医学講座
札幌市形成外科医会2016
昨夜(2016年10月15日)、札幌市形成外科医会が開催されました。
今年はどうしようかなぁ~?
欠席しようかなぁ~?
…と考えながら、
返信のFAXをそのままにしていました。
幹事の、
札幌スキンケアクリニックの松本敏明先生から電話がありました。
先生の出欠が?になっている。
■ ■
松本敏明先生は北大形成外科の先輩であり、
札幌医大の先輩です。
直接お電話をいただいたので、
『申し訳ありません。出席します。』
…と出席することになりました。
形成外科医の集まりです。
共通した話題や問題がたくさんあります。
困っていることも共通しています。
■ ■
ある開業医の先生から、
職員が、
♡寿退社♡
♡産休♡
…と重なり、
人が足りなくなって大変だったとお聞きしました。
6年前に開業した時は、
受付を募集したら50人も応募があったのに、
今回はゼロ。
■ ■
途方にくれて、
人材派遣会社にお願いしても、
派遣できる人がいません
不況の北海道でも、
求人難です。
有効求人倍率は、
かつてないほどに上がっているそうです。
経営者にとっては大変です。
■ ■
札幌美容形成外科も求人で苦労しています。
幸いなことに今は大丈夫ですが、
♡寿退社♡
♡産休♡
…は避けて通れない道です。
開業後してしばらくして、
開業医の大先輩にお聞きしたことがあります。
どうしたら…?
いい人に長く勤務してもらえますか?
■ ■
先輩から伺った言葉です。
求人は永遠のテーマです。
私以外は全員女性の職場です。
♡寿退社♡
♡産休♡
…はうれしいことです。
私は自分の娘が、
♡寿退社♡
♡産休♡を取ると思っています。
■ ■
♡寿退社♡
♡産休♡
…は退社までに時間があります。
できるだけのことを引き継いでもらい、
お互いに協力し合って何とかやっています。
新しい人を見つけるのは大変です。
できるだけ快適な職場になるように心がけています。
医学講座
電通、労基法違反容疑で立件視野_本支社一斉抜き打ち
平成28年10月14日と15日の朝日新聞の記事です。
WEB版から引用しています。
「死んでしまいたい」電通の女性新入社員自殺
2016年10月8日の院長日記、
社内の飲み会の準備は仕事?
2016年10月9日の院長日記の続きです。
亡くなられた高橋まつりさんのご冥福を心からお祈りいたします。
■ ■
電通に労働局が立ち入り_長時間労働、全社で常態化疑い
広告大手、電通の女性新入社員(当時24)が昨年末に過労自殺し、労災認定されたことを受け、東京労働局と三田労働基準監督署は10月14日午後、労働基準法違反の疑いで電通の本社(東京都港区)と支社数カ所に一斉に立ち入り調査に入った。違法な長時間労働が全社的に常態化していた疑いがあるとみて、労務管理の実態を詳しく調べる。
この日の立ち入り調査は、労基法に基づく「特別監督指導」と呼ばれるもので、調査の結果、法令違反が見つかり、悪質と判断されれば刑事事件として立件することができる。今回の労災認定は、過労自殺した新入社員の問題にとどまらず、雇用者の刑事責任が問われる事態に発展する可能性が出てきた。
労災認定を受けたのは、入社1年目だった高橋まつりさん。2015年12月25日、都内の電通の女子寮で自殺した。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認め、9月30日に労災認定した。三田労基署は、高橋さんの1カ月(2015年10月9日~11月7日)の時間外労働を約105時間と認定している。
遺族側の代理人弁護士によると、高橋さんの時間外労働は、電通が労基署に届け出た上限の時間を大幅に超えていた。東京労働局はこうした事実が労基法違反にあたるとみて問題視している。電通では、1991年にも入社2年目の男性社員(当時24)が長時間労働が原因で自殺し、遺族が起こした裁判で最高裁が会社側の責任を認定した。若手社員の過労自殺が繰り返されたことも重くみている。
