医学講座

ある日突然_薬でショック②

 平成28年5月10日、朝日新聞朝刊の記事です。
 毎日、とても興味深くこの連載を読んでいます。
 われわれ医師も歯科医師も、
 看護師も薬剤師も、
 授業でアナフィラキシーを習います。
 もちろん国家試験にも出ます。
 でも実際に、
 このような患者さんの記録を学ぶことは、
 めったにないことです。
      ■         ■
 この連載を企画し、
 書いてくださっている、
 朝日新聞の鍛治信太郎記者に感謝します。
 (患者を生きる:3048)ある日突然_薬でショック②_アレルギー意識せず仕事
 福井県内の歯科医院で30年前、虫歯の治療中に局所麻酔薬でショック症状を起こした准看護師の女性(49)は、治まった後に再び受診すると、「ここではもう歯の治療はできない」と告げられた。
 紹介された公立病院の口腔(こうくう)外科では、麻酔薬のアレルギーかどうかを確かめるため、医師が見守る中でごく少量を注射された。すると、症状は軽いものの、同じように気分が悪くなった。「薬剤アレルギー」と確かめられた。
 日を改めて、この局所麻酔薬とは異なる全身麻酔薬を使って虫歯を治すことになった。歯のX線写真を撮ると、虫歯のほかに、親知らずが4本あった。親知らずも治療が必要な状態だった。
 「ついでに親知らずも抜いてしまいましょう」。担当医にそう告げられた。
 数日後、全身麻酔で歯の治療を受けた。意識のないうちに進み、目が覚めると抜いた親知らずのあとが痛かった。
 公立病院ではさまざまな薬とのアレルギー反応を調べられた。代表的な局所麻酔薬のキシロカインだけでなく、セフェム系というタイプの抗生剤、造影剤、解熱鎮痛剤などでアレルギーを起こす恐れがあることがわかった。
 「ああ、そうなんやな」
 薬を取り扱うことが多い仕事にもかかわらず薬にアレルギーがあることに、深刻な気持ちにはならなかった。
 「自分の治療では、ほかの薬を使えばいい」と軽く考えた。
 21歳で結婚し、1995年に夫の仕事の都合で兵庫県へ引っ越した。県南部の総合病院に勤め始めた。薬剤のアレルギーには特に悩まされることもなく過ぎた。
 2012年、自宅で飼い犬のシーズーに右手の甲をかまれた。細菌が入ったのか、翌日、傷口がうんだため、勤め先の病院で診てもらった。薬剤アレルギーの情報が病院の電子カルテに入っており、アレルギーの恐れがないペニシリン系の抗生剤が出された。
 「アレルギーの説明をしないで済むので、何かあったら勤め先で診てもらえばいい」
 アレルギーのことは頭の片隅にある程度で、それほど意識せずに働く中、再びショックに見舞われる事態が起きた。(鍛治信太郎)
20160510

女性がアレルギーを持つか、持っている可能性が高い薬の一覧
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 写真は電子カルテに記載された、
 アレルギーを起こす原因薬剤です。
 キシロカイン ショック
 セフェム系 パッチテストで発赤
 クラビット錠100mg 気分不良
 オムニパーク300シリンジ 100ml 気道・呼吸器症状(喘鳴)
 ブスコパン錠10mg 詳細不明
 ブスコパン注20mg 詳細不明
 ロキソニン錠60mg 気道・呼吸器症状(喘鳴)
      ■         ■
 これだけの薬にアレルギーがあるのは、
 医師としてかなり注意が必要です。
 外傷などで搬送された患者さんが、
 これらの薬を使えなかったら、
 緊急の縫合処置も難しいです。
 アレルギーの原因薬剤が、
 わかっていないともっとこわいです。
      ■         ■
 美容外科でも同じです。
 二重埋没法
 当日手術ができます

 当日手術で、
 キシロカインで麻酔をしたら、
 アナフィラキシーショックです。
 なんちゃっての先生は、
 対処できない可能性もあります。
 ヒアルロン酸注入などの治療でも
 危険です
      ■         ■
 一番大切なのは、
 アナフィラキシーになった時に、
 最初に気付くことです。
 大変だと感じることです。
 この
 何か変だぞ、
 何かおかしいぞ、

