医学講座
妊娠中に感染した耳前瘻孔
今日は2019年7月14日(日)です。
今年は全国的に冷夏だそうです。
農作物の生育が心配です。
うちの子供が小さい頃に、
冷害でお米がとれなくて、
輸入されたタイ米を食べた記憶があります。
今年もそうならないことを祈っています。
■ ■
ちょうど一年前の院長日記に、
耳前瘻孔の手術2018
耳前瘻孔の手術のこつ
…があります。
耳前瘻孔(じぜんろうこう)
両耳の脇に小さな穴が
…という院長日記もあります。
■ ■
私の院長日記がヒットしたのかどうかわかりませんが、
妊娠中に感染して困っているという妊婦さんから、
相談メールをいただきました。
妊娠授乳中の手術①
妊娠授乳中の手術②
妊娠授乳中の手術③
2007年に書いた院長日記を読んでください。
■ ■
妊婦さんの手術は大変です。
厚生労働省や製薬メーカーが、
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
…という添付文書を必ず出しています。
お薬を処方するのも大変です。
■ ■
もし妊娠中に耳前瘻孔が感染してしまったら、
産婦人科の先生に相談して、
赤ちゃんの状態を確かめて、
抗生剤を投与してもらってください。
抗生剤だけで治らない時は、
切開排膿の手術を受けてください。
できれば、
形成外科と産婦人科がある病院がいいです。
■ ■
切開排膿をする時は、
耳前瘻孔の小さな穴ではなく、
感染して腫れている
耳輪脚じりんきゃくの前の部分を切開することです。
穴から膿をしぼって出そうと思っても、
思うように出ません。
一度でも感染したことがある女性は、
できれば妊娠前に耳前瘻孔の手術を受けておくといいです。