わきが
わきが手術後のしわ
2018年3月に移転してから、
わきが手術を再開しました
何年ワキガ手術をやっていても、
難しい手術だと思います。
患者さんによって治りかたが違います。
肥厚性瘢痕ひこうせいはんこん
…という赤いキズになる人もいます。
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わきが手術は、
わきの皮膚を薄く削る手術です。
アポクリン腺を取って、
毛根も取ります。
皮膚を傷つける手術です。
当然、皮膚は薄くなります。
上手にケアーをしないと目立つキズが残ります。
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難しいのが、
ワキガ手術後にできるシワです。
人間の皮膚も革かわです。
皮膚がやわらかいのは、
下に脂肪や血管があって、
汗や脂が出るからです。
年齢とともに皮膚がしわしわになるのは、
皮脂が足りなくなることが原因の一つです。
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わきが手術で皮膚を薄く削って、
汗腺を切除すると、
皮膚は硬くなります。
そのまま放置すると、
濡れた後のブーツのように、
しわしわになって硬くなります。
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キズ痕のケアー
10年前の院長日記に書いてあります。
ブーツに革用クリームを塗って…
新聞紙などを詰めて、
ピンと伸ばしてあげると…
また柔らかくなります。
人間の皮も、
ブーツの革も同じです。
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ここからが企業秘密です。
札幌美容形成外科では、
わきが手術の後に、
わきをスポンジで圧迫してもらいます。
シワができないように、
キズが赤い肥厚性瘢痕にならないようにするためです。
このスポンジが問題です。
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試行錯誤の結果、
テンピュールスポンジのような、
とてもいい素材を見つけました。
手芸店で購入して、
札幌美容形成外科の職員が加工して、
滅菌してお渡ししています。
そのスポンジの在庫がなくなりました。
手芸店に問い合わせたところ、
もう販売していませんでした。
いろいろ探してようやく見つけました。
これでわきが手術後のケアーが安心してできます。