医学講座
芸術祭参加作品
芸術の秋です。
私は芸術家ではありませんが、
形成外科医には…
創る喜びがあります。
恩師の大浦武彦先生は、
形成外科の楽しみは
「美しさを求めて創る楽しみ」
一人一人の患者様が一つ一つの作品で、
サインをしたくなるほど美しく仕上げる
創造の楽しみが他科にはない喜びである
…とお話しされています。
■ ■
私が芸術祭参加作品と呼ぶ手術があります。
小陰唇縮小手術がそうです。
ただ切るだけではダメです。
複雑な3次元的な形態を、
いかに自然に…
美しく仕上げるか…
とても難しい手術です。
特に…
俗にクリトリス包茎と呼ばれる、
恥骨に近い部分まで出ている人を、
きれいに治すのは、
とても難しい手術です。
■ ■
婦人科の先生は、
卵巣とか子宮は得意ですが、
外陰部については…
形成外科が専門です。
私は大学病院で、
外陰癌(がいいんがん)の手術を、
婦人科の先生と一緒にしました。
婦人科病棟へ回診に行きました。
■ ■
婦人科の看護師さんからは、
形成の先生が縫うと…
こんなにキレイ!
毎回、必ず驚かれました。
私が手術を受ける時も
先生にお願いしていいですか?
…とよく言われました。
もちろんOKです
■ ■
小陰唇縮小手術や乳頭肥大手術。
どうやって治すのだろう…?
…と思うような重度の方を、
もくもくと手術して治します。
手術が終了して…
札幌美容形成外科の女性職員から…
わぁ…きれいと…
感動されます。
他人に見せることはない、
公開されない芸術祭参加作品を創って…
しあわせになっていただくことを祈っています。
“芸術祭参加作品”へのコメント
コメントをどうぞ
外陰癌もあるのですね。しこりとかできるのでしょうか?なかなか見つけにくい場所ですよね。 細かく精巧に芸術作品を創る先生は手先がかなり器用で熟練されているからできるのですね。 私は不器用で雑巾もやっと縫いました。先生の爪の垢 煎じて飲ませてくださいm(_ _)m