医学講座
タトゥーのきずあと
タトゥー除去は難しいですの続きです。
皮膚はとても繊細な組織です。
家の壁紙についたキズは、
消しゴムで消せることもあります。
大きくキズがついた壁紙は貼り換えもできます。
人間の皮膚は簡単に貼り換えはできません
■ ■
画用紙や、
厚手の紙に、
HBの鉛筆で字を書いたとします。
強い筆圧で書いてしまうと、、、
消しゴムで消しても、
紙についたあとが残ります。
これが入れ墨をレーザーで焼いたあとのきず、
瘢痕はんこんという組織です。
字や絵のあとが皮膚に残ってます見えます。
■ ■
中学生の頃に、
墨汁とピンで入れた入れ墨は、
画用紙に薄く描いた線のようなものです。
筆圧を弱くして書いた場合は、
消しゴムでも容易に消せます。
このような入れ墨でしたら、
レーザー治療で良い結果が得られます。
プロが深く入れた入れ墨は、
たとえ色素をレーザーで除去しても、
白いきずあとが残って何が描いてあったかわかります。
“タトゥーのきずあと”へのコメント
コメントをどうぞ
後で消したいと思っても綺麗には消えないということですね。刺青を入れた人の何人くらいが後悔するのでしょか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。どんなに最新のレーザー機器でも跡形もなくすべての刺青を消せるのではないということです。私たちのところには『消したい』という人しか来ないので割合まではわかりません。若い人だけではなく『孫と温泉に入りたい』というおじいちゃんもいました。
強い筆圧の説明で
素人の私には
よく分かりました。
先生は例える説明も
上手ですよね。
昨日の先生のコメントにありましたが
義務教育で刺青のリスクを
教えたらいいとの事に
深く頷いてしまいしました。
若い方に先生の今日のこの日記を
読んで頂きたいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。医学が進歩したので刺青も消せると思っている人がいると思います。専門にやっている先生ほど苦労しています。義務教育で教えるのがいいと思います。
人間の皮膚は繊細で貼り換え
は難しいと以前やけどの治療について
本間先生の日記で教えていただきました。
先生がおっしゃるように人間は後悔
する生き物だと思うので、今したい
ことと未来の自分がやめたいこと、
そして自分自身の体のことを、よく
考えて行動してほしいと思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私たち形成外科医は皮膚のキズを専門にしています。元に戻したいと思ってもできないこともあります。ファッション感覚でタトゥーを入れるのはやめていただきたいです。