医学講座

札幌で自宅療養の4人死亡

 今日は2021年5月29日(土)です。
 札幌で自宅療養中の新型コロナの患者さんが、
 4人もお亡くなりになりました。
 とても残念で無念です。
 心からご冥福をお祈りいたします。
 変異型はこわいです。
 明日はわが身です。
 くれぐれも感染しないように気をつけましょう。
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 2021年5月29日、北海道新聞朝刊の記事です。
 札幌で自宅療養の4人死亡 容体急変、入院間に合わず 新型コロナ
 札幌市は28日、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中だった4人が26日までに死亡したと発表した。40~70代のいずれも男性で、当初は軽症だったが、容体が急変したという。16日にも市内で自宅療養中の1人が死亡しており、自宅で死亡した感染者は計5人となった。
 市によると死亡した4人のうち、50代男性は宿泊療養施設の空きを待ち、60代と70代の男性各1人は医療機関への入院に向けて調整中だった。40代男性は入所や入院の必要がないとして自宅療養していた。
 市は自宅療養者に対し、健康状態を電話やスマートフォンのアプリで毎日確認しており、40代以上には血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターを貸与。4人についても市職員が毎日電話していたが、連絡が取れなくなり、自宅を訪れると死亡していたという。市は「遺族の同意が得られていない」として、基礎疾患の有無や自宅療養の期間などを明らかにしていない。
 27日現在の市内の患者数は5130人で、新型コロナに即応可能な病床475床に対し445人が入院し、「事実上の満床状態」(市幹部)。市内の宿泊療養施設3棟もフル稼働状態で、自宅で入院や入所を待っている人は2896人、自宅療養と判断された人は1470人に上る。
 市は入院待ちの自宅療養者を一時的に受け入れる「入院待機ステーション」を16日に開設。当初の6病床から増床して医師らを増員し、最大22人を受け入れるなどの対策を講じているが、感染者の急増に追いついていない。
 秋元克広市長は28日の記者会見で自宅療養中の死亡事例について「非常に短時間で症状が急変してしまう。健康状態を把握する体制を強化しなければならない」と強調。パルスオキシメーターを自宅療養者全員に貸与するほか、医師による訪問診療などを拡充する考えを示した。(平岡伸志)

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 札幌の医療危機深刻 病状急変、察知難しく 自宅療養4人死亡
 札幌市で自宅療養中に死亡した新型コロナウイルス患者は28日、新たに4人確認され、計5人となった。いずれも当初は軽症だったが容体が急変しており、行政や医療の支援が届かない「空白」が次第に拡大している。市内の新規感染者数はこの日も276人と高止まりしたまま。状況の改善が見通せない中、自宅療養を経験した患者からは支援の一層の強化を求める悲痛な声が上がっている。
 「自宅にいて問題ないと医師が判断し、自宅待機していた方にもかかわらず、容体が急変した。電話に出ず、救急隊が駆けつけたら心肺停止していたケースもあった」。秋元克広市長は28日の記者会見で、自宅療養中に死亡した40~70代の男性4人についてこう説明した。
「限界に達した」
 市内の自宅療養中の患者としては初めて、60代男性が16日に死亡。医療関係者には「札幌の医療は限界に達した」との懸念が拡大した。市は同日夜、病床逼迫ひっぱくで搬送先が決まらない自宅療養中の患者らを一時的に受け入れる臨時診療所「入院待機ステーション」を市内のホテルに開設し、事態を打開しようとした。
 ただ感染力の強い変異株の拡大を受け、入院が必要なのに病床が見つからない人は約120人まで急増。市は6床で開設した同ステーションを増床し、27日までに計142人を受け入れた。うち74人が医療機関に入院したほか、宿泊療養施設に入った人や自宅に戻った患者もいた。
待機病床も逼迫
 ステーションには医師1人と看護師6、7人が24時間常駐。防護服やフェースガードを着用し、酸素吸入や薬の投与などの処置を行う。新しい患者が到着した際、ベッドの清掃が追いつかず、緊急的に段ボールベッドで対応したこともあったという。市内の基幹病院の医師は「ステーションができて、病床の調整がしやすくなった。開設していなければ、もっと死者が出ていた」と話した。
 それでも市内の自宅で療養か待機している人は27日時点で4366人。市は自宅療養者に血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターを貸し出し、保健所や各区に新設した対策室から電話をかけて健康状態を確認して容体の急変に備えている。ただ関係者は「保健所職員は1日数百人に電話しているが、中には出なかったり、無視する人もいる。その度に家まで確認に行くのは不可能だ」と漏らす。
まるで野戦病院
 18日にコロナ感染が確認され、自宅療養している札幌市の弁護士中村憲昭さん(49)は一時容体が悪化し、24日に入院待機ステーションに入った。「廊下にもベッドが置かれ、まるで野戦病院のようだった。重症になる一歩手前だったが、医師に診察してもらえて安心した」と振り返る。
 翌25日には容体が安定して自宅に戻ったが、今もせきが止まらない時がある。中村さんは「自分で病状の悪化を察知するのは難しく、パルスオキシメーターの数値だけが頼りだった。全ての自宅療養者にメーターが届くことが必要だ」と話した。(阿部里子、田鍋里奈、内山岳志)

入院待機ステーションでベッドに横たわる患者とやりとりする看護師(札幌市提供)
(以上、北海道新聞より引用)

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 大変な事態です。
 明日は自分が感染して死ぬかもしれません。
 もし自分が感染して自宅療養になったら、
 とにかく医師の診察を求めます。
 私だったらアビガンをくださいと言います。
 残念なことに私たちのような医師では、
 アビガンを購入することも処方することもできません。
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 2020年5月20日の院長日記に書いたように、
 アビガンが効かないというデーターは、
 臨床試験の組み方が悪いのが原因だと(私は)思います。
 PCR陽性になってしまったら、
 ワクチンを打ってもらってもダメです。
 変異型はこわいです
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 お医者さん向けのSNSで、
 関西の呼吸器科の先生が発信していました。
 あるナースが言いました。
 「先生、この第4波なんか変ですよ、
 みんなしんどそうですし
 どんどん悪くなっていくし……

 この情報は正しいと思います。
 変異型で死にたくないです。

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