 気付かないで処置や手術をすすめると、
 大きな事故につながります

“ある日突然_薬でショック②”へのコメントを見る

医学講座

ある日突然_薬でショック①

 平成28年5月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 この記事は、
 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師など、
 医療関係の方にぜひ読んでいただきたいです
 とても大切なことです。
 (患者を生きる:3047)ある日突然_薬でショック①_歯科の麻酔注射で異変
 兵庫県に住む准看護師の女性(49)は、県南部の総合病院の内科で働いている。薬剤の取り扱いには普通以上に気を使っている。代表的な局所麻酔薬にアレルギーがあり、一部の抗生剤などほかの薬剤にもアレルギーの疑いがあるからだ。
 初めてアレルギーの症状が出たのは30年前。19歳だった。出身地の福井県で産婦人科医院の准看護師になって、2年ほど過ぎた頃。憧れの職業につき、日々、奮闘していた。
 虫歯の治療で勤務先近くの歯科医院に行った。診療台に横たわり、口の中に注射器で麻酔を打たれると、異変が起きた。血の気が失せ、顔面そうはくになり、息が苦しくなった。横になっていられず、「いすを起こしてください」と頼んだ。
 歯科医が言った。「これは、麻酔薬のアレルギーじゃないか」
 食べ物によるじんましんなどアレルギー性の病気とは、幼い頃から無縁だった。家族の間でも、アレルギー体質だという話を聞いたことはなかった。「本当にアレルギーだろうか」とにわかには信じられなかった。
 歯の治療は中止になった。勤務先から同僚の看護師に迎えに来てもらい、勤務先に戻った。近くの内科病院から駆けつけた医師の診察を受けた。この内科医も「アナフィラキシーではないか」。アナフィラキシーは全身に強いアレルギー症状が出る状態。点滴をしてもらい、そのまま勤務先に1日入院した。
 アレルギーは体を守る免疫の過剰反応だ。原因物質それぞれに個別に働く抗体という免疫の担い手があり、アレルギーの引き金になる。薬も原因物質になる。ただ、抗体があれば必ずアレルギーになるわけではなく、なぜなるのかははっきりしない。
 当時の女性の勤務先では、出産の際に局所麻酔薬を使っていた。女性は正式に雇われる2年前から見習いをし、採用後は麻酔薬を瓶から注射器に移す作業もしていた。少量でも長年その物質に接しているとアレルギーになることがある。女性の場合もそのケースということもありうるが、もともとアレルギーがあった可能性も否定できなかった。(鍛治信太郎)
 ◆5回連載します。
20160509

歯科治療でよく使われる局所麻酔薬。女性も同種の薬を打たれたとみられる
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 朝日新聞に掲載された写真は、
 歯科用麻酔薬です。
 この麻酔薬は、
 キシロカインという商品名です。
 歯科だけではなく、
 医科でも使います。
 動物にも使います。
      ■         ■
 私たち外科系医師は手術の際に使います。
 内科医が内視鏡をする時ものどや鼻に使います。
 耳鼻科で鼻を診る時にも使います。
 とてもいい薬です。
 世界中で長い間使われています。
 残念なことですが、
 きわめて極めてまれに、
 朝日新聞に掲載されたようなことが起こります。
      ■         ■
 新聞に掲載された女性は、
 担当の歯科医師が、
 これは、麻酔薬のアレルギーじゃないか
 …と気付きました。
 気付くことが大切です
 点滴をしてもらい、
 そのまま勤務先に1日入院した。

 …これで済んでよかったです。
 適切な処置をしないと死亡事故です。
      ■         ■
 私自身は、
 キシロカインでアナフィラキシーは経験したことがありません。
 でもいつも気にしています。
 ごくまれに、
 キシロカインの効きが悪い人もいます。
 なんちゃって美容外科医や、
 なんちゃって美容皮膚科医
 『先生』も注意してください。
      ■         ■
 どんな患者さんでも起きる可能性があります。
 適切な処置をしないと、
 生命にかかわることになります
 美容医療に使う、
 ヒアルロン酸に、
 このキシロカインが入った製剤があります。
 添付文書をよく読むと、
 アナフィラキシーのことが書いてあります。
 くれぐれも注意してください。

