わきが

アポクリン腺の発達と子持ち昆布

 レーザーによる中学生のわきが治療
 …の続きです。
 私は形成外科医の中でも、
 患者さんのわきをよく診察している一人だと思います。
 開業を決意したきっかけの一つが、
 JA帯広厚生病院に勤務していた時の患者さんです。
 帯広市医師会HPの医者のつぶやきに書きました。
      ■         ■
 ヒト染色体のうち16番目の染色体上に存在する
 ABCC11遺伝子を持った人
は、
 思春期になって、
 わき毛が生えてくる頃になると、
 アポクリン腺が発達してきます。
 アポクリン腺は肉眼で見ると、
 黄色い小さなつぶつぶに見えます。
 毛根のすぐ近くにあります。
      ■         ■
 アポクリン腺の厚さは、
 人によって違います。
 エビデンスがない本間仮説です。
 私の観察によると、
 思春期になると、
 ちょうど子持ち昆布に卵がつくように、
 少しずつアポクリン腺が発達します。
      ■         ■
 レーザーの熱エネルギーが到達するのは、
 真皮の下くらいまでです。
 大人の厚いアポクリン腺だと、
 深いところには熱エネルギーが届きません。
 子供の薄い皮膚と、
 薄いアポクリン腺の層だと、
 アポクリン腺が破壊できると考えます。
      ■         ■
 もし成長にともなって、
 またアポクリン腺ができてきたら、
 レーザー照射は繰り返してできます
 あざのレーザー治療も、
 何回かに分けて照射して薄くします。
 子持ち昆布についた卵が薄い間に、
 わきにレーザー治療をすると、
 においが軽減する可能性があります。
 エビデンスがない本間仮説です。
 残念なのは保険が効かないことです。
 ミラドライも中学生に施術すると効果が高い可能性が考えられます。

子持ち昆布
AMAZON築地丸中さまより引用

“アポクリン腺の発達と子持ち昆布”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    お金はかかりますが
    中学生の時にレーザー治療をしておくと
    手術しなくて良さそうですね。

    術後、安静にしてるのも大変なので
    やはりレーザーが保険適応になる事が
    望ましいですね。

    本間先生は最初はバスのアナウンスで
    ワキガ治療を広告されてたと書かれてました。
    やはりワキガ解決に
    情熱を傾けられてるのですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私が生きている間に新しい切らないワキガ治療法ができて保険適応になればいいなぁ~と思っています。現実はなかなか厳しいですが、、、

  2. えりー より:

    悩んでいる方は可能性が
    あるのなら試してみたいと
    思います。なりたくてなってる
    体質ではないので保険適応に
    なり治療の選択肢が広がって
    欲しいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。自分には何の責任もないのに『他人とちょっとちがうにおいがする』というだけで悩んでいる人がいます。手術をしなくても治る方法が開発されて保険適応になればいいなぁ~と願っています。

  3. さくらんぼ より:

    ミラドライを中学生に施術すると効果があるならすぐにでも保険適用にしてほしいです

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。ミラドライも中学生にすると効果がある可能性があります。残念なことに消耗品が高価なので単価が高いこと、ちゃんと施術するには麻酔をしっかりしないとできません。ミラドライの麻酔は手術の時くらいしっかりしないとダメなので中学生にはつらいのと施術に時間がかかるという弱点があります。レーザーはクリーム麻酔でできて施術時間も短いです。

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