院長の休日
銀行からの電話
先日、帰宅すると…
家内が浮かない表情で…
『北洋銀行○○支店、
融資担当の△▽さんから電話があった。』
『支店の統廃合でお聞きしたいことがあるって…』
『夫は帰りが遅いので…』
『ご用件を承(うけたまわ)ります…』
と家内が話したそうです。
銀行の融資担当者は、
『本人に直接お話ししますので』
『こちらへお電話ください。』
『5時までです』
■ ■
私の帰宅時間は、
早くて21:00過ぎ。
平均22:00頃。
遅いと23:00~24:00です。
一日の業務が終了した後で…
電子カルテの内容をチェックします。
追加や捕捉をするのに…
約1時間程度かかります。
その後でメールの返事を書いています。
■ ■
その日は、
22:00過ぎに帰宅して、
銀行の番号へ電話をかけました。
緊急のご用件がある方は…
0120-○○○-○○○
へおかけください。
と案内の音声が言ったので…
そちらへかけました。
男性が出て、
こちらは北洋銀行ではありません。
委託されたセンターです。
■ ■
北洋銀行○○支店の○○さんから、
至急電話をするように言われたので、
○○さんへ連絡をしてください。
とお願いしました。
残念なことに…
夜間の委託されたセンターでは、
そのようなサービスはしていないようでした。
結局、
支店の融資担当者には連絡できませんでした。
■ ■
私は銀行から融資を受けています。
つまり借金をしています。
毎月しっかりお支払いしていますし、
今まで返済が遅れたこともありません。
生命保険にも入っていますので…
もし私が亡くなっても…
融資が焦げ付くことはありません。
毎日、夜遅くまで…
一生懸命働いて借金を返済しています。
■ ■
私のように…
一生懸命に働いている、
中小企業の社長さんは、
5時までに電話して!
と言われても…できません。
聞いたこともない…
銀行の融資担当者から…
突然電話が来ると驚きます。
■ ■
今日は休診日だったので…
朝早く、その担当者へ電話しました。
電話の内容は、
支店の統廃合により、
書類に署名・捺印が必要だということでした。
私の子どもと同年代の…
一流大学を出た、
その担当者に説教をしました。
■ ■
あんたね。
病院から電話があって…
本人にしか言えない…
って言われたら…
どう思う…?
俺、この間受けた検査…
何かやばかったかなぁ…
そう心配しないか…?
■ ■
ふつうの人はね。
ちゃんと借金を返していても…
融資担当者から電話が来て…
電話くださいとか言われると…
心配するよ…
銀行の都合で統廃合をして、
書類にはんこが必要だったら、
電話なんかしないで送ってよ!
本人にしか言えないって言われると…
奥さんも心配するんだよ!
■ ■
一流大学でも、
銀行の新人研修でも…
中小企業の社長の気持ちは、
教育しないようです。
銀行のマニュアルには…
個人情報なので、
本人以外には話さないように!
と書いてあるのでしょう。
私のような怖いおじさんの説教で、
中小企業の社長の気持ちがわかる
行員になって欲しいものです。