではないか。結局今学会では培養皮膚移植と凍結外科療法との対決と思っている。
現在の培養皮膚による巨大色素性母斑の治療の結果はどうなっているのか、楽しみと期待に胸が膨らむ。演者は長年凍結療法を行っている。表皮を傷つけないことを最大の目標としているが白斑の発生と後年の再発をいまだ解決できないでいる。多くの症例を報告したい。
■ ■
今年の日本形成外科学会でも、
京都の冨士森先生にたくさん教えていただきました。
シンポジウムの後で冨士森先生とお話しをしました。
残念なことですが2016年4月の時点では、
培養表皮移植で巨大色素性母斑の治療は、
満足な結果を得られていません。
■ ■
冨士森先生は、
2歳半までは凍結外科療法をすすめています。
確かに効果があります。
冨士森先生が抄録に書かれているように、
一応納得のできる結果も得たが不満も多い
これも事実です。
■ ■
以前に私の院長日記でご紹介した、
北大形成外科のレーザー治療があります。
確かに効果があります。
しかし限界があることを、
今年のシンポジウムで知りました。
司会と演者をなさった舟山恵美先生によると、
小さいうちに、
体幹部の巨大色素性母斑に照射した場合は効きますが、
大人になってからは限界があります。
■ ■
一番効いてほしいと思う、
顔面の大きな色素性母斑は、
眼瞼部にある黒の濃い色素性母斑には効いていましたが、
薄い黒の色素性母斑には効いていませんでした。
頬部の色素性母斑にも効いていませんでした。
今日の院長日記で訂正させていただきます。
■ ■
身体の半分以上が黒い巨大色素性母斑をどう治すのか?
冨士森先生が抄録に書かれたように、
まさに津波のようでその治療は困難を極めるのが現実です。
自分の身内が巨大色素性母斑だったらどうするか?
とても悩むところです。
私ならまず北大式のレーザー治療をします。
皮膚移植をできる部位や、
組織拡張器を使える部位だったら
手術を考えます。
形成外科には、
まだまだ解決しなければならない疾患がたくさんあります。
医師と患者の協力と辛抱の成果が出る日が来ることを期待しています。
医学講座
第59回日本形成外科学会(福岡)④
昨日(2016年4月14日)午後9時26分ごろ
熊本県で震度7の地震がありました。
被害にあわれた熊本県の方にお見舞い申し上げます。
私は福岡のホテルにいました。
iPhoneが大きな音で地震警報を発しました。
数秒後に大きな揺れがきました。
海から近いホテルなので津波を心配し、
TVをつけました。
■ ■
幸いなことに、
津波の心配はなく、
福岡市内は平穏でした。
ホテルのEVが停止し、
フロントの方が各部屋を回って、
けがや異常がないことを確かめてくださいました。
日本形成外科学会の歴史で、
総会開催期間中に地震があったのははじめてだと思います。
■ ■
今回の第59回日本形成外科学会、
2日目までで一番印象に残ったのが、
◆シンポジウム12
4月14日(木)13:00-14:30
専門医取得後の形成外科人生
司会
吉村陽子(藤田保健衛生大学 形成外科)
髙木誠司(福岡大学医学部 形成外科学教室)
演者
「専門医取得後の形成外科人生」
藤井海和子(がん・感染症センター 都立駒込病院 再建形成外科)
「私の専門医取得後の形成外科人生~一地方一般病院での26年~」
木村 中(函館中央病院 形成外科)
「基礎研究室でのPhDコース+海外ポスドク=7年間の経験」
野田和男(京都大学 医学部 形成外科)
「解剖学教室での形成外科人生」
今西宣晶(慶應義塾大学医学部 解剖学教室)
「私の海外医療支援活動の経験–世界の医療団スマイル作戦を通じて」
山田信幸(やまだクリニック)
「美容外科医のキャリアパス」
室 孝明(ヴェリテクリニック 福岡院)
「専門医取得から乳房再建専門クリニックの町医者になるまで-そしてこれから」
岩平佳子(医療法人社団 ブレストサージャリークリニック)
■ ■
今までの日本形成外科学会にはなかった、