全社的に労働時間の把握がずさんで、長時間労働が野放しになっている可能性もあるとみて、抜き打ちで調査に入って実態解明に乗り出す。本社には午後1時から、長時間労働の調査を専門に行う「過重労働撲滅特別対策班」のメンバーなど8人が立ち入り調査に入った。
塩崎恭久厚生労働相は10月12日の衆院予算委員会で、「(同じ企業で)再び自殺事案が発生したことは本当に遺憾の至りだ」と述べ、「過労死等に関する労災請求があった事業場に対し、監督・指導を徹底したい」と強調していた。東京労働局長は10月11日、電通の幹部を呼び、再発防止に向けて労働時間の適正管理や、実効性のある過重労働の防止対策を講じるよう求めていた。(千葉卓朗)
平成28年10月15日の記事です。
電通、労基法違反容疑で立件視野 本支社一斉抜き打ち
社員「過労自殺2度目なので…」 電通の労務管理焦点に
日本を代表する広告会社の電通に対し、東京労働局が抜き打ち調査に踏み切った。女性新入社員の過労自殺をきっかけに、違法な長時間労働が常態化していた疑いが表面化し、刑事事件に発展する可能性が出てきた。今回の調査には、長時間労働の是正に取り組む安倍政権の姿勢も垣間見える。
「自分も当然のように深夜残業をしている。過労自殺は2度目なので、労基署が入ることは意外とは思わない」。電通の中堅社員は14日、こう漏らした。
別の30代の社員も「ここ3カ月は残業が月100時間を超える。何とかしてほしいと思っていた。労基署が入って会社が変わってくれるならいい」と話す。
電通の労働時間の管理はどうなっているのか。広報部は、社員が始業・終業の時刻を申告し、上司が承認して管理していると説明する。
労働基準法は、1日8時間、週40時間が労働時間の上限と定める。ただ、労使で結んだ協定を労働基準監督署に届ければ、上限を超えてもいい。電通が届けている時間外労働は原則として月50時間。この範囲で残業させるように管理職に指導しているという。
しかし、自殺した高橋まつりさんの時間外労働は月100時間を超えていた。労基署に届け出ている時間を大きく上回る。入退館記録などをもとにした遺族側の代理人弁護士による集計では130時間に達したこともあった。
広告業界をとりまく環境変化が働き過ぎを助長しているとの見方もある。スマートフォンの普及、オンライン動画やソーシャルメディア(SNS)の利用者の増加につれてネット広告が急増。電通の調べでは、国内の2015年のネット広告費は1兆1594億円で、5年前より49.6%伸びた。電通の売上高に占めるネット・モバイル広告関連の割合も増加傾向にある。
ただ、条件が事前に決まる新聞やテレビなどの広告と違い、ネット広告は表示や閲覧回数などを踏まえて代金が決まる。社員の多くは「ネット広告への理解度が薄い」(業界関係者)との見方もある。
9月にはネット広告を扱う部署で、一部の広告を契約通り掲載しないといった取引が判明。山本敏博常務執行役員は記者会見で「仕事量に対して力量と時間が足りていなかった」と、管理体制の不備を認めた。
電通の社内では、経営環境の変化のスピードに対応しきれず、長時間労働が常態化していた可能性がある。今後の労働局の調査では、電通が労働時間の実態を正しく把握して労務管理をしていたかが焦点になるとみられる。
■特別チーム「かとく」が抜き打ち調査
本社への抜き打ち調査には、東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」が加わっていた。通称「かとく」と呼ばれる特別チームだ。所属メンバーは労基署が行う日常的な業務はせず、過重労働が疑われる企業を集中的に調査している。ターゲットの企業を徹底して調べるのが特徴で、東京・大阪の両労働局だけにあるチームだ。
発足したのは昨年4月。働き手を酷使する「ブラック企業」の問題の深刻化を受けて、悪質なケースの取り締まりを強化するのが狙いだ。主なターゲットは全国規模で事業展開する大企業。事業所ごとの案件を調べるのではなく、会社全体の労務管理の実態を解明し、過重労働を防ぐことをめざしている。行政指導にとどまらず、企業や経営陣の刑事責任を追及するケースが目立つ。
