院長の休日
北大のパイプオルガン
今日、北海道大学クラーク会館講堂で行われたクリスマスコンサートを聴いてきました。北海道大学工学研究科・情報科学研究科 助教授会の主催で北海道大学パイプオルガン研究会が共催なさっていらっしゃいました。 米山浩子さんの美しい音色を無料で聴かせていただきました。
北大のパイプオルガンは今から40年前の1966年に北海道で2番目に設置されました。パイプオルガンがある国立総合大学は珍しく、国内では東大駒場キャンパスにあるだけだそうです。北大のオルガンはドイツ生まれでヨハネス・クライス社で3年余りかけて製造され、ハンブルグから小樽港を経て北大に到着しました。当時のお金で約1,080万円でした。
現在は、北海道大学パイプオルガン研究会の学生さんの定期演奏会や大学主催の定期演奏会があります。
私自身はクリスチャンではなくオルガンも弾けませんが、父方の祖父母がクリスチャンだった影響で小さい頃から家に小さなオルガンがありました。高校生の時にサウンドオブミュージックという映画を見て、教会のパイプオルガンの素晴らしい音色に驚きました。いつか本物のパイプオルガンを聴いてみたいと思っていましたが、仕事をしているとなかなか実現できませんでした。美しい音色を聴くと心が和みますね。奏者の米山浩子さん、工学部の先生、パイプオルガン研究会の学生さんありがとうございました。来年もクリスマスコンサートを楽しみにしています。
明日も北海道大学パイプオルガン研究会の演奏会があります。18:00開場で入場無料。北大クラーク会館はJR札幌駅から徒歩約5分です。

北大のパイプオルガン
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年賀状
来年の年賀状の準備をしています。メールで済ませる時代なのかも知れませんが、私は年賀状派です。
毎年、12月になると喪中葉書を受け取りますが、年々喪中葉書の枚数が増えているような気がします。今年は特に友人の親が亡くなったという知らせが多いです。私の両親は父親が80歳、母親が78歳で健在です。近くのマンションに住んでいます。私の父親は長い間、単身で夕張の炭鉱病院に薬剤師として勤務していました。父親と一緒に過ごすことはあまりなかったのですが、最近は以前にご紹介した花を一緒に育てています。父親の役割はもっぱら草取りと種取りですが、キレイに咲いたポピーやコスモスを楽しんでいます。
冬の間は花畑もお休みで何もしていませんが、また春になったら種を蒔いてキレイに咲かせたいと思っています。

ポピー 2006年7月
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年末年始のご予約状況2
毎日たくさんのご予約をいただいております。札幌美容形成外科を選んでいただきありがとうございます。すべてのご希望にお応えできればよいのですが、昨日も書きましたように私一人で手術をしていますので限りがございます。
今日現在の空き状況です。APTOS、埋没法、目頭切開、隆鼻術、コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックス、眼瞼下垂症、陥没乳頭、小陰唇縮小術、包茎手術など、術後の通院が不要か抜糸だけでよいものは、12月27日(水)、28日(木)29日(金)、30日(土)のお引き受け可能です。26日までのご予約は空きが極めて少なくなっております。
わきが手術の年内のご予約はすべて埋まりました。年明け4日も埋まりました。キャンセル待ちでしたら、まだお引き受けできます。
「できるかどうかわからないけれど、とりあえず予約だけお願いします」というお電話をいただきました。正直な方なのだと思いますが、年末はご希望の方が多い時期です。原則として、来院していただきご相談いただいた方から順番にご予約しております。事情をご賢察の上、ご協力をお願いいたします。
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年末年始のご予約状況
年末は一年で美容外科が一番忙しい時期です。長期の休暇が取りやすいことが理由です。一つ歳をとる時に逆に若返るのはすばらしいことです。
今日も日曜日にもかかわらず、たくさんの方に来院していただき手術予約をなさっていただきました。まだ年末の手術には若干の空きがございます。私一人で手術を行うため一日にできる手術数には限りがございます。もし年末に手術をお考えの方はなるべく早めにご予約下さい。
安静が必要なわきが手術も年末にご希望が多い手術です。今日現在で23日以降のわきが手術の予定はすべて埋まってしまいました。わきが手術は手術後の経過をみる必要があるため、年末ギリギリまでは手術をお引き受けできません。また時間がかかる手術のため一日の手術数に制限があります。キャンセル待ちでしたらまだお受けできます。
年始の手術は4日からはじめます、4日の空きはあと一件です。5日以降はまだ余裕がございます。私も職員もお休みは正月三日間だけです。ご予約をお待ちしております。
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ありがとう村上教授