“ある日突然_薬でショック①”へのコメントを見る

日記_わきが

汗は無臭です

 毎年、5月と6月に多いのが、
 脇汗ボトックス注射です。
 なんとか保険診療で注射をしようとして、
 赤字決算になった年もありました
 2016年4月からは、
 重度原発性腋窩多汗症の注射実施料が新設されました
 【注射実施料】
 G017_腋窩多汗症注射(片側につき)200点が認められました。
      ■         ■
 手技料が上がった代わりに、
 ボトックスの価格が、
 87,536円から84,241円に下がりました。
 3,295円クスリ代が安くなりました。
 値上がり分は、
 3割負担の方で160円
 1割負担の方で60円です。
 患者さんには160円の値上げで申し訳ありませんが、
 医療機関としてはありがたいことです。
      ■         ■
 脇汗ボトックス注射をしていると、
 多くの患者さんがにおいを気にされます
 お気持ちはよくわかります。
 自分で自分のにおいがわからないことがあります
 先生、私くさくないですか?
 先生、僕くさくないですか?
 なかなか聞けない質問です。
      ■         ■
 私は、
 臭いはまったくしません。
 無臭です。
 汗は無臭なんです。

 よくこうご説明しています。
 鼻の頭にも汗をかきます。
 上口唇(うわくちびる)にも汗をかきます。
 脇に出る多汗症の汗と同じ成分です。
 鼻の頭に汗が出たら…
 汗くさ~って感じますか?
      ■         ■
 わきの臭いは消せるか?
 2015年1月17日の院長日記です。
 もともと汗そのものは…
 くさいものではありません
 汗をかいて…
 皮膚にいる細菌が悪さをして…
 汗くさいニオイになります。
 洗濯物を干す時に…
 乾燥が悪いとくさくなるのと同じです

      ■         ■
 汗をかいても、
 顔からにおいがしないのは、
 すぐに流れてしまうし、
 顔の汗をふくからです。
 脇が汗くさくなるのは、
 蒸れて乾燥しないからです。
 洗濯物の乾燥が悪いとくさいのと同じです。
 汗の量が減ってむれなくなると、
 臭いも減ります。
 制汗剤だけで十分な方も多いです。
      ■         ■
 わきのにおいは消せませんが、
 他人より何倍も強いにおいを、
 ふつうの人なみにすることはできます。
 自分のにおいがどの程度かわからない人は、
 相談無料
 【無料カウンセリング