最初に手がけた案件は靴チェーン店「ABCマート」の違法残業。都内2店舗で横行していた月100時間前後の違法残業について、東京の「かとく」が昨年7月、店の責任者やチェーンを運営する会社の役員を労基法違反の疑いで東京地検に書類送検した。
東京の「かとく」は今年1月、ディスカウント店を展開する「ドン・キホーテ」の違法残業も立件。大阪の「かとく」も全国チェーンの飲食店の運営会社2社を立件した実績がある。
電通への調査では、関西支社(大阪市)に大阪の「かとく」のメンバーも加わった。厚生労働省の担当者は「省としてしっかり取り組む案件だという認識の表れ」と解説する。
■政府の「働き方改革」、議論始まったばかり
「電通の社員の方が過労死、いわば働き過ぎによって尊い命を絶たれた。二度と起こしてはならない。働く人の立場に立った『働き方改革』をしっかりと進めていきたい」
立ち入り調査前日の13日夜。安倍晋三首相は、自ら議長を務める「働き方改革実現会議」に関連して開かれた多様な働き手との意見交換会で、社名を挙げて過労自殺の防止に言及した。
首相は働き方改革を政権の「最大のチャレンジ」と位置づけ、改革に向けた議論を9月末に本格化させたばかり。主要テーマの一つとして、長時間労働の是正を挙げている。
過労自殺した電通の新入社員が労災認定されたのは、その矢先の出来事だった。それからわずか2週間後に行われた抜き打ち調査。厚労省幹部は「働き方改革で長時間労働を是正しようという流れがあり、首相も『働く人の立場に立った改革』と言っている。塩崎恭久厚労相にも(電通に)厳しい対応をしなければいけないという思いがあったと思う」と解説する。
政府は長時間労働を是正するため、残業時間の上限を厳しくする新たな規制の導入を検討している。実現会議が年度末にまとめる実行計画に具体策を盛り込む予定だ。菅義偉官房長官も14日夕の記者会見で、「働き過ぎによって尊い命を落とすことは決してないように、長時間労働の是正を行いたい」と話した。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
何度読んでも涙が出ます。
電通というとなじみがない会社に聞こえますが、
私たちが毎日見ているTVやネットの広告の多くは、
電通が代理店をしています。
東京オリンピックにも、
電通が大きく関与していると報道されています。
美容外科の広告も扱っていたと記憶しています。
■ ■
問題なのは、
社員のことなんか…
どうでもいいと感じられる姿勢です。
休日返上で作った資料をボロくそに言われた
もう心も体もズタズタだ
どんなにつらかったことか、
会社の体質としか考えられません。
■ ■
二度と同じような事件が起きないように、
徹底的に解明していただきたいです。
3時間の特番で放送してほしいです。
見開き2面の全面広告で
高橋まつりさんに謝罪してください。
企業は電通を代理店に使わないでください。
高橋まつりさんのご冥福をお祈りしています。
医学講座
簡単な手術はありません
遠方からのメール相談です。
簡単な手術だという話から、
○○術を受けました。
まだ痛みます。
腫れも残っています…涙
こんな相談メールが来ます。
残念なことです。
■ ■
手術は、
身体に傷をつける行為です。
小さなピアスの穴から、
大きな耳垂ケロイドになることもあります。
ケロイドの治療は簡単ではありません。
個人差といえば個人差ですが、
はっきりとした原因は2016年10月でもわかっていません。
■ ■
埋没法の二重が取れたから、
全切開の手術をしました。
それでも眠たそうな目は治りません。
眼瞼下垂症手術をしても、
下垂が再発することがあります。
簡単ではありません。
■ ■
粉瘤ふんりゅうという皮膚のできものがあります。
感染して、
粉瘤の袋がとけていることがあります。
化膿して熱が出ていることもあります。
札幌美容形成外科で手術をしているのは、
硬くてころころした粉瘤だけです。
感染している粉瘤は、
手術で袋を全部取り出すことは難しいのです。
■ ■
注射で鼻を高くしようとしました。
簡単だと説明されて、
