昔の記憶
札幌市の除雪問題2022①
今日は2022年1月21日(金)です。
寒いです。
昨日は大寒、
一年で一番寒い時期です。
毎年この時期になると困るのが、
水道管の凍結と、
除雪です。
私が高校生の頃から、
ずっと札幌市民の悩みの種です。
■ ■
2022年1月21日、北海道新聞朝刊の記事です。
札幌市の「一方向除雪」試行3年目 雪山高く見通し悪化 市民から不満の声
札幌市が2019年度から市内の生活道路の一部で新たな除雪方法を試しており、今季で3年目を迎えた。除雪作業員の人手不足を背景に、市民の利便性確保と除雪業者の負担軽減の両立を図る狙い。一方、道内の交通網が寸断された先週のような記録的な大雪で、路肩には大きな雪山が連なり、市民から不満が出ている。
新たな除雪方法を導入している地域の一つ、北区屯田の「季実の里町内会」(600世帯)。住宅街の道路脇に高さ2~3メートルの雪山がせり出し、車のすれ違いが困難になっている。
「ドカ雪の今冬は雪山が例年より高く、交差点の見通しが悪い。子供が雪山に登って遊ぶ姿も見られ、安全面で不安が大きい」。町内会長の金沢知歌子さん(56)は新たな方法に理解を示しつつも、改善を求めている。
市によると、新たな方法は本年度、全10区の計23地域で導入している。市が除雪する生活道路の総延長約3300キロのうち、約5%に当たる185キロ。対象地域は前年度に比べ10地域を増やし、89キロ拡大した。
新たな方法では、除雪車の出動目安を「降雪10センチ以上」から「20センチ以上」に変更した。通常は道を往復して両脇の雪を排除するが、新たな方法は道路中央を一方向に進む「片道通行」などで除雪する。
また、雪が住宅の玄関や車庫など出入り口に残り「家から出られない」との苦情が市民から寄せられており、出入り口前に雪を残さないようにしている。
新たな方法を導入したのは、除雪車を運転するオペレーターの不足がある。市の推計によると、市内のオペレーターは2017年に2056人いたが、2022年に1857人、2037年には1207人と減る見込み。
札幌市除雪事業協会(会員約210社)の宮浦征宏会長は「会員の多くは建設業。夏場の公共工事が減り続ける現状では、新たな人材確保は難しい」と話す。
省力化を進める新たな方法には短所もある。住宅の出入り口前に雪を残さないため、他の道路脇の雪山が大きくなりがちで、市は片道のみの除雪にすると道幅が狭くなりやすい課題があるとしている。
札幌市の秋元克広市長は20日の臨時記者会見で「今回の雪は災害級。日常の除雪体制づくりとは別次元の話」と述べた。新たな除雪方法については「持続可能な除雪体制にするため、市民には我慢していただくところも出てくる」との考えを示した。
幹線道路と通学路については「22日までに道の拡幅と排雪を終える」と明言した。一方、生活道路の排雪については市と町内会が費用を分担して行うことになっており「準備ができたところから前倒しで進める」と理解を求めた。(中橋邦仁)
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長年、雪で困った私から見ると、
上の道路はまだいい方です。
玄関から出られないような道路もあります。
札幌市の市道ではなく、
せまい私道には、
札幌市の除雪車が来てくれません。
札幌で家を建てるとか、
家を借りる予定の人は、
冬の道路を見て決めることをおすすめします。
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私が高校生の頃に住んでいた、
札幌市西区八軒はちけんの家は、
雪を捨てる場所がありませんでした。
おとなりの町内会長さんが、
お兄ちゃん…
こっちに捨てていいょ…
…と言ってくださいました。
ご自分の敷地に雪を捨てていいなんて方は、
札幌ではまずいません。
ご恩は今でも忘れてません。
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札幌市内でも、
雪が多い地区と、
雪が比較的少ない地区があります。
秋元克広市長が言われるように、
今回の雪は災害級です。
…でも毎日の生活でとても困ります。
雪国の宿命です。
札幌で一軒家に住む人は、
ぜひ冬に雪捨て場があるかを見てから決めてください。
きっと私のひとことが役立ちます。