医学講座

無影灯への思い

 昨日の院長日記、
 無影灯のプロ
 …にさくらんぼさんから、
 コメントをいただきました
 すみませんm(_ _)m 無影灯 とはなんだかわからないのですが、
 ドクターXもこうのどりも毎回観ていましたが、
 どこにでてきたのでしょうか?
 手術室の丸い電灯ですか?

      ■         ■
 無影灯は、
 下のTVの画像に映っている、
 右上のライトです。
 外科医が、
 いい手術をするためには、
 照明がとても大切です。
 よく見えないと、
 いい手術ができません。
      ■         ■
 東京からいらしてくださった、
 無影灯のプロの社長さんは、
 実によく手術のことをご存知でした。
 無影灯を設置した後で、
 手術室に入られて、
 実際に手術を見学され、
 ちゃんと術者が満足しているか確認されるそうです。
 すごいことです。
      ■         ■
 私には無影灯に対する思いがあります。
 63歳の私は、
 美容形成外科医になって15年です。
 その前は、
 大きな病院の形成外科医でした。
 大きな病院には、
 中央手術室とか、
 中央手術部という立派な手術室があります
      ■         ■
 500床程度の病院で、
 10以上の手術室があるのがふつうです。
 中央手術部には、
 大小さまざまな手術室があります。
 大きな手術室は、
 だいたい腹部外科や胸部外科など、
 メジャーと呼ばれている診療科が使います。
 形成外科はマイナーです。
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 一年間の手術件数で数えると
 小さな手術が多いこともあり、
 形成外科はトップクラスになることもあります。
 悲しいことに、
 後発組で、
 マイナーの形成外科が使う手術室は、 
 一番奥の小さな手術室が多かったです。
 ついている無影灯も、
 形成外科が使う部屋は、
 古い無影灯か小さな無影灯でした。
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 形成外科は、
 頭から足まで、
 からだじゅうを手術します。
 皮弁採取部と、
 皮弁移植部のように、
 2箇所で同時に手術をすることもあります。
 はっきり言って、
 満足な無影灯はありませんでした。
      ■         ■
 助手が皮弁採取部を縫合する時の無影灯は、
 小さな無影灯でした。
 助手は先輩より下手なのに、
 満足な明かりもなくて、
 苦労して皮弁採取部を縫合した思い出もあります
 明るくて、
 大きな無影灯
は私のでした。
      ■         ■
 13年半使っている今の無影灯は、
 私の理想の無影灯です。
 新しいクリニックにも、
 いい無影灯を設置していただきます。
 東京からわざわざいらしていただきありがとうございました。
 下の写真はテレビ局のセットだと思います。
 おそらくいらしてくださった社長さんが、
 取り付けられたと思います。
 すごい方でした。

TBSのHPから引用

“無影灯への思い”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    さくらんぼさんのように私も無影灯がわからなく
    本間先生の日記を遡りました。

    今日の画像アップでわかりました。
    見たことがある気がします。
    医療ドラマをこれほどかって言うほど観てるのに
    うろ覚えでお恥ずかしいです。

    アライフで撮影協力されてたんですね。
    もう一度、手術シーンを観たくなりました。

    実はメスを入れるシーンは怖くて
    目を背けてしまいます。
    注射の針が自分の腕に刺さるのも怖くて
    見られません。

    なれっこないのないのですが
    医療現場に不向きな私です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私も医学生の間は無影灯のことはよくわかりませんでした。実際に手術室に入って手術をすると照明はとても気になります。上手な看護師さんは一発で光の焦点を合わせてくれますが下手な人は何度やってもダメなんです。今の札幌美容形成外科の看護師さんは私が何も言わなくても一発で明かりを調節してくれます。ありがたいことです。

  2. えりー より:

    何気なくテレビなどで目に
    していましたが、
    手術にとって無影灯はとても
    大切な物なのですね。
    そして本間先生の無影灯に対する
    思いもよくわかりました。
    新しいクリニックにも
    先生の理想の無影灯がスムーズに
    設置されることを願っています。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。電話やメールで何度やり取りをしてもわからなかったことが社長さんがいらしてくださり2時間で解決しました。新しいクリニックにも快適な無影灯がつきます。ありがたいことです。

  3. さくらんぼ より:

    大きな病院ではそんな差別があるとは知りませんでした。私は殆どが点滴からの麻酔だったので無影灯を見たのは 子宮全摘出手術の時の背骨を丸くして麻酔をかけられた一回だけです。 みんな同じ明るさだと思いました。今は医療ドラマはあまりないようですが ドラマを担当した方が取り付けてくださるなんて最高ですね。新しいクリニックができるのが楽しみです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。手術室は大きな科から順番に①→②→③と使う順番が決まります。形成外科は⑥番とか⑧番とかでした。新品の無影灯は高価なので私たちはお下がりの無影灯を使ったこともありました。市立札幌病院の新築時に外来処置室に無影灯を申請しましたが予算がないと却下されました。ドラマのセットに無影灯を設置された社長さんがいらしてくださり大助かりでした。

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