レディエッセという注射をしました。
直後に意識障害、
注射をした先生もおろおろして、
救急車で脳神経外科病院に搬送されました。
近くの大学病院に転院して、
目の血管にレディエッセが入ったことがわりました。
こんな有害事象があります
…という【警告】を発信するために、
毎日院長日記を書いています。
ほんとうは厚生労働省の仕事だと思います。
医学講座
無理をしないことにしています
昨日の院長日記、
「後期高齢者」を別の呼称にして
私はあと3年で前期高齢者。
市立札幌病院の医師定年が65歳。
札幌医大の教授の定年も65歳です。
でも、
市立札幌病院を退職して開業される先生もいますし、
札幌医大を退職して開業される先生もいます。
■ ■
病気さえしなければ、
開業医に定年はありません。
老害と言われたくないので、
手術ができなくなったら廃業しますが、
まだまだ目も手も元気です。
手術用顕微鏡があるので、
老眼になってもよく見えます。
■ ■
大同生命との裁判があるので、
簡単には廃業できません。
絶対に負けないというCMを見て、
家内と笑っています。
あれは、
うちのためのCMなんだって思っています。
タイミングよくいいCMを作ってくれました。
■ ■
札幌美容形成外科で行う手術は、
目の手術が大部分になりました。
その次に多いのが、
皮膚腫瘍の手術や、
小陰唇縮小手術です。
月に2件くらい、
陥没乳頭の手術があります。
■ ■
あと3年で65歳なので、
自分のペースで、
患者さんに喜んでいただける手術をしています。
メール相談はたくさんいただきます。
たまには失礼なメールも来ますが、
私にできる範囲で返信を書いています。
昔、よく祖母に言われました。
無理すんでない
しっかり教えを守っています。
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声_どう思いますか?「後期高齢者」を別の呼称にして
平成28年10月12日、朝日新聞朝刊、声の欄です。
(声どう思いますか)8月27日付掲載の投稿『「後期高齢者」を別の呼称にして』
■「後期高齢者」を別の呼称にして
主婦 延島晶子 (東京都 77)
体のあちこちに不具合はあるものの、一応自分のことは自分でできることに感謝しています。ただ、「後期高齢者」の呼称に違和感を抱き続けています。「そろそろこの世を去るべきですよ」というメッセージが含まれている気がするのは私のひがみでしょうか。
少子高齢化社会になり、若い世代に負担をかけていることは申し訳なく思います。でも、健康で生活を楽しんでいる80代、90代の方も大勢いらっしゃいます。一方、「要介護」「要支援」の方もいらっしゃいます。どちらも戦中戦後を苦労して生き抜き、日本が貧しい時代に国の礎を築いてきた方たちばかりです。
その人たちがつらい思いをしないように、例えば65歳以上を「シルバー・エイジ」、75歳以上を「ゴールデン・エイジ」というように、呼称を変えていただけないでしょうか。この国の発展に寄与してきた老人も身を縮めることなく、少し明るい気持ちになれると思うのですが。
(8月27日付掲載の投稿〈要旨〉)
■ ■
国家公務員 田添京子(長崎県 65)
前期高齢者になった私は、たまにこの言葉を使うが、半ば自虐としての範疇(はんちゅう)であり、納得しているわけではない。
老いの入り口にいるのは確かで、身の動きなど日常の様々な事象に、人生の黄昏(たそがれ)時にある自分を意識する。でも、それを認めたくない自分もいる。若い人が座席を譲るなど優しくしてくれると、かえって気持ちがへこむことだってある。
誰でも年老いるが、その複雑な心情はなってみないとわからない。気持ちを奮い立たせながら生きている。
ある老人施設では、90歳以上を高齢者と決め、敬老の日を祝うという。他の方はお祝いする側に回り、90歳になるのを楽しみに待つそうだ。何と、老いの心に寄り添った心配りだろう。
ご提案の「シルバー・エイジ」「ゴールデン・エイジ」。何だかすてき。たかが呼称、されど呼称だと思う。
■ ■
◆焦らず、怒らず、諦めず