 の美容外科ではなく、
 初診料を払って診ていただく、
 形成外科を受診して確かめてください。
20150526

“汗は無臭です”へのコメントを見る

医学講座

形成外科と保険診療の歴史2016

 私の保険診療へのこだわりには理由があります。
 形成外科医になってもうすぐ40年になります。
 25年は勤務医として働きました。
 大きな病院の形成外科は、
 原則として保険診療しかできません
 公立病院などは、
 条例改正までしないと、
 自費診療ができないところがあります。
      ■         ■
 中村純次先生の想い出
 2011年6月14日の院長日記です
 私たちの年代の形成外科医にとって、
 日本形成外科学会社会保険委員会と、
 中村純次先生のお名前は、
 忘れることができない記憶です。
 毎年春の日本形成外科学会で、
 中村純次先生のお話しがありました。
   ■     ■
 中村先生は、
 東京慈恵医大のご出身で、
 東京厚生年金病院で形成外科を担当されました。
 日本形成外科学会の重鎮でした。
 昔は…
 保険で治してあげたいのに…
 保険適応にならない 病気がありました。
   ■     ■
 2008年6月30日の院長日記、
 山形大学の事件⑥に書いてあります。
 生まれつき、
 耳がない子どもさんがいます。
 今は、保険適応になっていますが、
 昔は耳をつくる手術が
 保険適応になりませんでした。
 昭和50年の毎日新聞社会欄に
 「ボク、左耳がほしい。健保なぜきかないの?」
 という記事が出ました。
 耳がない病気の子どもさんが、
 当時の田中厚生大臣に手紙を書きました。
    ■     ■
 その翌日に、
 「左耳、手術できるよ」と、
 田中厚生大臣が健康保険の適応を認め、
 それが毎日新聞の記事になっています。
 このことを書かれたのは
 日本形成外科学会で、
 長い間、社会保険委員をなさった、
 東京厚生年金病院の故中村純次先生でした。
 中村先生が、
 1982年に
 日本形成外科学会25周年記念誌に書かれました。
    ■     ■
 キレイなるために
 鼻を高くする
 おっぱいを大きくする
 これはもちろん美容外科の手術です。
 保険はききません。
 不慮の事故や
 熱傷で
 キズができてつっぱっている、
 そのキズを少しでもよくしたい。
 これは形成外科の手術です。
 形成外科では保険診療で手術をしています。
    ■     ■
 私たちの先輩にあたる形成外科医が
 長い年月をかけて保険適応にしてきた、
 【形成外科戦いの歴史】があります。
 今では、
 乳癌手術で無くなった乳房を再建するのに、
 健康保険が使えます。
 誰も不思議には思いません。
 10年前は保険適応ではありませんでした。
   ■     ■
 厚生労働省と折衝して、
 形成外科の必要性や有用性を説明し、
 長い年月をかけて…
 保険適応を拡大してくださったのが、
 故 中村純次先生でした。
 毎年春の学術集会では、
 私たちに保険診療のしくみやルールを、
 懇切丁寧に指導してくださいました。
 形成外科の保険診療を発展させて下さった業績は、
 日本形成外科学会にとっては、
 勲一等以上の偉業だと思っています。

      ■         ■
 私がJA帯広厚生病院形成外科に勤務した時代
 釧路労災病院形成外科に勤務した時代
 市立札幌病院皮膚科に勤務した時代
 なんとか保険で治してあげようと、
 たくさん努力をしました。
 あまり知られていないことですが、
 今でも、
 事故でできた顔のキズでも、
 保険で治すのが難しいことがあります
      ■         ■
 交通事故と顔のけが
 2011年12月17日の院長日記に書いてあります。
 一番困るのが…
 健康保険の適用にならない治療です。
 現在の日本の健康保険制度では…
 運動制限がない傷あとは…
 手術費用が出ません。
 つまり…
 目が閉じられないとか…
 口が開かない場合以外は、
 目立つ傷あとでも健康保険の対象とはなっていません。
      ■         ■
 日本形成外科学会では…
 長年にわたって国と交渉していますが…
 ◇瘢痕拘縮形成術について
 ⑴単なる拘縮に止まらず運動制限を伴うものに限り算定する。
 …と明文化されています。
 運動制限のない拘縮(単純な傷あと)は、
 算定できない⇒保険請求できない
 …という決まりになっています。
      ■         ■
 もっと困るのが…
 傷あとの茶色の色素沈着です。
 このような『しみ』は保険の対象となりません。
 でも…
 交通事故の被害に遭った女性は…
 事故のおかげで…
 私の(美しい)顔が台無しになって…
 先生何とか治してください
 どんなにお金がかかっても…
 保険会社に請求してください
 …と来院されます。
      ■         ■
 私は30年以上形成外科をやっていますが…
 何度か保険会社と喧嘩したことがあります。
 患者さんは困ってるんだから…
 保険で治療できるようにするのが…
 あなたたちの仕事でしょうに!
 形成外科で治療する頃には、
 自賠責保険を使い果たしていて、
 治療費を払ってもらうのに苦労した人もいました。
 保険会社には、
 自分の娘がけがをしたら…
 …という気持ちで対応して欲しいと…
 いつも思っています。

      ■         ■
 私の人生の中で、
 北海道中央バスの車内放送
 わきが手術は健康保険で受けられますという、
 広告を流したのは、
 開業への思い②に書いた、
 少しでも形成外科のことを知ってほしい、
 形成外科は保険診療で受けられることを知ってほしいという、
 私の強い願いからです。
 無理なお願いをきいてくださった、
 KMアドの門脇さんには今でも感謝しています。

