院長の休日

ダイヤモンドの指輪

 平成22年10月19日火曜日、北海道新聞朝刊、いずみへの投稿です。
 以心伝心
 結婚10年はスイートテンダイヤモンド…。どこかの宝石店のコマーシャルを覚えている。それにひっかけて、「結婚25年目ならダイヤは25個つくんだね!」。前もって夫にそれとなく「刷り込み」をしておいた。
 しかし、めったに贈り物などしない夫なので、当然、全く期待もしていなかった。ところが25年目の記念日に指輪をくれた。残念ながら25個のダイヤはついていないが、キラキラと輝いてなかなかすてきだ。
 指輪は少しだけきつかったので、サイズを伸ばしてもらうため、私ひとり店に出向いた。若く美しい店員さんにサイズ変更のお願いをしていると「結婚記念日の品ですよね?」と確認された。「ご主人は、何にしたら良いか、どんなのが良いか、とても迷っていましたよ」。直接対面した店員さんではないのに、1週間前の夫の様子を覚えていた。
 親切にアドバイスしてくれた店員さん、夫が大変お世話になりました。
 そして、夫があれこれ悩んでいる様子を思い浮かべると、なんだか口元が緩んだ。おかしいような、切ないような、ありがたいような。いつも妻ひとりで夫の物を選ぶ苦労を、少しは味わってくれたようだ。
 後日談。かねてより特売を特っていた薬屋のチラシがやっと入ってきた。忘れないようにテーブルの上に置いて仕事に出た。夜、家に帰ると必要な品物が買ってあった。
 中南孝子(53歳・会社員)=札幌市東区
 (以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 本間家は来年で結婚30周年です。
 投稿者の中南様のご主人はすごいです。
 私など…
 何も買っていません。
 指輪のサイズも知りません。
 薬屋さんの特売には行きますが…
 だいたい奥さんが行くか…
 いっしょに行くことが多いです。
      ■         ■
 最近、奥さんから感謝されたこと。
 魚の骨がのどにひっかかりました。
 何度、ご飯を丸のみしても取れません。
 私が、
 ペンライトとピンセットで取りました。
 魚の骨がひっかかった時は…
 お医者さんと結婚してよかった。
 …と思うそうです。
 世の中…
 こんなものと思うのですが…

“ダイヤモンドの指輪”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    ほほえましくて羨ましい内容ですね。
    指輪の一つも持ってないし、結婚指輪もしてません。ドラッグストアの買い物に一度も主人は行ったことがないので、先生は すごいです。 魚の骨が喉に刺さるとご飯を丸呑みするってどこの地区も同じなんですね(笑)迷信、おまじないかと思ってました。

  2. まみ子 より:

    大切な事です。先生はとってもすばらしい事を奥様になさったと思います。
    一般のサラリーマン・・・また医師以外の方はまず家にペンライトとピンセットなんておいてませんから。
    奥様は魚の骨が取れた時は心から感謝されたと思います。

  3. さくらんぼ より:

    以心伝心ですか。本当に投稿された方は素晴らしいご夫婦です。 葡萄の粒抜き用ピンセットはたくさんありますが、ペンライトを使い ピンセットで抜いてくださる先生はさすがだと思いました。
    ほんと奥様は先生に感謝されたと思います。 いつまでも仲良くお過しください。以心伝心には我が家はなかなかなれません。
    悩みが多く 円形脱毛がひどくなったので診てもらってきます(;_;)

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