プロデューサーの石井ふく子さん(90)
「後期高齢者」といった呼称は、いかにもお役所言葉。気にしなくていい。人は年代ではくくれません。元気な90歳もいる。なのに「後期」「高齢者」などと呼ばれると、消極的になりがちです。
そうではなく、「まだ出来る」という気持ちが大事。以前、女優の杉村春子先生に「お元気ですか」とお聞きしたら、「元気じゃいけないの?」と叱られたことがあります。今は先生のお気持ちがわかります。私は「九十歳になりましたね」と言われたら、数字を逆にして「いえ、十九です」と答えます。高齢者は生きているだけで尊いのです。自信を持ちましょう。
また、目標や張り合いがあるといいですね。私は良い作品づくりが使命と考え、「焦らず 怒らず 諦めず」の精神で過ごしています。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
私はこの後期高齢者医療制度ができた時から、
だれがつけたんだ、
こんな名前と怒っていました。
私は後期高齢者という名前が嫌いです。
62歳の私は、
あと3年で前期高齢者です。
男でも
あ~ぁ、
前期高齢者か
…と思います。
■ ■
石井ふく子さんはさすがです。
「後期高齢者」といった呼称は、
いかにもお役所言葉。
気にしなくていい。
その通りです。
医者仲間の先輩でも、
保険証が後期高齢者に変わったとなげいています。
■ ■
医療機関にとって、
前期高齢者も、
後期高齢者も関係ないんです。
自己負担割合が何割かわかれば、
医療費の計算はできます。
将来は紙の受給者証ではなく、
ICチップにたくさんの情報が入ったカードがいいです。
■ ■
指紋認証や、
顔認証で、
ICカードからお薬や病気の情報が入手できるといいです。
役所ともオンラインでつながって、
クレジットカードのように認証ができると便利です。
今の健康保険証では、
たとえ他人が使ってもわかりません。
後期高齢者受給者証ではなく、
医療カードでいいです。
「後期高齢者」といった呼称は、
いかにもお役所言葉。
大嫌いです
昔の記憶
本間くんだった頃
すみれさんからコメントをいただくようになり、
昔のことをなつかしく思い出しています。
私は夕張市の山奥、大夕張から
15歳の時に札幌に来ました。
私が生まれたのは昭和29年(1954年)です。
洞爺丸台風が来た年に、
市立札幌病院で生まれました。
62年前です。
■ ■
小学校2年生までは、
札幌郡手稲町字金山栄町に住んでいました。
父親が手稲療養所という、
三菱鉱業の結核療養所に勤めていました。
父親は、
満90歳で、
今年3月29日に自分が昔勤めていた場所で亡くなりました。
イムス札幌内科リハビリテーション病院という病院になっています。
■ ■
小学校3年生から中学校1年生の5月まで、
美唄市茶志内(びばいしちゃしない)に住みました。
茶志内炭鉱(ちゃしないたんこう)という炭鉱の町でした。
茶志内炭鉱が閉山したため、
中学校1年生の5月に、
大夕張に引越して、
鹿島中学校に転校しました。
■ ■
高校から札幌に出ました。
夕張の高校から大学に入るのは大変という親の考えでした。
私もそう思っていました。
62歳になって振り返ってみると、
地元に残って夕張東高校に入学した同期生が、
北大に現役合格しました。
札幌医大に入学してお医者さんになった人もいます。
人生はわからないものです。
■ ■
札幌に出てきたけんいち少年は、
勉強ができなくて苦労しました。
英語が赤点でした。
医学部なんて絶対に合格できない成績でした。
私が医師になれたのは、
予備校で教えてくださった
矢野雋輔やのしゅんすけ先生のおかげです。
今でも感謝しています。
■ ■
よく風邪をひいて、
大きなマスクをして、
青白い顔をしていました。
保健室にもよくお世話になりました。
美容形成外科の医者になるなんて、、、
夢にも考えていませんでした。
人生とは不思議なものです。
■ ■
すみれさんから同期のことを教えてもらいました。
東京に行かれた女子が、
その後どうしていらっしゃるのか?