“形成外科と保険診療の歴史2016”へのコメントを見る

二重・眼瞼下垂

軽度なので保険適応外はありません2016

 軽度なので保険適応外はありません
 2013年4月1日の院長日記です。
 2013年には、
 わきがのことについて書いてあります。
 眼瞼下垂症手術についても同じです。
 軽度なので自費で○○円はありません。
 次の記載が2013年の院長日記です。
      ■         ■
 2013年4月1日
 私が2004年8月に開院した頃は…
 わきが手術を保険適応で…
 外来通院でする形成外科はまれでした。
 自分が開業しようと思った動機の一つは…
 わきが手術です。
 JA帯広厚生病院形成外科に勤務していた時…
 美容外科で手術を受けたのに… 
 治っていないという患者さんが来院されました。
 開業への思い②
 …という2012年8月5日の院長日記に書いてあります。
      ■         ■
 私が開業してから…
 日本全国で…
 保険診療でわきが手術をするクリニックが増えました。
 私はいいことだと思います。
 中学校の保健体育の時間に…
 わきがについて教えてくれる学校はありません。
 わきが手術は健康保険の適応になる
 …と知らない人が大勢います。
      ■         ■
 ただ…
 中には…
 『あなたのワキガは軽度だから…』
 『保険で手術はできません。』
 『自費で30万円の手術ならできます…』
 …というクリニックもあるようです。
      ■         ■
 保険診療でできます
 …と書いてあるクリニックで…
 軽度だから保険外で手術
 …と言われた時には…
 …ちょっと考えてください
 ひょっとして儲け主義かもです。
      ■         ■
 私は開院以来…
 軽度のワキガなので
 保険適応にはなりません
 …とは一度も言ったことはありません。
 私が言うのは…
 わきがの臭いはしません
 さわやかな青年のかおりです。
 手術の必要はありません。
 気になれば制汗剤を選んでつけてください
 …です。
 軽度なので保険適応外はありません
      ■         ■
 3年前の2013年と比べて、
 増えたのが、
 眼瞼下垂症手術と脇汗ボトックス注射です。
 札幌美容形成外科で一番多い手術が、
 眼瞼下垂症手術です。
 軽度の眼瞼下垂なので
 保険適応にはなりません 
 …と言うことはありません。
      ■         ■
 軽度の眼瞼下垂です。
 この程度だったら、
 手術をする必要はありません。

 …とご説明しています。
 眼瞼下垂症手術は『切る手術』です。
 手術後には腫れますし、
 皮下出血が出ることもあります。
 簡単に治ると思っている方には手術はおすすめしません。
      ■         ■
 脇汗ボトックス注射も、
 重度の脇汗だけ
 ボトックス注射をしています
 軽度だから保険外で○万円はありません。
 この程度の脇汗だったら、
 制汗剤で十分ですとご説明しています。
 保険診療でも、
 丁寧に手術をしています
 保険診療で眼瞼下垂症手術をしたから、
 (雑に手術をして
 キズが目立つということはありません

手術前です

切除する皮膚です

手術一ヵ月後です

手術3年後です
この方は傷が目立っていません

“軽度なので保険適応外はありません2016”へのコメントを見る

院長の休日

エゾリスの吉田さん

 今年のGWは、
 浦臼神社うらうすじんじゃのエゾリスくんのおかげで
 とても楽しい思い出ができました。
 北海道に住んで61年、
 いいところだと思います。
 こんなきれいな場所があるなんて、
 北海道の大自然はすばらしいです。
      ■         ■
 でも、
 エゾリスは、
 エゾエンゴサクやカタクリが好きなわけではなく、
 どうして浦臼神社に来るのかなぁ~?
 ちょっと疑問に思いました。
 静寂の中で、
 カメラのシャッター音だけが響く
 神社の境内で、
 お一人だけ声を出す男性がいらっしゃいました。
 エゾリスに話しかけていました。
      ■         ■
 私が『地元の方ですか?』と伺うと、
 エゾリスのことを教えてくださいました。
 浦臼うらうすの方で、
 一年を通して、
 エゾリスに餌を与えてくださっている、
 吉田さんという男性でした。
 優しい方です。
 冬の雪の中にも、
 エゾリスに餌をあげるそうです。
      ■         ■
 ひまわりの種、
 松の実、
 クルミ、
 雪で餌がなくなっても、
 エゾリスが食べる餌を、
 雪の上にまいてあげるそうです。
 春の季節には、
 神社に近い場所と、
 少し離れた場所の2箇所に餌があるそうです。
 木の上からやってきたエゾリスは、
 餌をおいしそうに食べていました。
      ■         ■
 浦臼町うらうすちょうの吉田さんのおかげで、
 とても可愛らしいエゾリスに会えました。
 早起きして行った甲斐がありました。
 また来年も行こうと思います。
 朝日新聞の山本裕之さん
 いい記事をありがとうございました。
 山形新聞に出た写真は、
 共同通信が取材にいらしたと吉田さんから伺いました。
 吉田さんに感謝しています。
20160505-1

