医学講座

皮膚腫瘍の手術給付金

 札幌美容形成外科で行った手術で、
 保険会社から手術給付金が支払われることがあります
 その時に問題になるのが、
 どうやら、
 筋肉に達しているか?
 筋肉に達していないか?

 …らしいです。
 保険会社から問い合わせが来ることがあります。
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 手術給付金の支払いで、
 クリニックでお渡しする、
 診療内容を記載した用紙を、
 オンラインで送信するだけでいい保険会社もあれば、
 医師が診断書を作成する必要がある保険会社もあります。
 私は、
 診断書でもうけるつもりはありません。
 できれば明細書で出してくれる会社がいいと思います
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 誰が決めた支払基準かわかりませんが、
 皮膚腫瘍の手術給付金を、
 筋肉に達しているか?
 筋肉に達していないか?

 …で決めるのは、
 医学的にはナンセンスだと思います
 手術の難易度や患者さんの苦痛は、
 筋肉に達しているか?
 …では決まりません。
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 健康保険で規定しているのは、
 皮膚腫瘍の部位
 露出部か?
 非露出部か?
 大きさが2㎝以上か?
 …などの規定だけです。
 筋肉に達しているかどうかは、
 皮膚腫瘍や皮下腫瘍の手術点数には関係ありません。
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 もう少し詳しく解説します。
 顔には表情筋と呼ばれる筋肉があります。
 まぶたの近くは、
 皮膚の下がすぐに眼輪筋という筋肉です。
 2㎝未満の皮膚腫瘍でも、
 筋肉に達する腫瘍です。
 逆に言うと、
 注意して丁寧に手術をしないと、
 筋肉から出血して、
 大きな血腫になることがあります。
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 下の写真は、
 私が愛用している、
 Sobottaという解剖学アトラスの表紙です。
 学生時代には高くて買えませんでした。
 絵を見ると、
 顔にはたくさんの表情筋があることがわかります。
 生命保険会社さんに教えてあげます。
 顔面や頚部の皮膚腫瘍は、
 皮膚のすぐ下に表情筋や広頸筋という筋肉があるので、
 筋肉に達する手術
 …になります。 

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