私はまったく知りません。
北海道にいる方でもわかりません。
本間くんだった頃は、
62歳になってみるととてもなつかしいです。
11月23日にクラス会をします。
医学講座
斗南病院新築移転
札幌の斗南病院が2016年10月11日に新築移転します。
私の通勤路に、
新しい斗南病院があります。
道庁の北西側にあります。
北大植物園の近くです。
ポールスター札幌というホテルの、
道路をはさんで西側です。
■ ■
昔、JA札幌厚生病院があった場所です。
JA札幌厚生病院が移転してからは、
青空駐車場になっていました。
私は、
青空駐車場の時から、
毎日横を歩いて通っていました。
今朝も横を通ってきました。
■ ■
斗南病院には形成外科があります。
形成外科科長は、
元北大形成外科准教授の、
佐々木 了(ささき さとる)先生です。
日本血管腫血管奇形学会理事長です。
日本全国から患者さんが集まっています。
朝日新聞で紹介されたことがある先生です。
■ ■
斗南病院には、
札幌美容形成外科からも患者さんをご紹介しています。
紹介状がなくても診てもらえますが、
初診時特定療養費が3,000円(+消費税)がかかります。
形成外科専門医も複数在籍しています。
とてもいい病院です。
今朝の北海道新聞には全面広告が出ていました。
斗南病院のご発展を祈念しています。
医学講座
社内の飲み会の準備は仕事?
昨日の院長日記、
2016年10月8日、朝日新聞の記事、
「死んでしまいたい」
電通の女性新入社員自殺の続きです。
電通では、
社内の飲み会の準備をする幹事業務も
新入社員に担当させており、
「接待やプレゼンテーションの
企画・立案・実行を実践する重要な訓練の場」
と位置づけている。
飲み会の後には「反省会」が開かれ、
深夜まで先輩社員から細かい指導を受けていた。
■ ■
酒が飲めない私は、
病院の宴会や飲み会が苦手でした。
特に毎年12月は、
連日忘年会がありました。
一次会だけならまだしも、
二次会→三次会は過酷でした。
あっ
先生また寝てる
…とよく言われました。
■ ■
大学の忘年会幹事は、
優秀な同期にお任せして、
私はもっぱら写真係りをしていました。
写真係りは飲まなくてもいいし、
どうせ本間は飲めないからで許されました。
いい医局でした。
今でもだいたい一次会で帰ります。
■ ■
電通の新入社員、
高橋まつりさん(当時24)は2015年12月25日、
住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。
高橋まつりさんも、
私と同じで宴会が苦手だったのかも?
