昔の記憶
JALのリストラ
報道によると…
2012年度までの3年間で、
JALグループ人員の3割にあたる…
1万5千700人を削減すると書かれていました。
会社の人間の3割が、
これから2~3年の間に職を失う…
考えただけでも…
『どうなるのだろう…?』
と思います。
■ ■
私の高校の同期にも、
家内の友人にも、
JALの職員がいます。
私たちと同い年なので、
55歳と53歳です。
機長や客室乗務員として、
豊富な経験を積んだ方たちです。
会社がつぶれるなんて…
夢にも思っていなかったと思います。
■ ■
私は48歳で職を失いました。
夜も眠れなくなり、
これからどうしようと…
毎日考えました。
私は職を失った時に、
うつ病になりかけていた…
と思います。
幸いなことに、
私はたくさんの人に助けていただきました。
■ ■
私がうつ病にならなくて済んだのは、
私を拾ってくださった、
中央クリニックの社長さんと、
あたたかく迎えてくれた
中央クリック新宿院のスタッフの皆さん、
私を指導してくださった、
日高士郎先生のおかげです。
今でも感謝の心を忘れたことはありません。
家内にも助けてもらいました。
毎日、文句ばかり言っていますが…
あの時のことは感謝しています。
■ ■
もう一つ付け加えると、
私は大学を追い出されましたが…
別に…
手術が下手で追い出されたのでも…
医療ミスで追い出されたのでもありません。
英文論文もそこそこ書いていました。
職を失った時に、
私に残されたものは…
医師免許証と
私の経験と技術・人脈でした。
■ ■
JALの株価がゼロになっても、
日本航空が築いてきた、
たくさんの技術やノウハウは、
必ず役に立つはずです。
運行マニュアル一つにしても、
日本の航空会社で、
JALほど世界中の空や
空港を知っている会社はありません。
■ ■
JALの職員として経験を積んだ、
接客マナーは、
どこの会社へ行っても役立つはずです。
リストラという言葉を聞くと…
どうしても自分の経験と重ねてしまいます。
職を失うのは辛いものです。
でも、
自分の経験を活かして、
次に素晴らしい仕事ができます。
会社はつぶれても…
自分の経験と知識・技術は死なないものです。
ピンチをチャンスにしていただきたいと
切に願っています。