医学講座

第33回日本眼瞼義眼床手術学会(大阪)②

 今日は2022年2月6日(日)です。
 昨夜、大阪から帰ってきました
 新千歳空港までは順調でした。
 飛行機から外に出ると、
 寒い!
 外は-8℃でした。
 飛行機から降りたボーディングブリッジが寒かったです。
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 オミクロンの感染拡大で、 
 飛行機も、
 JR北海道の快速エアポートもガラガラでした。
 札幌に向かう列車が遅れていました。
 雪のためです。
 白石駅で30分くらい止まりました。
 手稲駅構内のポイントが動かなくなったようです。
 JR北海道はほんとうに大変だとおもいました。
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 何とか札幌に帰ってきたら、
 今日は大雪です。
 医師国家試験の2日目です。
 受験生は大変だと思います。
 来年の第34回日本眼瞼義眼床手術学会は新潟です
 2023年2月11日(土)です。
 来年は無理かなぁ~と思っています。
 とても勉強になる学会です。
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 ここからが本題です。
 今年の第33回日本眼瞼義眼床手術学会で一番印象に残った発表です。
 医原性眼窩損傷
 嘉鳥信忠かとりのぶただ先生
です。
 私はこんな事故があることを知りませんでした。
 美容外科ではありません。
 耳鼻科の副鼻腔炎の手術です。
 内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)という手術で、
 斜視になってしまう医療事故です。
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 ネットで検索すると、
 耳鼻科の先生が書かれた論文がありました。
 日鼻誌45(1), 2006
 第34回鼻科学臨床問題懇話会
 内視鏡下鼻内副鼻腔手術
 -問題点と危険性-
 熊本大学大学院医学薬学研究部頭頸部感覚病態学
 湯本英二
 2. 眼合併症
 ①眼窩紙状板の損傷
 眼窩の前方で起こりやすい。術野に出血があると脱出した眼窩内脂肪を小さな鼻茸と誤認して牽引すると内直筋の機能障害, 眼窩内出血などの障害が起こる。篩骨蜂巣操作時は常に眼窩紙状板損傷の可能性を念頭において, その疑いがあるときは術野を観察しながら眼球を軽く圧迫して鼻内に膨隆してこないことを確認しておく(眼球圧迫試験)。内直筋の損傷による眼球運動障害はいったん起こると回復させることは一般に困難である。

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 耳鼻科の先生にぜひ知ってほしいです。
 副鼻腔炎の手術後に、
 斜視になったら、
 ドクターヘリで嘉鳥信忠先生です。
 もし損傷が起きたら、
 一刻も早く内直筋の手術です。
 眼科医でもできる先生は限られています。
 こんな事故があることを知っただけでも、
 はるばる大阪まで行ってよかったです。

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