医学講座

北大皮膚科の三浦祐晶教授のおかげです

 今日は2024年6月8日(土)です。
 札幌はいいお天気です。
 事務方を大切にの続きです。
 私が開業して20年、
 形成外科医になってから44年です。
 残念なことですが形成外科はまだまだ無名です。
 形成外科の保険診療も知られてません
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 形成外科と宣伝
 2007年6月3日、17年前の院長日記です。
 北大の関連病院で、一番最初に形成外科を作っていただいたのが旭川厚生病院の菅野かんの院長先生です。北大の先生が旭川に出張して手術をしていました。
 関連病院を増やすのも大変で、病院長の理解はもとより外科系の先生のご理解がなければできませんでした。形成外科ができるということは、自分の科の患者さんが減ることにもつながりかねません。患者をとられたら困ると思えば形成外科なんて作りませんし紹介もしません。
 私が30代に勤務した函館中央病院では、外科の藤井正三院長が、自らたくさんの患者様を形成外科に紹介してくださいました。『形成外科で手術してもらった方がキレイに早く治るから…』と紹介してくださいました。

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 恩師、大浦武彦先生が事務方を大切にしたのも、
 後発組の形成外科を少しでも広めたいからでした。
 北大病院に形成外科ができた1978年には、
 北大と旭川厚生病院にしか形成外科がなくて、
 手術待ちの患者さんがたくさんいました。
 関連病院のご協力で少しずつ形成外科が増えました。
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 形成外科ができるということは、
 自分の科の患者さんが減ることにもなります。
 患者をとられたら困ると思えば形成外科なんて作りません。
 北大形成外科の発展につながったのは、
 北大皮膚科の三浦祐晶教授が、
 皮膚科外来のスペースを形成外科に分けてくださり、
 積極的に形成外科を育ててくださったことが大きいです。
 大浦武彦先生は三浦先生にいつも感謝していました

“北大皮膚科の三浦祐晶教授のおかげです”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    形成外科は素晴らしい科なのに
    知名度が低く残念です。

    母が指をカミソリで
    削ぎ落としてしまった時
    削ぎ落としてしまった欠片は
    ないのですか?
    とお医者様に聞かれたそうです。

    血にまみれて
    捨ててしまってました。
    それでもとても綺麗に治りました。

    指紋で傷が目立たず
    何処が傷跡か分からなくなりました。

    ただ麻酔が途中で切れて
    最後縫われてる時は
    痛かったそうです。
    途中で麻酔をたさないものですか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。お母様の手術をしたのがどちらの形成外科かわかりませんが、麻酔が切れた場合には追加します。ただ指の麻酔は指の根元にするので効くまでに時間がかかります。がまんできる程度でしたら追加しないこともあります。形成外科は知名度が低く学会でも啓蒙活動をしていますが、なかなかです。

  2. えりー より:

    私が、
    ものごころついた時には
    形成外科はあったので、
    1978年には、
    北大と旭川厚生病院にしか
    なかったことに驚きます。

    北大皮膚科の三浦祐晶教授が
    形成外科が必要だと思われたので
    ご尽力くださったのかなと
    思いました。
    そして、大浦武彦先生のお人柄も
    あって良い方法に進まれたのだと
    思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。三浦祐晶教授のおかげで北大形成外科は発展できました。若い先生たちはご存知ないと思います。大浦武彦先生は若い頃から『世界の大浦』と呼ばれていました。形成外科を広めようと努力していらっしゃいました。

  3. さくらんぼ より:

    本間先生と知り合ってから形成外科を知りました。
    保険診療でできる手術が沢山あることも知りました。
    皮膚科や整形外科、あらゆる科に精通している科だと思います。
    ただまだまだ宣伝が足りません。
    整形外科はわかっても形成外科がわからない人が沢山います。
    もっと多くの人に知ってもらいたいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。ご指摘の通りです。TVで派手に宣伝している美容医療はファッション月々9800円~のような美容外科は違法広告です。大きな病院に勤務している真面目な形成外科医が美容外科で被害に遭った患者さんの治療をすることもあります。日本形成外科学会でもなおるんというイメージキャラクターを作ってがんばっていますが、残念なことにまだまだ無名です。どうしたらいいものやらです。

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