医学講座

先生たちの長時間労働

 平成30年1月24日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
 先生たちの長時間労働
 担当の患者にもし何かあったら。心が休まることのない勤務医の日常を、医師の野田一成(かずしげ)さんが書いている。同僚に仕事をお願いして実現した一泊旅行でも、携帯電話がいつ鳴るか気が気ではない。電話をビニールで包んで温泉に持ち込んだ。
▼映画館ではすぐに外に出られるよう、一番端の席を予約する。夜間や早朝の電話でも、ワンコールで反射的に目が覚める。「つねに緊張している状態は自分の健康に良いとはいえません」と『患者は知らない医者の真実』で述べている。
▼医師の長時間労働の実態が相次いで判明している。著名な大学病院が違法な残業をさせていたとして労働基準監督署の指摘を受けた。休日のルールもない病院があり、「過労死ライン」を超えた残業が野放しだった病院がある。医療の現場が疲弊しているのかと思うと不安になる。
▼働き方改革をめぐる厚生労働省の検討会では「医師が健康であることが重要」との声が出た。当然のことから確認しなければならない状態か。主治医を複数にする。医師でなければできない仕事を絞り込む。できる所から手をつける以外にない。
▼「先生」と呼ばれ、ときには「仁術」とまで持ち上げられる。忙しくて当然だと、社会の側が甘えてこなかったか。人々の健康を担うのは、疲れもするし弱音も吐きたい生身の人間である。
▼そういえばもう一つの「先生」、学校の教員も長時間労働が問題になっている。先生の敬称は、誰かに無理を押し付けるためにあるわけではない。
(以上、朝日新聞より引用)

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 大学病院での医師の勤務を、
 労働ととらえずに、
 修行
 勉強
 研修

 …ととらえている風潮があります。
 私の時代には、
 任期一日の日給制で、
 翌年3月30日まで更新するという研修医制度でした。
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 結婚した時に、
 奥さんに給与明細を見せて、
 絶句された記憶があります
 その後も、
 大学のお給料だけではやって行けませんと、
 よく言われました。
 それほど薄給なのが大学病院の先生です。
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 天声人語に書かれていた、
 著名な大学病院の違法残業は、
 表に出ていないだけで、
 どこの大学病院でもあると、
 (私は)
 想像しています。
 今の時代、
 大学病院といえど、
 救急患者を診て稼がないとやって行けません。
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 大学病院で長時間働いているのは、
 若い先生たちです。
 私たちの年代になると、
 実際の現場で働く時間は少なくなります。
 その代わり、
 土日もないくらい会議があったり、
 各種会合に出たり、
 文部科学省の会議があったり、
 ほんとうに忙しそうにしている先生がたくさんいます。
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 厚生労働省が推奨している、
 在宅での看取りを増やすためには、
 より多くの医師が必要です。
 いつ亡くなるかわからない患者さんのため、
 夜も眠れないのは大変です

 医師でなければできない仕事を減らしてほしいです。
 無駄な診断書の作成
 医療等の状況
 …は廃止してほしいです

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