新しい企画でした。
とてもいい企画だと思いました。
シンポジウムの最初に、
司会の髙木誠司先生からお話しがありました。
髙木先生は
福岡大学医学部形成外科学准教授で、
今回の日本形成外科学会総会事務局長です。
■ ■
会長の大慈弥先生の右腕として、
学会を取り仕切る立場の先生です。
とても大変なお仕事です。
この
専門医取得後の形成外科人生は、
髙木誠司先生の発案で企画されたそうです。
各シンポジストの発表すべてが素晴らしいと思いました。
■ ■
私は特に同じ北大形成外科同門の、
函館中央病院形成外科の木村 中きむらちゅう先生の発表がよかったです。
木村先生は、
北大形成外科教授の山本有平先生と同期です。
私から見て、
お二人は仲良しの同期です。
木村先生は、
現在、北大形成外科で活躍中のたくさんの先生に、
形成外科の基礎を教えました。
■ ■
他のシンポジストの先生のご発表もよかったです。
人それぞれの形成外科医人生です。
苦労も多いと感じました。
共通しているのは、
形成外科という診療科目が好きなことです。
きずを治すプロとしての形成外科が好きな人の集まりです。
とても充実した3日間でした。
大慈弥先生、髙木先生ありがとうございました。
医学講座
第59回日本形成外科学会(福岡)③
昨日の福岡は夕方に雨でした。
学会場の福岡国際会議場には、
たくさんのタクシーが並びました。
お隣の福岡サンパレスホールでは、
SUPER JUNIOR KYUHYUN JAPAN TOUR 2016
…が開催されていてたくさんの女性が並んでいました。
福岡は活気がある街です。
■ ■
今回の第59回日本形成外科学会は、
シンポジウムだけで21もあります。
とても全部を聞くことはできません。
そのほかに、
昨年から専門医講習の受講があります。
定員90人のランチョンセミナーから、
定員1000人の講習会まで券を買わなくてはなりません。
■ ■
昨日の専門医講習では、
定員1000人の感染対策講習が、
券が完売になってしまいました。
私はもともと聞くつもりがなかったのですが、
1日しか学会に出席できない先生で、
この専門医講習を受講したかった先生は、
残念そうに『完売でした』
…と話していらっしゃいました。
■ ■
昨日聞いたシンポジウムの内容などは、
また明日から書きたいと思います。
院長日記を書く時間もあまりないくらい、
朝から夕方まで学会があります。
今日もしっかり勉強してきます。
私も専門医講習の券を7枚希望したのに、
今朝は3枚しか買えませんでした。
専門医を維持するのも大変です。
1枚1000円です。
早い先生は朝6:30から並んで講習会の券を買ったそうです。
医学講座
第59回日本形成外科学会(福岡)②
今日から第59回日本形成外科学会です。
福岡はあたたかでいい天気です。
天気予報では雨が降るようですが、
朝の福岡は晴れています。
日本形成外科学会も大きくなりました。
プログラム抄録集も厚くなりました。
■ ■
今回の日本形成外科学会で一番驚いたのは、
スマホアプリです。
iPhoneでプログラムが読めます。
AppleStoreでjsprs59を検索すると、
黄色い画面の第59回日本形成外科学会が出てきます。
これをダウンロードするだけです。
実によくできています。
■ ■
このアプリのいいところは、
自分のスケジュールを設定できるところです。
今回の学会では、
会場が7つもあります。
毎年プログラムを持って、
あっちの会場から、
こっちの会場とうろうろしながら聞いていました。
■ ■
今年は、
iPhoneだけでOKです。
便利なことに、
暗い会場で、
明るい画面はとても読みやすいです。
字も大きく拡大できます。
これからの学会はこれになると思います。
■ ■
大慈弥先生が次のように書かれています。
形成外科・美容外科は、
創造と革新を求め続ける特異な医学分野です。
次のBreakthroughは何でしょうか?