エゾリスの吉田さん

20160505-2

福寿草も咲いてました

20160505-3

餌場は2箇所です

“エゾリスの吉田さん”へのコメントを見る

院長の休日

浦臼神社のエゾリス②

 やっと、春が来た
 2016年5月2日の朝日新聞で紹介された、
 浦臼神社うらうす神社のエゾリスくんは、
 動物写真家の間では有名なんだそうです。
 ネットで検索すると、
 かわいいリスがたくさん出てきます
 YouTubeの動画までありました
      ■         ■
 昨日も約30人のカメラマンが、
 大きな望遠レンズ付のカメラを構えて、
 じ~っとリスの登場を待っていました。
 とても静かな場所です。
 動物写真家は、
 自然を愛する素敵な方たちです。
 マナー違反もありません。
      ■         ■
 リスが木の上に現れると、
 カメラを持って静かに移動します。
 お花畑の中で餌を食べ始めると、
 一斉にシャッターが切られます。
 静寂の中に、
 カメラのシャッター音だけが響きます。
 連写される方が多いので、
 リスが立ってこちらを向くと、
 しゃしゃシャシャしゃしゃしゃと音が響きます。
      ■         ■
 エゾエンゴサクとカタクリの花がきれいです。
 北大植物園ではこんなにたくさん咲いていません
 写真もうまく撮れません。
 浦臼町うらうすちょうには、
 国道脇にもエゾエンゴサクがたくさん咲いています。
 線路脇にも咲いていました。
 とてもきれいです。
 いいところです。
      ■         ■
 神社に上がる123段の階段
 かなりきついです。
 脚力に自信がない方にはおすすめできません。
 階段の途中から引き返すのも危険です。
 リスの観察が終わってから気付きました。
 浦臼神社には、
 裏道がありました
 脚力がない方でも、
 裏道からだと大丈夫です。
      ■         ■
 札幌から国道275号線を走って行くと、
 左側に浦臼神社があります。
 浦臼神社踏切の一つ手前に、
 丘に上がる道路があります。
 この道路を上がると、
 いこいの森公園の駐車場があります。
 この道だと階段を上がらずに神社に行けます。
      ■         ■
 いこいの森公園駐車場から、
 林の中を歩いて行くと、
 その先にお花畑があります。
 脚力がない方でも、
 車椅子でも行けます。
 いこいの森公園駐車場までは、
 坂道がきついので車でないと無理です。
 駐車場からはピンネシリの山がよく見えました。
 茶志内ちゃしないから見ていた山です。
 来年はもう少し早起きして行きます。
20160504-1