そんなことを思ってしまいました。
担当部署の人数が14人から6人に減り、
新入社員に宴会の幹事までさせるのは過酷です。
接待やプレゼンテーションの
企画・立案・実行を実践する重要な訓練の場とは思いません。
心からご冥福をお祈りしています。
高橋まつりさんの遺影を掲げて記者会見する母親の幸美さん
=東京・霞が関の厚生労働省(以上、朝日新聞より引用)
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「死んでしまいたい」 電通の女性新入社員自殺
平成28年10月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
亡くなられた高橋まつりさんのご冥福をお祈りいたします。
「死んでしまいたい」過労自殺の電通社員、悲痛な叫び
広告大手、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が、過労自殺だったとして労災認定された。母親の幸美さん(53)は10月7日、厚生労働省で記者会見し、「労災認定されても娘は戻ってこない。いのちより大切な仕事はありません。過労死を繰り返さないで」と訴えた。
遺族側の代理人弁護士によると、高橋さんが配属されたのはインターネット広告を担当する部署だった。自動車保険などの広告を担当し、クライアント企業の広告データの集計・分析、リポートの作成などが主な業務だったという。
業務が大幅に増えたのは、試用期間が終わり、本採用になった昨年10月以降。部署の人数が14人から6人に減ったうえ、担当する企業が増えた。月100時間を超える時間外労働をこなしたこともあり、高橋さんは精神障害による労災認定の基準の一つを超えたと判断された。
電通では、社内の飲み会の準備をする幹事業務も新入社員に担当させており、「接待やプレゼンテーションの企画・立案・実行を実践する重要な訓練の場」と位置づけている。飲み会の後には「反省会」が開かれ、深夜まで先輩社員から細かい指導を受けていた。上司から「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」などと注意もされていたという。
「本気で死んでしまいたい」「寝たい以外の感情を失った」「こんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」。高橋さんはSNSなどで友人や母親に、仕事のつらさを打ち明けていた。
心配した幸美さんが電話すると、まつりさんは「転職するか休職するか、自分で決断する」と答えた。11月には上司に仕事を減らしてもらうよう頼んでいた。幸美さんは「自分で解決してくれる」と娘を信じた。
昨年12月25日朝、まつりさんから幸美さんに「今までありがとう」とメールが来た。幸美さんが電話で「死んではだめ」と呼びかけると、まつりさんは「うん」と答えた。それが、最後のやりとりになった。
■電通、再発防止を誓うも…
電通では1991年にも入社2年目の社員(当時24)が自殺。電通は当時、会社としての責任を認めなかったが、2000年3月の最高裁判決は「会社は過労で社員が心身の健康を損なわないようにする責任がある」と認定。過労自殺で会社の責任を認める司法判断の流れをつくった。電通はその後、遺族と和解。責任を認めて再発防止を誓った。
この裁判を担当したのが、高橋さん側の代理人を務めている川人博弁護士だ。川人氏は7日の会見で、労働時間の把握がずさんだったり、上司の安全配慮に対する意識が十分でなかったりした可能性を指摘。「企業責任は重大。抜本的な企業体質の改善が必要だ」と強調した。
「過労死・過労自殺のない社会をつくりたい」という遺族の願いから生まれた過労死等防止対策推進法が2年前に施行され、7日には初の「過労死等防止対策白書」が閣議決定された。
しかし、過労死・過労自殺は後を絶たない。最近は高橋さんのような若い世代が、心の病で自ら命を絶つケースが目立つ。
2008年6月にはワタミグループの居酒屋で働く新入社員が自殺。月141時間の時間外労働があったとして、労災認定された。遺族が会社の法的責任を追及して提訴し、2015年12月には会社や創業者の渡辺美樹氏(現自民党参院議員)が法的責任を認めている。
川人氏は「防止法の成立後も、職場の深刻な実態が続いている。国と企業が過労死防止に全力で取り組むよう心より訴えたい」と話した。(千葉卓朗、編集委員・沢路毅彦)
高橋まつりさんの遺影を掲げて記者会見する母親の幸美さん=東京・霞が関の厚生労働省
電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間