今日、一通の手紙と冊子が届きました。私が札幌医科大学形成外科に在職中にお世話になった、解剖学第二講座の村上弦(むらかみげん)教授からです。村上教授は私より2歳年下で50歳、国内でも英文論文の数が多い現役の解剖学教授の一人です。お手紙によるとご自身の体調のため、教授職の激務を続けることが難しくなったため12月で退職なさるという内容でした。
解剖学というのはどなたでもご存知のように人体を解剖して体の構造や機能を学ぶ学問です。医学部に入って最初に体験するもっとも医学生らしい学問が解剖学です。正直なところ、『血を見るのが怖く』『おばけやお墓や火葬場が怖かった』医学生の私は解剖学実習が不安でした。しかし、実際に解剖実習がはじまってみると、その不安は覚えるべき知識量と肉体労働に近い実習で打ち消されました。とにかく頭のてっぺんからつま先まで、すべての構造を日本語とラテン語の学名で覚えるのは大変でした。試験も口頭試問のため試験前には必死で覚えたものです。
そんなに一生懸命勉強したのに、医師国家試験を終わって臨床医になった頃にはかなり忘れてしまいます。実際に手術をしていると、ここの構造はどうだったのだろう?という疑問が出てきます。古くから研究された解剖学でも細かな局所解剖所見になると、現在でも明らかになっていない点がかなりあります。外国では解剖用ご遺体で研究することが一般的ですが、日本で臨床医に門戸を開いている解剖学講座はまれでした。村上教授はご自身に臨床経験があったためか、手術に役立つ臨床解剖に実に精通していました。
私は札幌医大に勤務してまもなく村上教授と知り合い、自分が知りたかった皮弁の血管解剖の研究をはじめました。勉強熱心な女子学生さんに手伝っていただき、解剖実習室で研究したのをなつかしく想い出します。札幌医大の学生にはゲンと呼ばれ、厳しい解剖学実習に音をあげていた学生も多かったと思います。私は村上教授ほど解剖が好きで、解剖の知識に満ち溢れた教員を見たことがありませんでした。ちょっと変わったところがある名物教授だったため、いろいろ陰で言う人もいたようです。自分が医学生だったら村上教授から解剖学を教わりたかったと思う教授でした。村上教授ありがとうございました。私があなたと共同研究した英文論文は今後も後世に残り、必ず世界中の形成外科医に引用されると思います。
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手術給付金
私自身は生命保険について詳しくないのですが、患者様から生命保険の診断書を依頼されることがあります。当院で行っている手術のうち、健康保険を使って眼瞼下垂症手術を行った場合に手術給付金の支給対象になることがあります。
診断書の書式は会社によって異なり、すべての保険で出るかどうかわかりませんが、患者様によっては手術に要した費用よりも多く給付された方もいらっしゃいます。
美容目的の手術には健康保険も適用になりませんし、手術給付金も出ません。まぶたが下がってモノが見にくくなる、肩こりや頭痛がするなどの症状がある“病気”に保険が適用されます。
診断書は不要でクリニックで発行する領収書で保険金がもらえる生命保険会社もあるようです。お心あたりの方は一度生命保険の約款を読んでお問い合わせになってください。診断書の料金は5,250円を申し受けます。
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Dr.コトー
Dr.コトーを見ました。医者からみてもこの番組はおもしろいです。医学的な検証もされていますが、医学常識では考えられないことも起こり、そこがドラマですね。彩佳さんの乳癌で、リンパ節郭清をすると看護師として働けなくなるという設定がありましたが、リンパ節郭清をしても看護師として働いている方はたくさんいらっしゃいます。
コトー先生の吉岡秀隆さんは北の国から時代からのファンです。北の国からがはじまったのが、私が結婚して釧路労災病院へ赴任した年でした。仕事熱心な看護婦長さんが『今日は楽しみにしているテレビがあるから10時までには帰りたい』と言っていたのを覚えています。その当時は夜9時位まで平気で仕事をしていました。
与那国島には行ったことはありませんが、離島が好きで学生時代に沖縄の石垣島、竹島、西表島に行きました。小笠原諸島の父島にも行きました。北海道の離島は、利尻、礼文、天売、焼尻、奥尻に行きました。
私もDr.コトーのように人間味溢れる先生になりたいと思っています。来週の最終回が楽しみです^^
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ニトリ寄附講座2
今日は北海学園大学経営学部ニトリ寄附講座の最終回でした。今日の演者はイオン株式会社、名誉会長の岡田卓也様でした。岡田様は現在81歳、6年前に75歳でイオンの役職を離れられ現在はイオン環境財団、岡田分化財団の理事長として社会貢献にご活躍中です。81歳という年齢は全く感じられず実に矍鑠(かくしゃく)としていらっしゃいました。60歳台後半と言ってもいいくらいでした。