エゾエンゴサク

20160504-2

動物写真家の方たち

20160504-3

いこいの森公園駐車場の看板

20160504-4

ピンネシリの山

“浦臼神社のエゾリス②”へのコメントを見る

院長の休日

浦臼神社のエゾリス①

 昨日の院長日記でご紹介した
 エゾエンゴサクとカタクリの花が咲く、
 浦臼神社へ行きました。
 今朝は5:00に起きました。
 浦臼神社まで、
 札幌から約1時間半でした。
      ■         ■
 当別町とうべつちょうの、
 北海道医療大学の横を通り、
 月形町つきがたちょうの、
 月形刑務所の横を通って、
 浦臼町うらうすちょう市街をぬけて、
 しばらく行くと左手の丘の上に、
 浦臼神社があります。
      ■         ■
 JR札沼線さっしょうせんの踏み切りを渡ると、
 神社の石段があります。
 数えたら123段でした。
 階段を上がると、
 一面がお花畑のようでした。
 感動しました。
 7:30分頃に着きました。
 たくさんのカメラマンがいらっしゃいました。
      ■         ■
 その数、約30人。
 東京からいらしたという、
 美しい女性も立派なカメラを持っていらっしゃいました。
 親切な方でいろいろ教えていただきました。
 なんと、
 早朝4:00頃から、
 リスが現れるのを待っているそうです。
 シャッターチャンスは
 リスが餌を食べる早朝です。
      ■         ■
 9:00くらいまでがシャッターチャンスで、
 その時間を過ぎると、
 お腹がいっぱになったリスは来ません。
 夕方に餌を食べに来ることもある?そうですが、
 運が悪いと会えないようです。
 半分諦めかけていたところに、
 一匹のリスが来てくれました。
 とても可愛らしいリスです。
 遠くから双眼鏡で見ていました。
 運のいい一日でした。
20160503-1

123段の階段を上がりました

20160503-2

浦臼神社

20160503-3

神社の右手にお花畑があります

20160503-4

私が撮ったリスです

“浦臼神社のエゾリス①”へのコメントを見る

院長の休日

やっと、春が来た

 平成28年5月2日、朝日新聞朝刊の記事です。
 北海道のエゾエンゴサクとエゾリスが、
 全国に紹介されました。
 朝から癒される記事です。
 北海道に61年住んでいますが、
 なかなかこんな写真は撮れません。
 浦臼神社は子供の頃に住んでいた、
 茶志内の近くです。
      ■         ■
 やっと、春が来た エゾエンゴサクなど見頃 北海道・浦臼
 北海道浦臼(うらうす)町の浦臼神社の境内で、北国の遅い春の訪れを告げる、薄い青色のエゾエンゴサクとピンク色のカタクリの花の群生が見頃を迎えた。
 その群生の中を、餌となる木の実などを求めて忙しく駆け回るエゾリスの姿が人気で、早朝からたくさんの人たちが訪れている。(山本裕之)

20160502

青色のエゾエンゴサクやピンク色のカタクリの花の群落の中のエゾリス
=5月1日午前、北海道浦臼町、山本裕之撮影
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 エゾエンゴサクもカタクリも野生の花です。
 こんな群生は見たことがありません。
 もっと難しいのが、
 エゾリスです。
 札幌市内でもごくまれに見かけます。
 とてもすばしっこいので、
 『あっリス』と言った瞬間に見えなくなります。
      ■         ■
 浦臼うらうすという地名は、
 札幌市民になって30年以上になる、
 うちの奥さんも知らないと思います。
 ネットで検索したら、
 北海道で一番有名なエゾリスという
 minisam606さんの写真がヒットしました。
 有名なところだそうです。
 ぜひ一度行ってみたいと思います。
 朝日新聞の山本裕之さん、
 いい記事をありがとうございました。
20160502-2

“やっと、春が来た”へのコメントを見る

院長の休日

今日から2016年5月です

 早いもので今日から5月です。
 とにかく寒いです。
 せっかく桜が咲いているのに、
 お花見に行こうという天気ではありません。
 風が冷たいです。
 雪が積もった地方もあります。
      ■         ■
 3年前の2013年5月も、
 寒いゴールデンウイークという院長日記を、
 2013年5月2日に書いています。
 5月だというのに…
 とても寒いです。
 山形のさくらんぼさんからは…

 4月も天気が悪く
 連休も寒くてアノラック姿です。
 ほんとに困った天気ですね。
 北海道は雪でしたね。みなさん御自愛ください。
 …とコメントをいただきました
 これが2013年です。
      ■         ■
 なつかしい写真を見つけました。
 釧路労災病院形成外科に勤務していた時の写真です
 私が32歳。
 奥さんは30歳。
 子どもは3歳半と1歳半でした。
 1987年
 この年もGWに雪が降りました。
 下の写真は夏休みに美幌峠で撮った写真です。
 GWに悪天候でも、
 また天気が良くなる日が来ます。
 大変な時はじっとして、
 もくもくと仕事をすることにしています。
 今日も手術があります。
 ありがたいことです

“今日から2016年5月です”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