医学講座
看護師すり減る心
今日は2021年5月13日(木)です。
昨日の看護の日2021
…の続きです。
今朝の北海道新聞に掲載されていた、
札幌の看護師さんのお話しです。
ほんとうに大変だと思います。
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看護師すり減る心 病室内15分に制限 「孤独な最期 胸痛い」
道内の新型コロナウイルスの新規感染者が最多を更新する中、看護師が心をすり減らしながら医療現場を支え続けている。現在の感染「第4波」では1日の感染者が500人を超え、重症患者も急増。感染者の7割近くが集中する札幌市では患者の家族のみならず、看護師も長時間寄り添うことが難しくなり、従来の「みとり」ができないケースが増えている。「何ができるのかと悩み、無力な自分に憤りを感じる」。看護師らは葛藤を繰り返し、今も病棟に立つ。(田鍋里奈、内山岳志)
「苦痛と不安の中、一人きりで過ごし、亡くなっていく患者を見るのは本当に悲しい」。新型コロナの軽症・中等症患者を受け入れるKKR札幌医療センター(札幌)でコロナ病棟の看護主任を務める沓沢希世美さん(45)はこう吐露した。
■退院の姿が支え
センターがコロナ患者を受け入れ始めた昨年2月、専用病棟の担当になった。防護服を着て6時間近く看護し、汗だくになった。マスクとフェースガードを外しての食事は一人きりで、同僚と雑談もできない。それでも回復し、退院する患者の姿が心の支えだった。
しかし、変異株が本格的に拡大するなどした「第4波」では札幌市内の病床が逼迫ひっぱく。センターも専用病棟の20床は常に満床となり、退院が決まった患者のベッドには、すぐ次の患者が到着する。院内は「ぎりぎりの状態」に追い込まれた。
■親族から苦情も
重症化した患者の中には人工呼吸器の装着などの延命治療を選択せず、センターで最期を迎える人が増え始めた。終末期の患者には家族や看護師が寄り添い、手を握ってみとってきたが、今は感染対策で家族は面会できず、看護師も15分で病室を出なければならない。「一人きりで残された患者は、どんな思いだろうか。考えたら胸が痛くなる」。沓沢さんは漏らす。
「最期なのに顔も見られないのか」と親族から苦情を言われたこともあった。気持ちは痛いほどわかるが、神経はすり減っていく。
大型連休中も普段通り、週5日勤務した。人出が増えたというニュースを見るたびに「医療現場の状況が伝わっていない」と思う。コロナ禍が1年以上に及び、外出したい人の気持ちも分かる。ただ、目の前で誰にも手を握られずに亡くなる人たちがいる。「そんな悲しい現場を見るたびに、やるせない気持ちになる」
■56%が変調訴え
北海道医療センター(札幌)など国立病院機構の労働組合が今年2月、全国の看護師約2400人に行った調査では、コロナ病棟で働く看護師の56%が「心身に変調がある」と答えた。退職を考えたことがあるとの回答も51%に達した。
5月12日は看護師の社会貢献をたたえる「看護の日」。コロナ患者と向き合う札幌の30代の女性看護師は「世間と医療現場の間には溝がある」と言った。第4波では20~30代が重症化するケースが増えているが、まん延防止等重点措置が適用されても人出が減ったとは思えない。「帰省や外食はできず、唯一のストレス発散は好きなカフェでのテークアウト。私たちはいつまで頑張ればいいのか」
(以上、北海道新聞より引用)
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コロナ病棟で働く看護師の56%が「心身に変調がある」
これは大変なことです。
帰省や外食ができないのもつらいです。
連休中も普段通り週5日勤務
お疲れになっていると思います。
苦痛と不安の中、
一人きりで過ごし、
亡くなっていく患者を見るのは本当に悲しい
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もし私が入院しても、、、
家族は面会に来れないですし、
その分だけ看護師さんに負担をかけます。
早く多くの人にワクチンを接種して、
米国のようになりたいです。
何かいい方法がないか?
考えてみたいと思います。