医学講座

医学部教授はひざをつき患者の目線?

 昨日の院長日記、
 ひざつき、患者の目線での続きです。
 こんなことを書くと、
 大学の偉い先生に叱られそうです。
 私は開業医で大学とは関係ありません。
 医学生に教育をする、
 大学病院の先生にも、
 実にいろいろなタイプの先生がいます。
 医学部の教授になるには、
 英文論文を書かなくてはなれません
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 英語が下手な教授はあまりいません。
 でも、
 患者さんへの説明が下手な教授はいます。
 誤診をする教授もいます。
 大学教授は名医?
 2010年4月3日の院長日記です。
 残念なことですが、
 名医ではない大学教授がいます。
 名医ではない元大学教授もいます。
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 医学部の教授は…
 名医で…
 手術が上手で…
 ヒューマニズムに富んで…
 素晴らしい先生だと…
 思っていらっしゃいませんか…?
 私も医師になるまでは…
 そう思っていました。
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 教授の講義は素晴らしく…
 何でも知っていらして…
 どんなに難しい病気でも治してしまう。
 そんな…
 神の手を持った人が…
 教授職に就くのだと…
 勝手に…
 想像していました。
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 私の恩師である、
 大浦武彦先生は…
 まさに神の手を持たれた…
 素晴らしい先生です。
 山形大学整形外科の
 荻野利彦先生も
 そんな素晴らしい先生でした。
 でも…
 残念なことに…
 そんな素晴らしい先生ばかりではありません。
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 米国の大学へ留学したという…
 素晴らしい経歴
 HPに書いている先生がいます。
 若くして留学経験を積んでも…
 米国の医師免許がなければ、
 診療に携わることはできません。
 州によっても違いますが、
 手術に入ることすらできない所もあります。
 米国へ行ったけれど…
 研究だけしていた先生もたくさんいます。
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 海外の大学で教員をしていたという先生もいます。
 向こうでの評判が…
 惨憺(さんたん)たるものであったとしても…
 外国に居たというだけで…
 すごいと思われがちです。
 私も偉そうなことは言えませんが…
 経歴だけで医師を判断するのは…
 はっきり言って危険です。
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 一般的に言えることですが、
 医師の場合、
 助教→講師→准教授→教授と
 職位が上がれば上がるほど、
 患者さんと接する時間は短くなります。
 会議や
 学会の用事。
 学生の教育。
 研究。
 文部科学省の会議。
 どんどん患者さんから離れます。
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 皇后さまに、
 ベッドの上から見下ろすような態度はよくない。
 ひざをついて患者と同じ目線であいさつをしたほうがいい

 …と申し上げたのは、
 故日野原重明先生です。
 先生は、
 聖路加国際病院という民間病院の先生です。
 大学教授ではありません。
 戦争中も戦後も、
 大変苦労なさったと今朝の朝日新聞に書いてありました。
 お医者さんを選ぶのは大変です。
 権威とか地位で選ばないで、
 その先生の人間性で選んでください。
 ひざをついて患者の目線で話したことがない、
 医学部教授
がいらっしゃると(私は)思います。

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