わきが
アポクリン腺の発達と子持ち昆布
レーザーによる中学生のわきが治療
…の続きです。
私は形成外科医の中でも、
患者さんのわきをよく診察している一人だと思います。
開業を決意したきっかけの一つが、
JA帯広厚生病院に勤務していた時の患者さんです。
帯広市医師会HPの医者のつぶやきに書きました。
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ヒト染色体のうち16番目の染色体上に存在する
ABCC11遺伝子を持った人は、
思春期になって、
わき毛が生えてくる頃になると、
アポクリン腺が発達してきます。
アポクリン腺は肉眼で見ると、
黄色い小さなつぶつぶに見えます。
毛根のすぐ近くにあります。
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アポクリン腺の厚さは、
人によって違います。
エビデンスがない本間仮説です。
私の観察によると、
思春期になると、
ちょうど子持ち昆布に卵がつくように、
少しずつアポクリン腺が発達します。
■ ■
レーザーの熱エネルギーが到達するのは、
真皮の下くらいまでです。
大人の厚いアポクリン腺だと、
深いところには熱エネルギーが届きません。
子供の薄い皮膚と、
薄いアポクリン腺の層だと、
アポクリン腺が破壊できると考えます。
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もし成長にともなって、
またアポクリン腺ができてきたら、
レーザー照射は繰り返してできます
あざのレーザー治療も、
何回かに分けて照射して薄くします。
子持ち昆布についた卵が薄い間に、
わきにレーザー治療をすると、
においが軽減する可能性があります。
エビデンスがない本間仮説です。
残念なのは保険が効かないことです。
ミラドライも中学生に施術すると効果が高い可能性が考えられます。
AMAZON築地丸中さまより引用