歴史を踏まえ、今回の学術集会は、
皆様と「Next Breakthrough」を探る機会にしたいと考えています。
プログラムだけでもすごいBreakthroughです。
医学講座
第59回日本形成外科学会(福岡)①
明日から第59回日本形成外科学会です。
昨年は京都でした。
今日は札幌から福岡までの移動日です。
ANA290便で行きます。
札幌(千歳)14:40発→福岡17:10着です。
2時間半の空の旅です。
乗り換えがないので楽です。
■ ■
第59回日本形成外科学会の会長は、
福岡大学医学部形成外科学講座教授の
大慈弥裕之先生です。
大慈弥先生は、
私と同年代です。
誕生日は一週間違いです。
1954年9月15日生まれ。
卒業年度も1980年で同じです。
■ ■
同年代だから私がほめるわけではありませんが、
日本形成外科学会会長はすごいです。
形成外科講座がある大学が増えました。
有名大学の形成外科教授になっても、
日本形成外科学会会長になれない先生もいます。
それだけ大慈弥先生に実力があるという証拠です。
福岡大学形成外科の初代教授で、
名実ともに立派な形成外科教室を創られました。
■ ■
大慈弥先生は、
平成23年9月(2011年9月)に、
第34回日本美容外科学会の会長も歴任されました。
大慈弥先生が福岡大学形成外科HPに書かれたお言葉です。
福岡市都市圏唯一の大学病院形成外科として、
私どもは難易度の高い形成外科手術や再建外科手術を数多く手がけてきました。
今後は、再建手術がさらに高度で洗練化されるだけでなく、
創傷管理や抗加齢医療、美容医療の領域においても、
形成外科が担う範囲がますます拡大することが予想されています。
(福岡大学形成外科HPより引用)
明日からの学会を楽しみにしています。
院長の休日
「実験」の喜び
平成28年4月10日(日)、朝日新聞朝刊、男のひといきです。
「実験」の喜び
60歳で定年になったとき、「よし、毎日の夕飯は俺が作っちゃおう」と決めた。フルタイムで働いている妻への感謝の気持ちも込めて、2年間実行してきた。
まずはメニューを決め、買い物へ。そして夕方からいよいよ台所に立つ。レシピを何度も見ながら手順を確認し、頭をフル回転させながら作業を進める。この「レシピ通りに作っていく」という作業が、学生時代の理科の実験をしているようで、実に楽しい。
例えばカレーの時、カレー粉にトマトを加えて赤くなった鍋の中に、白いヨーグルトを注ぐと金色に変化。いつも1人ニヤニヤしながら「実験成功!」と心の中で叫んでしまう。ピザを作る過程で、ただの白い粉が、魔法をかけたように生地になって、膨らんでいくのも感動ものだ。時には実験失敗もあるが、成功して妻や子どもたちから「おいしい」と言ってもらえると、最高の幸せを感じる。
2年間の実験のおかげで、天ぷらやオーブン料理、肉まんもできるようになった。さらに実験を積み重ねて、今度は地域の同年齢の男性方に、この喜びを伝えていけたらいいなあ、と思う今日この頃である。
(横浜市 篠田高史 無職 62歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
今日4月11日(月)は新聞休刊日です。
昨日の朝日新聞朝刊です。
投稿者の篠田高史様は62歳で私と同年代です。
フルタイムで働いている妻への
♡感謝の気持ち♡も込めて、
2年間実行してきた。
すごいことです。
篠田高史様を尊敬します。
■ ■
「実験」の喜びは、
お気持ちがよくわかります。
私のアップルパイも、
失敗の連続でした。
最近は奥さんから、
北菓楼のアップルパイが美味しいと言われています。
試しに一個買ってきてもらい、
中を見てみました。
■ ■
奥さんいわく、
パイがさくさくしているのがいいとのことです。
私も反論します。
これは小さなりんごが入っている。
アップルの量が違う。
さくらんぼさんのりんごは、
大きくて水分がたっぷり、
僕のはリンゴが大きいから、
リンゴの果汁で下のパイはしっとりになる。
■ ■
奥さんに言われっぱなしでは残念なので、
今度は、
北菓楼のアップルパイにチャレンジです。
私の定年はまだ決まってませんが、
休日の楽しみに、
ぼちぼちアップルパイを作ります。
そのうち、
男の料理教室にも行きます。
昔の記憶
イオンの自転車屋さんに感謝
私も奥さんも、
自転車が好きです。
古い自転車です。
大切に乗っています。
自転車屋さんのおじさんから買いました。
■ ■
自転車に乗りました2015
2015年3月23日の院長日記です。
昨年は3月23日が初乗りでした。
今年は少し早く3月17日から乗りました。
昨年は調子がよかったのに、
今年は一晩で後輪の空気が抜けました。
■ ■
私の自転車は、
息子のおふるです。
もうぼろぼろです。
昨年と一昨年は、
ぎこぎこいっていたので、
油を差しました。
ぎこぎこ言わなくなりました。
快適に乗っていました。
■ ■
琴似の自転車屋さんまで行くのは大変なので、
イオン桑園店の自転車屋さんにお願いしました。
夜遅くまで、
若い職人さんが働いています。
他店で買った自転車なのに、
親切にみてくださいました。
ありがたいことです。
■ ■
私:もう古いから(修理は)無理でしょうか?
イオンの若い職人さん:(ブリジストンの)いい自転車だから修理できますよ。
イオンの若い職人さん:修理して乗ってる方も多いですよ。
ありがたかったです。
上手に修理をしていただいて、
新しいタイヤになって快適に走っています。
昨日は奥さんの自転車が故障しました。
変速レバーが効きませんでした。
■ ■
奥さんの自転車も、
イオンの自転車屋さんで修理をしていただきました。
とっても軽くなった。
よかった。
修理費も2000円ちょっとだった。
ありがたいことです。
これでしばらく愛着がある自転車に乗れます。
イオン桑園店の自転車屋さん、
ありがとうございました。
感謝しています。