広告大手の電通に勤務していた女性新入社員(当時24)が昨年末に自殺したのは、長時間の過重労働が原因だったとして労災が認められた。遺族と代理人弁護士が7日、記者会見して明らかにした。電通では1991年にも入社2年目の男性社員が長時間労働が原因で自殺し、遺族が起こした裁判で最高裁が会社側の責任を認定。過労自殺で会社の責任を認める司法判断の流れをつくった。その電通で、若手社員の過労自殺が繰り返された。
亡くなったのは、入社1年目だった高橋まつりさん。三田労働基準監督署(東京)が労災認定した。認定は2016年9月30日付。
高橋さんは東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社。インターネット広告を担当するデジタル・アカウント部に配属された。代理人弁護士によると、10月以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した高橋さんの1カ月(10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。
高橋さんは昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。
電通は先月、インターネット広告業務で不正な取引があり、広告主に代金の過大請求を繰り返していたと発表した。担当部署が恒常的な人手不足に陥っていたと説明し、「現場を理解して人員配置すべきだった」として経営に責任があるとしていた。高橋さんが所属していたのも、ネット広告業務を扱う部署だった。
電通は2000年の最高裁判決以降、社員の出退勤時間の管理を徹底するなどとしていたが、過労自殺の再発を防げなかった。代理人弁護士によると、電通は労基署に届け出た時間外労働の上限を超えないように、「勤務状況報告書」を作成するよう社員に指導していたという。電通は「社員の自殺については厳粛に受け止めている。労災認定については内容を把握していないので、コメントは差し控える」としている。(千葉卓朗)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
大切に育てたお嬢さんが、
過労死
なんてむごいこと。
新聞を読んでいて、
涙が出ました。
学生時代には、
楽しそうにしている写真が載っていました。
ほんとうに残念です。
■ ■
上司に腹が立ちます。
髪がボサボサで、
目が充血したまま出勤するのは、
あんたのせいだょ
あんたが、
新入社員に過酷な労働を示指したから、
髪がぼさぼさで出勤しなきゃいけなかったんだょ!
■ ■
過酷な労働現場でも、
だれか相談にのってくれる人がいたら、
自殺は防げたかも?と考えます。
電通だけの問題ではないと思います。
公務員も疲れています。
経費削減という名の人員削減です。
困ったら、
だれかに相談しましょう。
私には飯田和典先生という先輩がいて、
北大形成外科の過酷な勤務に耐えられました。
高橋まつりさんのご冥福を心からお祈りいたします。
医学講座
今日から暖房を入れました2016
札幌は寒くなりました。
私の家で一番寒いのは、
おそらく玄関近くのトイレです。
今朝トイレで温度計を見ると、
18.8℃でした。
冬はトイレにも暖房を入れます。
10月はトイレの暖房は入れません。
■ ■
札幌美容形成外科は、
今日から暖房を入れました。
エアコンのSWを、
モードボタンを押して、
【暖房】にするだけです。
ありがたいことです。
すぐに暖かくなります。
■ ■
毎年、本間家では、
奥さんと暖房をめぐっての闘いがあります。
もう一枚着たら
2014年10月5日の院長日記です。
寒がりの私は、
寒い寒いを連発。
暖房を入れたいなぁ~
…と思いながら、
奥さんの目を恐れて入れられません。
■ ■
関西生まれの奥さんと、
私の体感温度が違います。
職場でも、
体感温度が違う人と同じ部屋だと、
いろいろ大変なことが多いです。
私は暑がりで、
寒がりです。
■ ■
2014年は大変な年でした。
電気料金値上げと
リッター100円以上する灯油
…のために、
家では寒くてもがまんの生活でした。
奥さんには、
(寒いんだったら)
もう一枚着たら?
…と言われます。
もう一枚着ても寒いので、
2014年はもう2枚着ることにしました。
■ ■
北海道は灯油価格で景気が変わります。
リッター100円以上する灯油では、
どうしても財布のひもはかたくなります。
灯油がないと冬が越せません。
ちょっとくらい具合が悪くても病院へは行きません。
外食も減らします。
スーパーでも一円でも安いものを買います。
当然、美容形成外科なんて行けません。
■ ■
札幌美容形成外科は2014年11月が、
開院以来一番売上が少ない月でした。
私は電気と灯油のせいだと思っています。
幸いなことに、
今年の灯油価格はふつうです。
お客さんの数もふつうです。
年末の予約はかなり混んできています。
老朽化したビルでも、
暖かい暖房と、
♡温かいスタッフ♡がお待ちしています。