私は、今日までイオンもJUSCOも新しくできた大きなショッピングセンター程度にしか認識していませんでした。イオンは三重県四日市の老舗呉服店、岡田屋が前身で来年で創業250年になるそうです。21歳だった60年前に、敗戦後の焼け野原で5人の従業員と40坪の店を再開されました。お父様が早くに亡くなったため、21歳で社長になり“焦土に開く”というチラシを作ったところ、お客様が開店前に店頭に並び「さすが岡田屋さん、やっと平和が来てお店がチラシをまいてくれた」と喜ばれたと伺いました。
今週号の週刊東洋経済に「イオン恐るべし」という特集記事が載っていましたので、帰りに購入してきました。現社長の岡田元也さんは息子さんで、民主党副代表の岡田克也さんも息子さんだと知りました。
今日の講演ではたくさんの事を学びましたが、特に印象に残ったことが2つありました。①岡田家の家訓、『大黒柱に車をつける』。絶えず革新し続けること。絶えず変化しつづけること。三重県四日市の中心市街地に先祖伝来の店があり、そこで40坪の店を再開した。ところが新しい道路ができて人の流れが変わったので、先祖伝来の土地を売って、新しい土地で地上権だけを買った。周囲からはバカなことをするなと言われたが決断は正しかった。その後、近畿日本鉄道の駅が変わり、人の流れが再度変わったため、また移転した。人は常に変化に対応しなくてはいけない。岡田屋という名前も捨てて、JUSCO→イオンと名称も変えた。いつまでも同じ事をしていては存続できない。
②企業は地域に貢献し地域から尊敬されなければ存続できない。日本の高度成長期に交通事故で一家の働き手を亡くし、高校へ進学できない子供が増えた。当時は保険制度も充実していなかったので十分な補償ももらえなかった。交通事故の遺児に奨学金を出したのが始まりで、現在は外国の子供への援助、海外からの留学生に対する援助を行っている。三重県以外で愛知県岡崎市にはじめて出店した時、岡崎城に続く道に桜を700本植樹した。利益の一部をNPO法人などに寄附して社会貢献をする。21世紀は南北問題の時代となる。特に問題となるのが環境問題で、『水と緑の時代』になる。イオンはショッピングセンターの出店時に必ず木を植えて育てている。
イオンと札幌美容形成外科では規模が違いすぎますが、私も地域の役に立つ美容形成外科になろうと考えました。もう一つ考えたのが、小売業にはない『技術の伝承』です。私があと何年現役を続けられるかわかりませんが、私が先輩から教わり、自分が開発した技術を後世に残すのも医師として重要な責務ではないかと考えました。来年は外国雑誌に投稿ができるように頑張ってみようと思いました。
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感謝のことば
クリニックを経営しはじめて2年4ヵ月が過ぎました。勤務医時代には経験できなかった、さまざまなことを一から勉強しながら続けています。
市立病院や厚生病院時代には、患者様に『当院をご利用いただきありがとうございました』とか『札幌美容形成外科を選んでいただきありがとうございました』とは言いませんでしたし、そういう発想自体が思い浮かびませんでした。
競争の激しい美容外科の院長になって、2年が経過して、ようやく「ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さい」と自然に言えるようになりました。
職員にも「今日も一日お疲れ様でした」「一生懸命働いていただきありがとうございました」と言っているつもりです。私は仕事には厳しい人間なので、昔の私を知っている人が読んだら「ウソだ」と言われそうですが、お客様(患者様)にも職員にも感謝しています。私一人で診療はできませんから。
一日働いて、帰ってきて食事をして、メールの返事を書いて、こうして日記をつけて、寝るのはいつも午前0時を過ぎています。家内は、以前に書いたニトリの似鳥社長様のように自分に「ありがとう」と言わないと文句を言います。せめて自宅でくらい声に出して「ありがとう」と言わなくてもわかって欲しいと思うのは私の勝手でしょうか?
医学講座
残念なこと
いつも楽しい話しばかり書いていますので、今日は残念なことを書きます。『形成外科医はキズを治すプロです』と偉そうなことばかり言っても治らないことがあります。この日記で『タバコは吸わないでください』と何度も言っていますが、どうしても吸ってしまう人がいます。
私は中学生から先生に絶対見つからないでタバコを吸っていたのだから、1本や2本、いや5本や10本くらい吸ったってわからないし、タバコでキズが治らないなんて信じられない。と吸ってしまう方がいらっしゃいます。
この次、一週間後に来るまでは、この軟膏とガーゼをつけていてください。キズの処置はこのようにしてください。と説明して紙に書いてお渡ししても、別の軟膏をつけていたとか何もつけていなかったとか、という方もいらっしゃいます。
『どんな状態になっても治すのがプロだろう』と言われるかもしれませんが、時間もお金も手間も何倍もかかります。
わきが手術に例えれば、約2時間の間、指が痛くなるまで丁寧に丁寧に汗腺や毛根を取り除きます。少しでも快くなって欲しいと思うから一生懸命手術します。範囲が広い方を手術した後は私の手が真っ赤になるほどです。手も指も肩も疲れます。手術後の経過が悪いと一番困るのは患者様ご本人ですが、手術した私も看護師もとてもがっかりするのです。どうか医師や看護師の指示はくれぐれも守ってください。