昔の記憶
雪国の道路
札幌も山形も雪国です。
道路は雪でツルツルになります。
北国の言葉で…
アイスバーンといいます。
札幌駅前通りの歩道は、
ロードヒーティングといって…
電気で雪を融かしています。
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電熱線を道路の下に埋込み、
そこに電気を通して熱を発生させ、
それで雪を融かします。
ガソリンスタンドや、
マンションの駐車場などは…
灯油やガスで、
不凍液を温めて…
そのお湯を、
パイプで道路の下に通して、
その熱で雪を融かします。
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大雪が降ると、
融かしきれない雪が…
シャーベットのようになります。
幹線道路は、
除雪と拝雪(はいせつ)をします。
スタッドレスタイヤが義務化になった…
20年前頃に…
幹線道路も
一部ロードヒーティングになりました。
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下り坂で…
止まれなくて…
事故になるのを防ぐためです。
雪を融かすには…
たくさんのエネルギーを使います。
電気代やガス代がかかるので、
札幌市内の幹線道路で…
ロードヒーティングを中止した箇所があります。
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私が育った田舎では、
除雪車が来てくれて、
道路の雪を除雪してくれることを…
ブルが入る
とか
ブルが来た
と言っていました。
ブルとは…
ブルドーザーの略です。
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交通量が少ない…
深夜とか早朝にブルが来てくれます。
大雪が降った朝に、
ブルが除雪してくれていると、
雪に埋まらずに学校へ行けました。
今の札幌は…
除雪してあるのがあたりまえで、
除雪が悪いと行政に苦情が行きます。
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私たちが子どもの頃は、
長靴を履いて、
雪に埋まりながら通学し、
学校へ着いた頃には、
長靴の中が雪だらけでした。
その長靴をストーブの周囲に置いて、
ぬれた靴を乾燥させたものでした。
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1月は一年で一番寒い季節です。
雪国で暮らす私たちは…
寒い冬をじっと耐えて…
あたたかい春を待ちます。
雪は大変ですが、
雪のおかげで豊富な水が…
山に蓄(たくわ)えられます。
日本も寒い冬の時代ですが、
必ずあたたかな春が来ます。
今はじっと耐えてがんばりましょう。
さくらんぼさんからいただいた写真です。
山形の道路
(2010年1月15日)
果樹園の風景
(2010年1月15日)
果樹園の風景
(2008年5月17日)
紅玉(アップルパイ用リンゴ)の花
(2008年5月6日)